-ゴスドラマ過去ログ:23701-23800-
田辺恵二「この頃、アカペラやってんのはすごい楽しくて良いんだけど、まだ俺には趣味の域にしか入ってないような気がするんだ。だから、どうしようって思うようになってきて。こんな中途半端な気持ちでCD出したくないって思ったんだ・・・。」
村上てつや「田辺・・・。」
田辺恵二「ごめん・・・。本当に悪いと思ってる・・・。」
村上てつや「・・・気にすんな、お前も頑張れよ。(その場から離れようとする)」
黒沢カオル「ちょっとてつ、本当にいいの?田辺はアカペラで一番重要なベースなんだよ?あいつに代わるようなベーシストなんてそうそういないんだよ?」
村上てつや「・・・しょうがないだろ。中途半端な気持ちじゃ良い歌なんか歌えねぇよ。」
ナレーション「「どうしようかなぁ・・・?」と考えながらその場を去る村上。そんな村上の後ろ姿を心配そうに見つめる黒沢。それから一晩経ち、考えをまとめた村上が黒沢を呼び出した。」
黒沢カオル「何、てっちゃん?」
村上てつや「お前は・・・これからもゴスペラーズを続けていくか?」
黒沢カオル「俺は・・・歌うの大好きだから・・だからこれからもゴスペラーズを続けていこうって・・てつと歌いたいっていつの頃からか決めてたよ(マジな顔)それにモテたいし〜♪ね、てっちゃん(にっこり)」
村上てつや「その言葉を聞いて安心したよ。・・・それでさ黒沢、昨日入った・・・なんつったっけ?北山?あいつ連れて来てほしいんだけど。」
黒沢カオル「了解〜てつ♪」
村上てつや「たのんだぞ、黒沢!!」
ナレーション「と、走っていった黒沢は北山を見つけた・・・」
黒沢カオル「あ!きったやっまちゃん♪(はじけ過ぎの笑顔)」
北山陽一「(なんだ?このはずみよう・・。)は、はいなんでしょう?」
黒沢カオル「用はないんだけどねぇ〜あははははっ〜〜(去っていく)」
村上てつや「バカ野郎!(黒沢の頭を叩く) まったく、やっぱり俺も来といてよかった・・・。おい北山、お前に話がある。ちょっと来い。」
北山陽一「は、はい・・・(なんだろう・・・?)」
村上てつや「いいか?これから俺が出す音をお前もやってみろ。無理だと思っても諦めないでやれ。わかったか?(軽く睨み気味・・・・もとい真剣な眼差しで)」
北山陽一「はい・・・!!やってみます!(真剣な顔つきになる)」
ナレーション「こうして村上は音を出し始めた。」
村上てつや「よし!北山お前今の音を真似してみろ」
北山陽一「(音を真似してみる)・・・ゴホッゴホッ!こんなに低いの出ませんよ。(と言いつつも頑張って真似をする)」
村上てつや「頑張れ!お前ならできる!」
北山陽一「・・・どうして僕にこんなのをやらせるんですか?まさか、僕にベースを歌わせる気なんじゃ・・・。」
村上てつや「お前勘がいいな!」
黒沢カオル「北山しかいないんだ・・・いきなり悪いんだけど」
ナレーション「クッパさま「よくきたな。黒沢。ワガハイのパンチを食らいたくなければ・・・。」
村上てつや「だっだれだてめぇ!」
北山陽一「・・・誰ですかあなたは。(超低い声で)この場面はあなたのでる場所なんかじゃありませんよ。さっ、あっち行ってください(と言ってずるずるひっぱっていく)」
村上てつや「あっお前・・・・声でてんジャン!」
北山陽一「あ・・・・本当だ!(自分自身に驚いている)」
村上てつや「よし、今日からお前の家で泊り込みで特訓してやる!(部屋の掃除は後回し・・・。)」
北山陽一「えぇ!!と、特訓ですか?!(ちょっと恐い・・・。しかも僕の家で泊り込みって・・・)」
村上てつや「んじゃ、俺今から家に帰って荷造りしてくるわ。」
北山陽一「えええっ!?ちょっと今日は用事が・・・(どうにかして村上さんが来るのを阻止したい・・・)」
村上てつや「んあ?なんだよ・・・。俺が来ちゃいけねぇのかよ・・・。(北山に詰め寄る)」
北山陽一「(ひぃ〜、怖いよ〜(半泣き))い、いえ、えー、用事は断ります・・・是非、僕の家に来てください・・・」
黒沢カオル「ちょっとてつ、北山の事いじめないでよ!重要なベーシストになるかもしれないんだから。俺達が嫌われたら、そこまでなんだからね。」
村上てつや「へーきだって。嫌われる前に重要なベーシストにしてやるわい!!」
北山陽一「あの・・・村上さんは何時頃家に来ますか?ちょっと・・・家に電話しとかないといけないので。」
村上てつや「そんなもん今からに決まってんじゃん!荷物はまぁ明日でもいいや。いいだろ・・・・?(北山の肩に手を回す)」
北山陽一「うわっ!やめてくださいっ。俺は黒沢さんじゃないんで、村上さんに肩を抱かれても嬉しくありません(逃げる)」
