-ゴスドラマ過去ログ:25201-25300-
安岡優「おとうさん?」
北山陽一「王様・・・どうしたんですか、こんなところまで・・・・・」
小林社長「ある人から・・・薫がここにいると聞いて・・・。薫!ここは薫の来る場所じゃない!帰るぞ!!(と言って腕を掴んだ)」
黒沢カオル「えっ!」
小林社長「(険しい表情で)薫・・・薫はまだこのことは知らなくていいんだ。」
黒沢カオル「お父さん、思い出したよ?全部思い出したよ?ねぇ、そんなに恐いお顔しないで?いつもの優しいパパにもどってよぉ・・(泣きそう)」
小林社長「(・・・っ!!黒沢!ハマリ役だな。そんな泣きそうな顔するなよぉ〜汗)・・・。」
北山陽一「王様・・・・僕等はお城で保護された身ですが・・・本当の子供ではない薫を・・・大事に思ってくれているのは嬉しいです・・・・・でも・・・これは・・僕等の過去に・・・関わる事・・・です・・・・・だか・・ら・・・・・・・・(無理に起き上がったせいか再び気を失う)」
黒沢カオル「陽一兄ちゃん!! (目に涙を浮かべながら王様を見つめる)パパ・・・・ううん・・・王様。僕はもう全てを思い出したんです。お願いだから行かせて下さい。」
小林社長「(がーーーーーーーーーーーん!!)そんな・・薫・・・行きたいのはいい、気持ちはわかるが・・・・そんな、王様だなんて・・・・お父さんとは認めてくれないのかい?(しくしくしくしく)」
黒沢カオル「・・・僕等の過去がちゃんと整理されたら、またここに戻って来ます。そしたらまた、お父さんと呼ばせてください。」
小林社長「・・・・・そこのでっかい、めの一本線のと陽一、あとちびちゃいのとわけのわからんラーメンみたいな頭のやつ、こっちに来なさい。」
安岡優「ちびっちゃいのって・・・俺かよ(怒)!!!」
酒井雄二「ラーメンみたいな頭のやつって俺かよ(悲)せめてドレットヘアーっていってくれよ(涙)」
村上てつや「俺はもうそうやって言われるの慣れちまってるけどな(と言いながら気を失っている陽一を抱える)。姫も一緒に。一人になったら危ないしな。」
小林社長「あぁ、陽一は気を失ってるのか・・・じゃあ、でっかい細目、そこで薫と陽一を見てろ、そのラーメンとちびちゃいの、こっちに来なさい。」
酒井雄二「だからラーメンじゃないって〜のに・・・(ぶつぶつ)」
安岡優「ちびちゃい、ちびちゃいって連呼するんじゃねぇ!!(キレ気味)」
小林社長「名前を知らんからな。さてと・・・お前達を雇いたい。薫を攫いにきた奴らだろう?契約は破棄したみたいだが・・・契約金は貰ってないんだろう?代わりに護衛はどうだ?前払いでな。」
酒井雄二「薫の護衛ですか・・・?お金はいりません、ちゃんとやります。」
小林社長「ばかもん、何をするにも金はな必要なんだよ。持って行きなさい。あと、薫を頼む。あいつは未だにわしと母さんの間で寝るような子だ、成長するのにもちょうどいいだろう、迷惑をかけると思うが宜しく頼む。」
酒井雄二「大丈夫です。まかせてください。」
小林社長「あっ、でも手は出すなよ?まだ子供なんだから・・・あと、あの男。あの細目にも気をつけてくれな?なんだか薫を狙ってるようだが・・・・」
酒井雄二「わかりました。」
小林社長「それから、陽一に無理をしないよう言っといてほしい。妹の事となると周りが見えなくなるのでな。薫を悲しませる事だけはするなと念を押しておいてくれ。」
酒井雄二「…一応、ブレーキはかけますけど。無理な範囲までは要求しないで下さいね」
