-ゴスドラマ過去ログ:24901-25000-
黒沢カオル「・・よう・い・・ち?・・いか・・ないで、ひとり・・にしない・・で。ようい・・いは、わたし・・の」
村上てつや「(わたしの・・・なんだ・・・?)」
黒沢カオル「私の・・・・大好物・・・・むにゃむにゃ。」
北山陽一「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・姫(泣)」
村上てつや「うわっ!!(驚)・・・あ〜びっくりした〜。行きなり来んなよ。・・・・・なぁ、陽一。お前と姫様の昔話聞きたいんだけど、話してもらえねぇか?」
北山陽一「・・・・・あなたに話す必要はありません。何も知らないあなたなんかに・・・(そういってかおを伏せる)」
村上てつや「何も知らない・・・? どういう事だよ、それ。過去に何かあったのか?お前が術者になってまで姫を守らなければならなくなった何かが。」
北山陽一「姫のことならお話します。私とかお・・姫の関係は、ただの幼馴染ですよ。身分が違いますから。」
村上てつや「どうしたんだ?急にそんな泣きそうな顔して、話してみろよ!口はかたいぜ?」
酒井雄二「(影から見ている) かたそうにはみえないけどなぁ?」
北山陽一「・・・・てつには話しておきましょうか・・・俺と姫は・・・本当は兄妹なんです。そして薫は本当の姫じゃない・・・・」
村上てつや「はぁ!?どうゆうことだよ?!じゃあなんでかおっ・・・じゃねぇや姫様が姫様なんだよ!?(動揺して言葉変)」
黒沢カオル「むにゃむにゃ・・・。ん・・・よう・・いち・・大好きだよ・・」
北山陽一「10年前、私と薫はある事件に巻き込まれてこのお城まで逃げてきて、そして事件のせいで薫は記憶を無くしました。その頃お城では薫と同い年の本当に姫が病死しました。・・・そこでこのお城で保護された僕達は王様に頼まれたのです。薫を亡くなった姫の代わりにしたいって・・・」
村上てつや「じゃあ、本当の姫じゃないってことは、かお・・いや姫はそのこと知ってるのか?」
北山陽一「いや、知りません・・・記憶をなくしていましたから。でも最近になってだんだんと記憶が戻っているんです」
村上てつや「で・・・も・・・・・・・お前のこと好きなんだろう?思い出してねぇってことじゃ・・・ん・・・・」
北山陽一「まあ、そういうことです。でも記憶がだんだん戻ってきているから、薫が本当の姫じゃないということも、僕と兄妹じゃないということは、もうすぐ思い出されてしまうんじゃ・・・。」
村上てつや「え?さっき「僕と薫は兄弟です」って言ったよな?」
北山陽一「ああ、間違っちゃいました(汗)そう、もうすぐ僕と兄妹だってことも思い出してしまうような気がするんです・・・最近薫、小さいときについて僕にいろいろ聞いてくるから」
村上てつや「そういう事を含めての・・・好きって事なのかもな・・・妹がお兄ちゃん好きみたいなさ・・・・で、今の姫の両親?は、薫のこと可愛がってるわけ?」
北山陽一「前の姫のように可愛がってますよ・・・・。似てるみたいなんです。」
村上てつや「そっか・・・お前と姫様が兄弟ねぇ・・・・。じゃあ今姫様を狙われているのは、その10年前、お前達が関わった事件と関係があるのか?それとも、向こうが本当に姫だと思って狙ってるのか?」
北山陽一「それはまだわかりません。たぶんそのどちらかだとは思うけど・・・だからそれを調べるために俺は旅に出ようと思うんです」
村上てつや「た、旅に・・・・?!姫には何て言うつもりだよ・・・・。」
北山陽一「・・・・・・・(沈黙)」
村上てつや「姫の側にいて調べることはできねぇのか?さっき姫をさらおうとしたヤツらもこのまま引き下がるとは思えないし・・・・。あいつら捕まえて聞き出せば・・・。」
北山陽一「そうですが…」
黒沢カオル「いかな・・いで・・スースー」
北山陽一「!!!」
村上てつや「ほら・・・姫も言ってるぞ、行かないでくれって。(黒沢タイミングいいな・・・)」
北山陽一「側に居る事なんて・・・僕には・・・どうする事も・・・(頭を抱えて俯く)」
酒井雄二「う〜ん、う〜ん・・・(悪い夢でもみているかのように)」
安岡優「ちょっと酒井さん、それ黒ポンのセリフだよ!」
酒井雄二「すっ、スマン・・・(汗)」
村上てつや「そう結論を急ぐな。」
北山陽一「でも・・・早く手をうたないと、大変な事になる気がするんです。それこそ、姫の身が危うくなるような・・・。」
村上てつや「そうだ!!!俺もその旅につれていってくれよ!!姫も一緒に!それなら問題ないだろ?」
北山陽一「それじゃあ・・僕がここにいるのと変わらないじゃないですか・・・今、僕が姫と一緒にいてはダメなんですよ。」
村上てつや「じゃぁ、姫はどうすんだよ!」
北山陽一「っ・・・!」
黒沢カオル「よう・・いち・・ダメ・・いかないで・・・」
北山陽一「それに連れて行くことは無理ですよ・・・たとえ、本当の娘じゃないとしても、姫は姫自身として、本当に可愛がられているんですよ、手放さないでしょう。ほら可愛いじゃないですか、姫。もう王様もお后様もメロメロでねぇ・・・」
