-ゴスドラマ過去ログ:21601-21700-
村上てつや「母さん?なんだよ。 お前さ、マイペースのくせに時々早合点すっから、ちゃんと確かめたんだろうな?」
黒沢カオル「確かめてないけど・・・でも家の中見てよ!!!母さんあんなに楽しそうじゃない!父さんの前じゃあんな顔しないよ〜」
ナレーション「黒沢の言うことを疑いつつも、村上はそっと家の中を見た。すると家の中では自分の母親が、知らない男と親しげに話しているのが見えた。二人の楽しそうな話し声も聞こえてくる。」
安岡優「そういえば、昔約束したよね?大人になったら結婚するって。あの時、たけ兄私におもちゃの指輪くれたんだよね・・・」
妹尾武「まだそんな事憶えてたのか(苦笑)。・・・もうその話はするなって。子供の頃の無邪気な約束だ。それに、優には夫も子供もいるし、俺にだって結婚したいと思ってる相手がいる。その話のせいでお互いの仲に何かあったら困るんだから、その話はもう記憶の中だけにしまっといてくれ。」
安岡優「たけ兄・・・・・(ニコッ)そう思うんだったら、私の事を奪うなんて言わないでね?ウチの男はみんなそうゆーの本気に取っちゃうから。(笑)」
妹尾武「うそっ!そういうのは先に言ってくれよ〜(泣)。聞かれてたら、俺、ヤバイじゃん。」
村上てつや「たしかに・・・怪しいかもな・・・(安岡の結婚の約束の話しか聞き取れなかった)」
黒沢カオル「う〜、どうしよ〜(あたふた)」
村上てつや「にやぁ〜。」
黒沢カオル「(小声で)ど、どうしたんだよぉ〜、猫のマネをして!」
村上てつや「ん?俺猫のマネなんかしてた?」
黒沢カオル「もう!テツはアテになんないんだから!やっぱり・・・・こういう時は陽兄だ!陽兄に電話x2・・・っ (また、アドレス出さずに電話をかけようとしてる人)」
効果音「トゥルルルルルル〜」
酒井雄二「はい?また薫か?さっきから何なんだ・・・何かあったのか?」
黒沢カオル「なんでもないよ♪ただ、雄二の声が聞きたくなって・・・(なんだか意味しん」
村上てつや「このバカ!(薫から携帯をひったくる) 親父?悪い、薫が間違えてかけたんだ・・・ん?俺?違うよ、今日は午後からの講習だけでさ、大丈夫ちゃんと行くって。はいはい、んじゃな!・・・・・お前、よりによって親父にかけてどうするんだよっ!もういい、俺がかける!」
BGM「PiPiPi・・・・・トゥルルルルル・・・・・ガチャ」
北山陽一「(バイブに気付く)ん?・・・田辺サン、バリさんすみません、ちょっと失礼します。(オフィスの廊下に出る)・・てつやだ?なんだろ?珍しいな・・・また飲み会に行くのにツケで金貸せって言うんじゃないだろうな・・・(前に貸した事があるらしい)」
村上てつや「違うって!!!あのさ・・・陽一兄貴、今暇?家まで帰ってこれない?今、大変なことになってて・・・」
北山陽一「暇?って・・お前学校に行ってるはずだろ?え・・・?家が大変って・・・てつや、今どこに居るんだ?」
村上てつや「いや・・・今日はちょっとサボっちゃって・・・今は家にいるんだけどさ。あっ!ちょっと薫!(薫に電話を奪われる)」
黒沢カオル「あのね、母さんが、母さんが・・・(錯乱中)」
北山陽一「落ち着け、薫!!・・・今日は午後からの講義しか取ってないから、今すぐそっちには行ける。でもその前に、何があったかちゃんと説明しろ!」
黒沢カオル「うん、うん・・・・・」
村上てつや「兄貴?てつやだけどさ。薫のやつ、動揺してるから俺から話すよ。実はさ・・・母さんのやつ、男と二人で家にいんのよ?んで雰囲気が何ともいえなくて・・・薫はあの通りだし、俺もどうすればいいのかわからなくて陽一兄貴に電話したんだわ。」