安岡優「(・・・なんかこのとーちゃんもいろいろ言うな〜)←心の中ではこう思っているが、顔は思いっきりヤングスマイル」
酒井雄二「あの・・・・でも、よく知ってましたね、俺たちが攫いに来た・・って・・・・」
小林社長「ちょ・・・・ちょっとな。」
ナレーション「実は術で姿を隠して(王様はかなりの上級者なので、酒井達には見えなかった)一部始終を見ていた、薫がやばくなったら助けに入ろうと思ってた王様・・・仕事はどうしたんでしょうかねぇ・・・」
小林社長「まっ・・・まあそれはいいとして(と言いながらナレを袖へ押し込む)・・・薫、気をつけるんだぞ。思えば真理も・・・ある意味可哀想な娘だしな・・・」
安岡優「・・・王様、もういいですか?陽一は気を失ってるし、あの人は術を使えないので、なるべく早く戻りたいんですけど。」
小林社長「あ・・・あぁ(汗)、すまなかったね。2人とも、薫の事をよろしく頼むぞ。」
ナレーション「酒井と安岡は軽く返事をし、先ほどの場所へ戻る。」
酒井雄二「陽一はまだ起きてないみたいですね・・・。お2人とも、改めて移動をします。準備はいいですか?」
村上てつや「ああ、任せたよ。」
黒沢カオル「いいよ。(村上にしがみつく)」
安岡優「てつは陽一を背負ってくれないか?」
黒沢カオル「えっ、じゃあ僕は誰にしがみついてたらいいの?(めちゃめちゃ不安げな顔しててつを見る)」
酒井雄二「しがみつかなくても、服を軽く掴むとかで大丈夫ですよ。」
安岡優「んじゃ、僕の手を握って☆(と言って黒沢に右手を出した)」
黒沢カオル「う、うん!」
村上てつや「嫌だなぁ・・・・・(遠目で黒沢を見る)俺の手は握らないのにぁ・・・・・・」
北山陽一「すいませんねぇ 僕じゃいやですか?」
黒沢カオル「んじゃぁ、あたちは左手に安様、右手に北サンで♪」
北山陽一「あ、ちょっと待って。(台本パラパラ)・・・僕まだ気失ってて、てっちゃんにおんぶされてるみたい。黒沢さんが握るのはヤスの手だけでいいよ。」
村上てつや「え!?俺は??(汗)」
酒井雄二「(ちょっと苛立ちをこめて)北山を背負ってるから無理です! ほら早くして。テレポートしますよ。」
村上てつや「かおるー!ひめさまぁ!」
黒沢カオル「なっ、何・・!!!??」
村上てつや「俺の手をぎゅって、ほらぎゅーって。」
酒井雄二「いいかげんにしてください!(パコッ(村上を殴った音))」
村上てつや「いって〜な!殴らなくってもいいじゃん!」
安岡優「あ〜もうっ!いい加減にして下さい、いきますよっ!」
村上てつや「わかったよ〜」
酒井雄二「(呪文を唱える)テレポート!!」
ト書き「その瞬間彼らは再び他の場所へ移動した。」
村上てつや「到着!全員いるか?」
黒沢カオル「薫はいま〜す! え〜っと・・・・てつさんはいる。ユウジもいる。ユタカもいる・・・・・・・・てつさん、陽一兄ちゃんちゃんと背負ってる?」
村上てつや「ちゃんと背負ってるぜ〜。全員いるみたいだな。」
北山陽一「ん・・・・・ん・・・・・?ここは・・・?(気がつく)」
酒井雄二「気がついたみたいだな。陽一、体の方は大丈夫か?」
北山陽一「ん〜・・・まだあまり力は入らないけど、でも大丈夫。そのうち術使えるだけ回復するだろうし。心配しないで。(そう言って村上の背中から降りる)」
黒沢カオル「大丈夫なの?」
安岡優「無理は禁物だよ、北山さん。そこにイスがあるから座ったら?」
北山陽一「ありがと・・・でも、ここはどこ?」
安岡優「ほら・・・思い出さない?ここは俺たちの・・・・。」
