-ゴスドラマ過去ログ:25101-25200-
ゴスペラーズ「(北山以外メンバー・真里さん)真剣モードで聞く。」
村上てつや「だから、薫姫が邪魔なんでさらおうってか?」
佐々木真里「そうよ。そうすればいとこの私が姫になって大金持ちになれるのよ(オホホホ)ってあれ?(台詞違ったかしら?)」
北山陽一「そ・・・そんな理由で!!薫を(拳を握って震わせている)」
黒沢カオル「陽一お兄ちゃん、やめて。」
北山陽一「大丈夫・・・お前だけは死なせないから・・・てつ・・ユウジ・・・ユタカ・・薫をよろしく!」
ト書き「そう言って陽一はかつて今まで使った事のない印を胸の前で結び、呪文を唱えだした。」
黒沢カオル「きゃー!!」
安岡優「お姫さんっ?」
佐々木真里「ふふっ・・・術者さん、あなたのやりたいことはわかってるわよ。何故なら私も同じように術を操れるからよ!(そう言って黒沢の腕を掴む)」
黒沢カオル「い、いやだ!離してよぉ!!」
北山陽一「(いたって冷静に) これ以上・・・薫を不幸には・・・・・俺がさせない!!(目が紅く見開かれる)」
佐々木真里「くっ・・・・(気合だけで押されている)・・・そんなに力を放出してたら、あなただってただじゃ済まないんじゃない?(微笑)」
北山陽一「構いません。大切な人のためなら、喜んでこの命を使います。(真里に両手をかざし)僕を倒せたら、またここに自力で戻ってきてください。・・・テレポート!!」
ト書き「そう陽一が言うと彼と真里の姿が消え、その場には、突然の事で唖然としている4人だけが残った。」
黒沢カオル「陽一ぃぃぃ〜(絶叫)」
村上てつや「あのバカ!俺等を巻き込まないために・・・。」
酒井雄二「それだけじゃありません。姫を守るため、姫の幸せのため、最悪の場合は真里さんと刺し違えるつもりです。」
黒沢カオル「てつぅ〜、なんとかならないのぉぉぉ???(泣)」
村上てつや「俺は術を使えない・・・だから陽一の所には行けないよ。悪いな・・・でもその代わり、ここで陽一が戻ってくるまで絶対俺がお前を護るよ。」
安岡優「・・困ったなぁ。(もそもそ契約書類を取り出す)・・ま、雇い主は一人じゃないから、良いか。(びりっと破き捨てる)。雄二、さっきの追跡用の式、まだくっついてる?」
酒井雄二「それが・・・陽一の力が強すぎて、俺の式の力が消されちゃったんです。だから、式を追跡するのは・・・・・。」
安岡優「う〜ん・・・じゃあ俺らで陽一達の場所を探そうか。俺もユウジもとりあえず術は使えるし。(そういって印を結び始める)」
黒沢カオル「お願い。陽一を・・・・・陽一兄ちゃんを助けて。もしも陽一兄ちゃんに死なれたら・・・僕・・・・・・(泣きそうになる)」
安岡優「まぁ、下手なことは言えないけど。・・死のうとして戦うのは、はっきり言って、そこで負けてるから。陽一には勝てないよ。生きてこその勝利だってこと、教えてくるから。」
酒井雄二「・・・ユタカ、陽一達の居場所がわかりましたよ」
安岡優「ありがと。・・姫さんと、そっちの・・人にも、これあげる。(首から下げるタイプの魔法無効磁場発生装置)。魔法使いなんて、魔法使えなくなったら、ただの人だから、勝ち目あると思うし。・・頼むね」
村上てつや「・・何だこりゃ。・・なんでさっき、北山と戦った時にこれ使わなかったんだよ。」
酒井雄二「幼馴染と本気で戦いたい人なんていませんよ。」
黒沢カオル「ユウジ・・・ユタカ・・・ゴメンね・・・・・本当にゴメン・・・・・(泣)」
安岡優「泣くのは自分の命が助かって、寿命全うする前にうれし泣きするぐらいで良いのっ。ほら、笑って笑って。さって、おにーさんが危険になる前に、行こうか、雄二。」
黒沢カオル「ま、待って!僕も行く!絶対行く!!」
