-ゴスドラマ過去ログ:7801-7900-
村上てつや「実はさぁ。」
酒井雄二「ああああぁーーー。はっきり言ってください!」
安岡優「そうだよ。らしくないじゃん。」
村上てつや「はっきり言ってもいいけど、いちいち驚かないでくれる?」
北山陽一「そんなヤバイことなんですか?」
村上てつや「ある意味やばい事かもな。」
黒沢カオル「そんなにぃー。削除されんじゃないのー?やめとけって。」
安岡優「余計気になるじゃん。」
北山陽一「とりあえず言ってみたらどうですか?」
黒沢カオル「知らねーぞ、俺は。」
酒井雄二「責任取れませんよ。」
村上てつや「俺の目の錯覚かと思ってたんだけど、あそこの壁…溶けてるよーに見えないか?」
酒井雄二「はぁ?」
北山陽一「というか…向こう側から消えてませんか?」
酒井雄二「真理さん、社長っ、どういうこと……って、居ねぇーっ!」
効果音「げいーん」
安岡優「いつのまにか俺等だけになってない?」
黒沢カオル「そっか」
ト書き「何かを思い付く黒沢。」
安岡優「?」
黒沢カオル「ここって、架空の空間なんだ」
北山陽一「架空の空間だから…俺が運転出来たり、安岡が女の子になった…んですかねぇ…?」
酒井雄二「ドラマ専用…大掛かりな事を…。」
村上てつや「それはそうだけど、今までこんな事なかったんじゃない?」
黒沢カオル「ドラマが終わったから…。」
安岡優「でも、変だよね。」
村上てつや「なにが?」
安岡優「なにがって、リーダーが言った通り。」
村上てつや「こんなことなかった…って?」
酒井雄二「どうでも良いけど…すぐそこまで白くなってるよ?全然向こう側が見えなくなってる。」
黒沢カオル「真っ白。」
村上てつや「どうでもよくねーよっ」
北山陽一「まずいな……」
安岡優「でも、どうすりゃいいの、俺たち?」
黒沢カオル「どうにもなんないよね。」
北山陽一「ナレーションだ、ナレーションに呼んで貰えば…」
村上てつや「そういや、拍手で俺らの事自分の近くに呼べるんだったな。」
安岡優「でも、元の世界に居ないと駄目なんじゃ…。」
村上てつや「ユージ、試しに一回呼んでみろ。」
酒井雄二「背に腹は換えられないんですけど…もし呼んでこっち来ちゃったらどうします?」
ト書き「ばらばらと5人は走り出した。」
効果音「ばんっ」
黒沢カオル「あ、公衆電話が爆発した。」
村上てつや「ああなるのか…。」
北山陽一「なんなんだか・・・。」
安岡優「こわいなぁ〜。」
酒井雄二「なんでも『こわいなぁ〜』で済ますのもうやめろよ…。」
安岡優「じゃあ、酒井さんは怖くないのぉ?!」
酒井雄二「……ナレーションの方が怖い。」
ナレーション「(遥かカナタで)ん?」
ト書き「何かに気付くナレーション」
ナレーション「酒井さんが私を呼んでる?」
佐々木真理「ナレーションさんっ。」
ナレーション「真理さん…どうしたんですか?」
佐々木真理「ナレーション権限って今すぐ使える?」
ナレーション「はい、まぁ。」
佐々木真理「じゃあ、今すぐ使って。早くっ」
ト書き「状況を飲み込めないでいるナレーションに、真理女史は迫った。」
ナレーション「はぃい?」
ト書き「一方、再び架空空間。」
北山陽一「とりあえず。」
村上てつや「どうするか・・・?」
黒沢カオル「ねぇ。なんでこうなったの?」
安岡優「さぁ?さっぱり。」
村上てつや「酒井!責任取れよ。」
酒井雄二「なんですか、いきなり!!!どうして俺が・・・?」
村上てつや「なんとなくだよ。なんとなく!」
酒井雄二「なんとなくで責められる筋合いはありませんっっっ!」
黒沢カオル「ケンカはよそうよ、ケンカは・・・。」
安岡優「いつものアレでしょ。いつもの。」
村上てつや「おいっ、北山のやつ、いなくねーか?」
黒沢カオル「今の今までいたよね。」
安岡優「うわぁーーー。」
村上てつや「ヤス、なんだよイキナリ。」
安岡優「酒井さん、消えてきてない?」
酒井雄二「何言ってんだよ、こんな時に・・・。」
村上てつや「おい、マジで消えてるぞ。お前。」
酒井雄二「やだーーー!!!なんで・・・・・・・・?」
安岡優「あっ。消えちゃった。」
村上てつや「消えちゃったで済むのか?」
黒沢カオル「済まないんじゃない?」
安岡優「さかいさん・・・」
ト書き「3人はしばらく黙りこんでしまった。」
村上てつや「…っ畜生。」
ナレーション「酒井さんを探しに行きます。私!ナレーションだから。でも、酒井さん恐いって(泣)」
安岡優「いたの?ナレーション・・・」
村上てつや「帰れねーじゃん、俺ら。」
ナレーション「は?」
黒沢カオル「あのね、さっきまで真理さん達が居た空間に居たんでしょ?」
ナレーション「はい。」
黒沢カオル「ナレーション権限で、俺らをそっちに呼べば、助かる算段だったのに……。」
ナレーション「私はどこにでもいけるのです」
村上てつや「オマエ…ナニ者よ…?」
ナレーション「『ナレーション』は、私一人しか居ないんですよ…?そういう権限があっても当然じゃないですか」
黒沢カオル「…あんまり、言うと自分の首しめ………。」
ト書き「黒沢が頭部から消えてしまった。」
村上てつや「もう本来の空間に戻って全員集めてくれ、ナレーションっ。」
ナレーション「はぁ〜い・・・みんないっせいに元の場所に戻って来た」
酒井雄二「うお?」
北山陽一「帰ってきましたね」
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