村上てつや「確かに可愛いな(即答)」
北山陽一「でしょ。王様が許可するとは思えませんし・・。」
村上てつや「でも・・・・おまえはそれでいいのかよっ!姫のこと好きなんだろ?」
北山陽一「あのね、今までの聞いてなかったんですか?」
黒沢カオル「(二人の声が大きかったので目を覚まして)う・・・ん・・・どうしたの?」
北山陽一「あっっっ!・・・姫起きたんですか?今、水を持って来ますね。」
安岡優「そ〜ろそろ、何か行動起こさないと、僕らヤバくない?・・てゆーか、電話番号とぬるぬるが出張ってるし」
酒井雄二「・・ダー。(指の骨をぺきぺき鳴らしてる)・・ま、悪役らしく、姫様でもさくっとさらっておきます?」
安岡優「そうだね!じゃあ行くよ☆」
北山陽一「っ!!(台所でコップに水をいれている) 怪しい気配・・・まさかさっきの奴等が・・・?(急いで黒沢と村上の所に戻る)」
安岡優「こんっにっちはー!宅急便でーっす!商品の引き受けに上がりましたー!(壁破って侵入)」
一般人(女)「あ・・・あの〜どちら様でしょう?!」
酒井雄二「だから宅急便だっつってんだろ〜!!行くぞヤス!!」
安岡優「おうさっ!ちゃんと、伝票だって、あるんだからね!「ナマモノ」で、黒沢薫ってさ!」
ト書き「ぴらぴらとその紙を見せつけ、城の中を走り回る二人」
北山陽一「(突然二人の前に現れる)逃がしませんよ!姫を帰しなさい!・・・・サンダ-!(魔法を使う)」
酒井雄二「(北山に手をかざして)その術は我輩も出来ますよ!」
北山陽一「甘く見てもらっては困ります。(魔術をつかって酒井の前から消える)」
酒井雄二「隠れないでくださいよ(消えたハズの北山の腕を掴んだ)」
北山陽一「姫とてつのところに急がなくば・・・・。」
酒井雄二「そんなに急ぐ事はないじゃないですか。こちらはただ姫を渡して欲しいだけですから。」
北山陽一「なぜ?なぜ姫を連れ去る?10年前の事件と関係があるのか?」
酒井雄二「さぁ知らないね。姫が王様達の実の娘じゃないなんていうのも知らないね(にやっ)」
北山陽一「っ!!きさまー!!!(そのまま掴まれた腕を回し酒井を床に倒す) 薫っ!!(名前を口走った事にも気づかず、急いで2人の所へ行く)」
酒井雄二「って〜・・・(頭を押さえながら起き上がる) まさか、肉弾戦で来られるとはなぁ〜。・・・ヤス、もしかしてあの術者も「あの時」一緒にいた奴じゃないのか?」
安岡優「あ〜・・・そういえば、話によると、ここの姫以外にもう1人男の子がいたって言ってたなぁ。・・・だとしたらあいつも?それとも、姫だけ連れてってあいつはおびき寄せる?」
酒井雄二「どっちにしたってあの術者も関わってくる事だしな・・・うん・・・とりあえず今は姫を・・・(と言って外を指さす)」
安岡優「そうだねっ!姫を連れてレッツらゴー!!」
酒井雄二「古い、古いよ、安岡よぉ〜?・・さて、さっきあいつに付けた式を追いますか」
安岡優「あうぅ〜ゆうじぃ〜・・なんでもないよ〜ん♪さっ行こう!?」
村上てつや「(姫の部屋)・・・・なんだ・・・?なんか騒がしいぞ・・・・?」
安岡優「こんにちは★」
黒沢カオル「???あなた誰ですか?」
村上てつや「誰だ!?」
北山陽一「さぁ?誰でしょう???」
ゴスペラーズ「北山以外)おい!」
安岡優「北山さん・・・間違ってるよ。」
北山陽一「あっ・・・・。台本に間違ってチェックペン引いちゃった・・・・。ごめん・・・・。」
DJバリ"K"〜ん「こんにちは。本物の姫です!!」
酒井雄二「・・・一国の姫がこんなんだったら、王政の支持率激減だろうな・・・ウィ!『薫』さん!?日本語通じてたら挙手お願いします!」
黒沢カオル「はい?(どっちの手を挙げたらいいかわからないから、両手挙げた)」
安岡優「降参してくれんの〜!物分りの良いお姫さんで助かるなー」
黒沢カオル「う?(ちんぷんかんぷん)」
北山陽一「もうここまで・・・・・あなた達に姫は渡しませんよっ!!」
酒井雄二「それは困りますな〜こちらにもそれなりの理由があるんですよ!!!!!煙幕!!!!」
ナレーション「ぶっ・・・・酒井さん、煙幕焚き過ぎですよ〜!!(むせる)」
安岡優「う゛ーけぶいよーゲホッ(咳き込む)」
酒井雄二「はい、ハンカチ・・口にでもあてといて下さいな」
黒沢カオル「ごほっ・・・・ごほっ・・・よ、よういちは?・・・・・・ごほっ!」
北山陽一「カオルっ・・・ごほっ・・・ごほっ・・・こっち・・・!!(黒沢を抱き寄せる)」
酒井雄二「おいよっありがとね♪(黒沢を担ぎ安岡の手を引き走る)」
安岡優「それ違う人だよ!」
村上てつや「へっ!!姫は絶対渡さねぇかんな!!大丈夫か姫!」
黒沢カオル「ごほっごほっ・・・大・・じょうぶぅ〜・・・(涙目で村上を見上げる)」
効果音「ドスッ!!」
黒沢カオル「きゃ!!なっ何ぃ?・・・ごほっ・・・」
安岡優「僕の存在を忘れられちゃ困るよ、お久しぶりお姫様(笑顔)」
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