ト書き「携帯に夢中になっているそ〜んな二人の背後から人影が・・・」
酒井雄二「おい、お前ら!学校も行かないでこんなとこで何してるんだ?」
村上てつや「(とっさに陽一との電話を切る)げっ!親父なんでここに?!」
酒井雄二「営業で今日は外回りだ。久しぶりに母さんと昼ごはん食べようと帰ってきたら。お前ら!!(怒)」
黒沢カオル「うわ〜ごめんなさいっ!!(小声で)ちょっと!てつ〜どうすんの?父さん、母さんとあの人のこと見ちゃうよ!!!」
村上てつや「(小声)どうすんのって言われても・・(汗)どうにか親父の気をそむけて、え〜っと・・・。(酒井のほうを向く)なぁ、親父。俺ら今日さ〜、午後の講義しかとってないんだよね。だからさ、俺らと食べようよ。もちろん親父のおごりでな。な。薫もそうしたいよな〜。」
酒井雄二「・・・むむぅ〜・・・お前ら何か隠しているな?父さんに内緒にしようったってそうはいかないぞ。なんたってお前達の父親だ。生まれた時から知ってるんだぞ(偉そう)」
黒沢カオル「どっどっどっどっどうどうどうしし・・・・・・(完全に動揺してます)」
安岡優「なんだか外が騒がしいような・・・・(窓から外を見る)・・!!たけ兄大変、雄二さんがいる!!それにてつやと薫も!」
妹尾武「え・・・旦那さん?何でこんな昼間に・・・」
安岡優「もしかしたら、今日は外回りで近くまで来たのかも・・・。」
村上てつや「親父!向こうの公園に猫が捨てられてたぞ!!助けてやらなくていいのかよ!!」
酒井雄二「む!?それはいかん!猫は保護してやらねば!!」
村上てつや「だろっ?保護するためにも、早く公園行かねぇと。」
安岡優「みんな〜、門の前で何を話しているの〜?家に入りなさいかr。」
黒沢カオル「かっ母さん!?いいの?入っても?」
安岡優「何言ってるのよ。あなたたちの家じゃないの。」
黒沢カオル「だっ・・だって母さん、男の人と・・・・・」
酒井雄二「なに〜!?男の人だと!?母さん、一体どういう事だ!?」
北山陽一「てつや!薫!いきなり電話を切る事ないだろ?(電話を切られたので、急いで戻ってきた)」
酒井雄二「母さん!!俺という良き夫がいて、3人も息子がいるのに…うっうう…(泣)」
安岡優「ちょっとっ!!!雄二さんは私のこと疑ってるわけ〜?」
北山陽一「あ〜もう・・・(困)・・・・父さんも母さんもこんな所でケンカしないでよ。・・・とりあえずみんな家の中入って。話はその男の人も交えてしよう。・・・母さん、ちゃんとわかりやすく説明してね?(冷静にみんなを促す)」
ゴスペラーズ「北山以外)は〜い。」
村上てつや「(小声で)さすが兄貴だな!!」
黒沢カオル「(小声で)でもどうなっちゃうんだろうね。」
安岡優「小声)ナニナニ?」
酒井雄二「(静かに)母さん、ちゃんと説明してくれ。」
妹尾武「すみません。お邪魔してます。(ペコリ)」
酒井雄二「や、お客様がいらっしゃいましたか!それは・それは・・どうぞごゆっくり・・・・(思考中)・・・・・コレが問題の男か?!(でも、小声)」
黒沢カオル「そうだよ。どうするの父さん?」
酒井雄二「おい、てつや!お前ちょっと来い。」
村上てつや「ん?何?あっちの話聴きたいんだけど。」
北山陽一「とりあえず話を聞こうよ。」
安岡優「そうよ、雄二さん。こっちに座って。話せばわかるんだから、ね?(笑)」
酒井雄二「お、おう!」
安岡優「じゃあ、紹介するね!えっと・・・この人は妹尾武さん。私とは幼馴染なの。私の母に偶然会ってうちに来てくれたのよ。んで、薫に会いにきたの。たけ兄は料理人で薫にアドバイスもらいたいって・・・ただそれだけのことなのよ?」