黒沢カオル「その言い方って、僕はてっちゃんに肩抱かれて嬉しいみたいじゃん!」
村上てつや「嬉しくねえのかよ!」
黒沢カオル「(汗)つーか北山追いかけなきゃ!!(苦しまぎれに話題をそらす)」
村上てつや「北山〜っ!!待てよ〜!」
北山陽一「は〜っ・・・な、なんちゅー人達なんだろう?俺、入るサークル間違ったか?!」
村上てつや「つっかま〜えた!逃げても無駄だぜ!俺の納得のいくベーシストになってもらうからな。(ニヤッ)」
北山陽一「むっ、無理ですって!(汗) 歌なんかまったくと言っていいほど歌った事ないし、声高いからベースなんて・・・。それに、別に俺じゃなくてもいいじゃないですか!村上さんの納得するベーシストになんて俺じゃなれませんよ。」
村上てつや「い〜や、俺が断言する。お前は最高のベーシストになる!!と言うか、なってもらわなくちゃ困るんだよ(ずいっと詰め寄る)」
北山陽一「・・・・・(怖い〜)」
ナレーション「ベーシストになる云々というよりも、この人と一緒にいるのはいやかもしれない・・・とか思ってる北山(笑)」
村上てつや「ってことで今から行くからな!OK?」
安岡優「まあまあ、てっちゃん、北山さんも困ってるから(笑)」
村上てつや「俺らには北山が必要なんだよ。わかってんのか?」
安岡優「(僕と酒井さんはまだメンバーじゃないから)わかりません。」
村上てつや「おまえ、そんな口きいていいのか?(ニヤリ)」
安岡優「(素で)雄二〜、助けて〜!(と言って酒井の後ろに隠れた)」
酒井雄二「俺は知らん。(巻き添えをくいたくないらしい。)」
安岡優「猫のぬいぐるみあげるからぁ!」
酒井雄二「えっ?猫??・・い、いや!そんなもので気持ちが揺らいだりしないぞ!」
安岡優「2003年の子猫カレンダーもあげるからぁ!」
酒井雄二「・・・いやっ!猫だけではダメだ、山に生えてるおいしい食べ物を料理してくれれば別だが。」
安岡優「・・・・冬限定のきのこの山、マカデミアナッツ入りでどぉ?」
酒井雄二「・・・あのな、俺はキノコが好きなんであって、キノコの形のものがみんな好きというわけではないんだぞ?」
安岡優「もお〜〜、別に、きのこの山でもいいだろ〜〜!!(逆ギレぎみ)」
村上てつや「何をうだうだ話してんだ?ほら北山、いくぞ。」
北山陽一「そんなあ〜・・・(村上にひっぱられていく)」
安岡優「よかった。嵐は過ぎ去ったみたい。じゃあ酒井しゃん、またねぇ☆★」
酒井雄二「ああ。」
ト書き「しばらく経ってから、猫やきのこの話がまったく消え去ったことに気づいた酒井。」
ナレーション「そこに、なぜか猫を抱いた黒沢登場。」
村上てつや「何だよ黒沢、猫なんか抱いて!」
黒沢カオル「かわいいでしょ?なでてたら僕に懐いちゃったのぉ♪(すごい笑顔)」
ナレーション「「それに、なんかてつに似てて。」と笑顔で答える黒沢。」
ト書き「クッパさま「クッパさま参上」
ナレーション「(あっさりと冷たく)皆さん、ト書きは無視して進めてください。」
ト書き「クッパさま「よくきたな。黒沢。ワガハイと勝負だ。」
村上てつや「(無視、無視・・・・)俺とこの猫が似てるって?だからかわいがってんのか?(照れ)」
黒沢カオル「てつ照れてるぅ〜♪」
村上てつや「う、うるせぇな・・・。(顔真っ赤)」
ト書き「ドーン!お前、また騙されたわけですか?それは猫じゃなくて、ペーパークラフトだ!!」
村上てつや「・・・。」
黒沢カオル「どうしたの、てつ?それよりも猫ちゃんなでる?(天然)」
BGM「みゃ〜ん」
村上てつや「かっかわいい・・・。」
黒沢カオル「ぼくぅ?(嬉しそうに)」
村上てつや「ちっちがう!!!(照)」
黒沢カオル「きゃはぁ!てつぅ!」
村上てつや「からかうなっつーのっ!!・・・ほら北山、行くぞ。俺等には時間がないんだ。」
北山陽一「は、はい・・・(マジかよ〜)」
黒沢カオル「僕も行くよ」
ナレーション「そうして村上&北山の地獄の特訓が始まった」
北山陽一「・・・・ケホッケホッ・・・。無理です・・・喉が痛いよ・・・・。」
黒沢カオル「北山ぁ、大丈夫かぁ?喉が痛い時は薫特製のはちみつレモンを飲むに限るよぉ〜♪」
北山陽一「いただけますか?ホントにもう喉が・・・・。」
黒沢カオル「あ、うん。・・・はい。(はちみつレモンを渡す。本当に辛そうな北山を見て)大丈夫?・・・ごめんね。サークル入ってそうそうこんな事に付き合わせちゃって。」
北山陽一「まぁ、しょうがないでしょうね。逃げられないし(苦笑)しかし、これおいしいですね♪」
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