北山陽一「・・・・・・思い・・・・うーんださないね、ごめん。」
酒井雄二「頭いいんじゃなかったの?陽一〜、たのむって」
北山陽一「・・・・・。」
村上てつや「?・・陽一・・・どうした?」
北山陽一「記憶が・・・一部なくなってるみたいなんだ・・・」
酒井雄二「!?・・・俺たちのことも、覚えてないですか?」
北山陽一「2人が幼馴染だったのは覚えてるんだけど、当時の記憶が何か霞がかったみたいで・・・。はっきり覚えてるのは、村が襲われて薫と2人で逃げた時から今までかな?」
安岡優「そんな・・・・・。ほら。ここは俺達が子供の頃遊んでた秘密基地だよ。ここで1日中話してたり、親に内緒で寝泊りしたりしてたんだよ。これだけ言っても、まだ思い出せない?」
北山陽一「ホントごめん・・・・(落ち込み)」
酒井雄二「そう気を落とすな、陽一。今は記憶の事より、真里さんをどうやって倒すか考えよう。」
黒沢カオル「お兄ちゃん、大丈夫ぅ??(といって、ぴったり寄り添う)」
北山陽一「…大丈夫だよ(ニッコリ)」
安岡優「北山さん・・・薫、術が使えるようになったんだよ。いわゆる「癒し」のね・・・・。いつかはこうなる事を知っていて、あの村から逃げたんじゃないの?(北山の前に座りながら聞く)」
北山陽一「うん・・・・もし僕の考えがあってたとしたら、確実に薫は殺されると思ったから・・・・そっか。やっぱり使えるのか。(薫の頭をなでる)」
黒沢カオル「・・だめ?・・使えるように・・なるのって・・皆の・・傷・・治せるって・・ちょっと、嬉しかったんだけど」
北山陽一「ダメじゃないよ。さすがは俺の妹だな、と思ったんだよ。(ニッコリ)けど、術が使えることにはそれなりの危険もあるってことを覚えておいて。」
黒沢カオル「うん・・・。あの・・お兄ちゃん・・借りた本・・返してもらおうと思って・・アポーツ使った時ね・・変な本見つけちゃって・・ごめんなさい・・」
北山陽一「思ってたのと違う本がきちゃったんだね?使えないくせに、なんでそうアポーツとか使おうとすんの・・・(コップぶつけられたり、色々してる被害者)」
黒沢カオル「お兄ちゃんのように・・術を使ってみたかったの!」
北山陽一「そっか・・・。でも、出来ない事は無理にやるもんじゃないよ。そういう術を身につけたいなら僕に言いな。ちゃんと教えてあげるから。」
黒沢カオル「は〜い・・・。」
北山陽一「(にっこり微笑み薫の頭をなでる)・・・さて。今後の対策を立てましょうか。いつ真里さんがここを見つけるとも限らないし。」
安岡優「それなんだよな〜・・・はっきり言って今の僕らじゃ真里さんには勝ち目ないよ。」
黒沢カオル「お姫様になりたいなら、一緒になってあげるのにぃ・・・・(闘争本能ナシ。)」
酒井雄二「・・・(我輩の考えが正しいなら・・・真里さんに勝てる!・・・でも・・・姫を巻き巻き添えにしたくない・・・どうしたらよいものか・・・)」
村上てつや「ユウジ、何かいい案はねぇのか?」
酒井雄二「えっ・・・!な、何で俺なんですかっ!!(汗)」
村上てつや「別に意味はない!(キッパリ)」
北山陽一「(雄二僕の声聞こえる?)」
酒井雄二「あ、ああ・・・・聞こえるぞ陽一」
北山陽一「(何か考えてるだろ?)」
酒井雄二「まあお前だけに負担をかけるわけには行かないからな」
黒沢カオル「陽一何もしゃべってないのに何話してるの?」
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