酒井雄二「(黒ぽん!「僕」じゃなくて「私」でしょ!)(黒沢を手で制して)お姫様はここで待っていて下さいね(優しく)」
黒沢カオル「(女の子でも「僕」って言う人がいるから「僕」でいい事にしたんだよ) イヤ!!また僕だけ安全だなんて、そんなの絶対にイヤだ!!」
安岡優「今まで見たことの無い陽一の姿を見ることになっても?」
黒沢カオル「・・・・・・(コクリ)。(無言で頷く)」
酒井雄二「・・・足手まといになって、北山が殺されても・・後悔しませんね。俺達がどう頑張ったところで、護れなくなっても、後悔しませんね」
黒沢カオル「・・・・・・・・・・・・(コクリ) (ちょっと考えたが、決心を固めたような顔で頷く)」
村上てつや「ちょっと待ってくれ。俺も一応、・・ほら、雇われてる立場だし。・・その、薫の護衛ってのもあるから。・・一緒に連れてってくれるよな?・・俺が、薫を護れば、二人はその分北山に加担できるだろ?」
酒井雄二「(バカだと思ったけど)・・いいでしょう。・・・覚悟はできてますよね・・・?」
安岡優「じゃ、いきまふよう。」
村上てつや「気合入れてこ。」
黒沢カオル「あっ!(こける)」
村上てつや「はあ・・。こういうとこは姫でも変わらないのか(笑)さあ、姫!早く立ち上がって。(手を差し伸べる)」
黒沢カオル「うん」
安岡優「行きますよ(呪文を唱える)」
黒沢カオル「てつおんぶーー」
村上てつや「はいはい(よいしょっと)しっかり掴まってろよ」
酒井雄二「(陽一、今行くからな!) 行きます。・・・・・テレポート!!」
ナレーション「北山を追いテレポートをする4人。その頃北山は、城から離れた所にある広場で真里と戦っていた。」
酒井雄二「(ドスッ!←着地失敗・・・。)いててて・・・・みんな大丈夫ですか?」
安岡優「うん。大丈夫だよ。にしてもすごいとこだな。けどここ来たことあるような気がする・・・。」
酒井雄二「それはいつのことですか?」
安岡優「わかんない・・。でも絶対ここに来たことある・・!!」
酒井雄二「・・・・もしかして、ここは・・・!!!」
安岡優「ほな行こか。(なぜか関西弁・・・。)」
村上てつや「着地の瞬間ナニかを踏みつぶした)・・ん・・(良く見ればそれは頭蓋骨)・・わーー!」
酒井雄二「ヤス・・・ここは俺達が昔住んでた村の広場だ!何故!?あの時の襲撃ですべてなくなったはずなのに・・・(愕然とする)」
黒沢カオル「やだ・・・・。こわい・・・・。(その時のことを思い出し、恐怖に体を震わせる)」
村上てつや「姫!大丈夫だ!俺達が必ず守るから!(←安心させるように抱き締める)」
佐々木真里「あら、あなた達の方からのこのこ殺されに来てくれたの?」
ゴスペラーズ「(北山以外)!!!!!!!!!」
ナレーション「怪しげな笑みを浮かべ4人を見つめる真里。そのかたわらには、傷だらけの北山が倒れていた。」
北山陽一「み・・みんな・・・・どうしてここに来たの・・・?(ゆっくり立ち上がる) 早く逃げて・・・お城に戻って・・・・・。」
黒沢カオル「よっ・・・陽一兄ちゃん!?・・・やだ・・・やだよー!(昔の記憶とだぶりだす)」
北山陽一「薫まで‥‥きたんですか・・?待ってるように・・言ったのに・・・」
黒沢カオル「だって・・・えっぐ・・・だって・・・陽一兄ちゃんが一人で行っちゃって・・・心配だったから・・・えっぐ・・・」
酒井雄二「陽一・・・薫は自分の意思でここへ来た。そのかわりこの護衛が命をかけてでも守るだろう・・・しかし・・ここは一体・・・(辺りを見渡す)」
黒沢カオル「うぅ…えっぐ…(村上に抱き締められたまま、声を殺して泣く)」
北山陽一「・・・・・・・・・・か・・・・薫?泣かないで?・・・・・・・ね?(力の無い笑顔を向ける)」