黒沢カオル「えっ?おれに?」
妹尾武「優・・・優さんの(酒井の視線に気付いたらしい)お母さんに会った時、聞いたんです。優さんの子供のひとりが、料理に興味を持ってるって。しかも、腕・アイディア共に備わってる凄い子だって聞いたもんですから。」
酒井雄二「ほんとにそれだけ・・・?」
妹尾武「えぇ。僕には今結婚したい女性がいるんです。それでもう一度店を建て直して成功したら、彼女にプロポーズをしようと思ってるんです(照れ)」
酒井雄二「うっははは!薫でよければ、どしどし、アーンド、じゃんじゃんこき使って下さいっ!!」
ナレーション「誤解がとけて突然ご機嫌になる雄二パパ。反対に不機嫌になる薫。」
北山陽一「薫、お前だけに嫌な思いはさせないよ(頭をポンポン)。・・・父さん、ついでだから、てつやも雑用として使ってもらえば?大学サボってばっかりだし、この機会に働かせた方がいいと思うよ?薫だけなんて可哀想だし。」
村上てつや「え゛ーー!?何でだよ!?陽一兄!!」
北山陽一「・・・・なんかね、2人で1個(1人ではなくて1個(笑))って感じなんだよね、お前ら。」
酒井雄二「・・・大学行ってないって本当なのか?(ワンテンポ遅れてる)おまえ、今日は午後の講義しかとってないってさっき言ってなかったか?」
村上てつや「あれ?そんなこと俺言ったっけ?それよりも親父!猫どうするんだよ!?(話題転換しようと試みる)」
酒井雄二「てつや、答えなさい!!大学行ってないのか!?」
黒沢カオル「ぱ、ぱぱ!!(思わずこう呼んじゃう)そ、そんなことないよ!!俺が保障する!!」
ト書き「薫は天然なので、“大学に行ってる=勉強してる”じゃなく“大学に勉強してなくても来ている”事を指している。」
酒井雄二「てつや・・・どうなんだ?(厳しい表情で)」
村上てつや「うっ・・・・・・・(言葉に詰まる)」
妹尾武「(小声で)優の家族っていつもこんなにうるさいの?」
安岡優「(同じく小声で)うん。ごめんねたけちゃん。でも、うるさい家族だけど楽しいわよ。だって私の大事な家族だもん(*^-^*)」
妹尾武「そっか〜…賑やかで楽しそうだな。」
酒井雄二「そういうわけで、てつやもじゃんじゃんこき使ってください。おまえ(てつや)、性根叩き直して、日本男児になって帰って来いっ!」
村上てつや「なら、」
酒井雄二「「なら」とはなんだっ!!黙って、行って来い!」
村上てつや「イヤだ〜〜!!!陽一兄助けて〜!!」
北山陽一「俺は知りません!朝、あれほど言われたのに、懲りもせずサボったてつやが悪い。自業自得。しっかり働けよ。」
村上てつや「母さ〜ん!!(優ママに泣きつくてつや)」
安岡優「薫一人で行かせるのも、武ちゃんに迷惑かけるかもしれないじゃない…だから、ねっ?てつやも一緒にいってあげてね。」
村上てつや「ちっ・・・しょうがねえな・・・(諦めモード)」
安岡優「じゃあ決まりね!たけ兄、二人のこと頼むわね。」
妹尾武「わかった。」
黒沢カオル「よろしくお願いしま〜す。」
妹尾武「こちらこそよろしく。」
北山陽一「弟のことをよろしくお願いします(ぺこり)。」
黒沢カオル「はぁ。」
村上てつや「(・・・俺が言うセリフじゃねぇのか??そりゃ…。)」
北山陽一「なにか不満でも?」
村上てつや「ないよ! さあ行こうぜ」
酒井雄二「(妹尾に)薫とてつやをよろしくお願いします(ぺこり)」
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