安岡優「真里さん・・・北山さんから離れろ・・・・・さもないと・・・(印を結びいつでも術を使えるようにする)」
佐々木真里「麗しき友情ねぇ(笑)。・・・それよりもこの広場、よくできてるでしょう?私が魔法で復元したのよ。この男にピッタリな死に場所にするために。(横目で北山を見る)」
酒井雄二「なっ・・・(今の俺たちじゃ、全く敵わない・・・とりあえずは陽一を連れて逃げ出さないと・・・)」
ト書き「呪文を唱えると、酒井の身体から、様様な式が現れ、真里嬢に襲いかかり、北山を攫って酒井の元へ戻ってくる」
佐々木真里「ありゃりゃ、油断したかしら?(笑)」
安岡優「(やっばいかも・・・・あれの力じゃ、姫様やあのでっかいのにあげた魔法無効磁場発生装置じゃ意味殆どないよ・・・力は半減しても、効果は消えない・・・・)」
酒井雄二「転身転身、逃ぐるにしかず!・・っと・・えーっと・・範囲指定・・座標確認・・ちょいこら、アイテムの効果切ってて下さいね・・お二人さん・・テレポートっ」
ト書き「5人は元いた場所に戻った。」
黒沢カオル「陽一兄ちゃん!!大丈夫?今すぐ手当てしてあげるから・・・・(そう言って傷口に手を当てる。するとぽわっ・・・と光り、傷が塞がっていった)」
北山陽一「あ・・・ありがとう薫・・・・・・・・・(気を失う)」
安岡優「えっ・・・薫・・・術使えるの?!(その様子をみてびっくりする)」
黒沢カオル「陽一兄ちゃんの目が赤くなったの覚えてる?」
酒井雄二「・・まぁ・・その影響って事は・・」
黒沢カオル「記憶が戻ってなかった時、陽一兄ちゃんが言ってたの。「姫もそのうち術が使えるようになるかも。」って。その時は、そう言った理由を教えてもらえなかったけど・・・。」
酒井雄二「そうだったんですか…。」
安岡優「多分北山さん、術者になった時気付いたんじゃないかな?狙われてた理由が、自分の力のせいかもしれないって。そして、一緒に狙われていた薫にも同じような力があるかもしれないって。」
村上てつや「なるほど。それでこいつがフルパワーに近い力を出した時、兄妹の共鳴反応かなんかで薫姫の力が目覚めたってわけか。」
酒井雄二「今の話をまとめると、それが一番自然な流れでしょうね。・・・傷を塞いだという事は、姫の力は攻撃型ではなく回復型というところでしょうか・・・・。」
黒沢カオル「・・でも・・僕・・テレポートとか、アポーツ(物体取り寄せ)出来ないよ・・?できるけど、上手く出来ないっていうか・・この前なんて・・失敗して、陽一にコップぶつけちゃったし。」
酒井雄二「まだ、ちゃんと力が目覚めてなかったからじゃないかな?それに、術の種類もいろいろあるし得意不得意もある。姫は多分、傷を治したりする方が向いてると思いますよ。」
安岡優「雄二、話はこれぐらいにして。早く何か策を練らないと、真里さんこっちに来ちゃうよ。あれだけの力じゃ、魔法無効磁場発生装置も意味が無いし、僕等だけじゃ相手仕切れないよ。」
酒井雄二「それはわかってる!わかってるんだが・・・・・・・・・・・とりあえず場所を移動しよう。どこでもいい。少しでもこちらが有利になりそうな場所へ。」
安岡優「でも、そんな場所・・・・・あぁ!もしかして雄二、あそこに?」
酒井雄二「今はもう一刻を争う。吉と出るか凶と出るか、とにかく行くぞ。」
黒沢カオル「ねえ、ユタカ・・・あそこって・・どこ??(安岡を見上げて)」
安岡優「ん?行けばわかるよ。薫もよく知ってる場所だよ。きっと思い出すと思う。」
酒井雄二「いきますよっ・・・(目を閉じる)・・テレポート!!」
小林社長「王様)待ちなさい。」
黒沢カオル「あっ、おとうさぁーん!!」
酒井雄二「ん?」
[TOP|NEXT|BACK]