-ゴスドラマ過去ログ:26901-27000-
黒沢カオル「お兄ちゃ〜ん!(抱きつく)」
酒井雄二「さてと・・・。どうするよこれから?アジトに乗り込むかい?それとも北山を少し休ませるかい?」
黒沢カオル「お兄ちゃん・・・とっても疲れてるみたいだから・・・(目でみんなに訴える)」
安岡優「う〜ん・・・(そんな薫を見て少し考える)でも、ココだと危険だしなぁ。この人だっていつ出てくるかわかんないし。(妹尾のほうを見る)じゃあさ、てつ悪いけれど陽一背負ってもらえない?安全な場所に移動するから。」
村上てつや「わぁったよ、薫いいかっ・・・・・こいつ・・・(北山に触れた瞬間、何かに気付いた様だが思い直して一言)・・・軽いな〜!本当に男かぁ?ははっ」
黒沢カオル「お兄ちゃんのことバカにしないでっ!(ぷぅ〜)」
村上てつや「うっ・・・(焦) わかったよ。俺がわるかった。謝るからその顔はやめてくれ。(北山をかつぐ)・・・優、いいぞ。」
安岡優「じゃ、行こうか。」
ト書き「RPGでお約束の、『何故か回復出来る所(爆)』に皆を連れていく安岡。・・勿論、その周囲ではエンカウントもしないし、敵も見えてるんだろうに素通りという何だか一種「それってどーよ?」的な場所である。」
酒井雄二「着きましたけど、陽一が起きるまで作戦を立てるの待ちますか?」
安岡優「ある程度は立てといた方がいいんじゃないかな? 僕等って陽一抜きだと、向こうと互角ぐらいだと思うんだよね。だから、陽一が起きてない時に来られても大丈夫なようにはしておかないと。」
村上てつや「なるほどな・・・。向こうにとって、気絶してる陽一を連れてくのは赤子の手をひねるようなもの。次に来るのは幹部の奴等だろうから、さっきの下っ端のようには行かないわけだ。」
黒沢カオル「じゃあ、僕がおとりになるのももうダメって事かぁ・・・(シュン) 僕等だけの力で、陽一兄ちゃん守れるかなぁ・・・?作戦なんかじゃなくて、今度は本当に連れ去られちゃうかも・・・・・(俯き涙を浮かべる)」
酒井雄二「そうならない様に、裏の裏の、ひっくり返しすぎるとこまで考えるのがこの場でする事でしょう。・・泣くのは、後からうれし泣きするくらいで良いんですよ」
安岡優「そうだよ。・・人間が一生に流す分の涙の量って決まってるみたいだけど。そんなに泣いてたら、将来瞬きに回す分までなくなっちゃうよ?姫さん。・・・さって、考えようか。そろそろ、そこに寝かせといた陽一も回復終わるだろうしね」
北山陽一「・・っ・・・・・ん・・・?(静かに目をあける)あれ・・・?空が・・・見える・・・・・?」
黒沢カオル「お兄ちゃん、大丈夫??優がここに連れてきてくれたんだよ。ここなら多分安全だろうって。」
北山陽一「そう・・・またみんなに迷惑かけちゃったんだ・・・・。(はぁ〜と溜息をつき、ゆっくり体を起こす)」
安岡優「…無理するなよ。」
北山陽一「うん・・・頭ではわかってるんだけどね・・・・。でも、知らない間に歯止めが利かなくなっちゃって、最終的には目を緋色にして力を解放して・・・・・・もう自分でも「いい加減にしろ!」とは思ってるよ(苦笑)」
酒井雄二「まだ、本当の力を制御することができないだけですよ。・・・腕に傷がある、薫が治してあげて。」
黒沢カオル「は〜い☆ (北山の腕の傷に手をかざし)ヒーリング・・・」
村上てつや「さって・・作戦考えるか。まず、(場内の地図を広げる)俺らが今いるトコはここ。(ペンで○を書く)・・で、今のところ見てない部屋は、ここより、上。(とラインを引く)悪役と馬鹿と煙は高いところ好きだろーし。地下室もあるとは思えないから、ここがボスの居る部屋だろ。」
ト書き「そう言って、地図の最上階をペンで指した。」
酒井雄二「さいですね。・・ここで問題なのが、この二人の取り扱い方なんですよ・・・。二人一緒だと、攫われるかもしれないし、かと言って、離れさせると、どっちかは確実に人質になっちゃいそうで・・。はぁ」
黒沢カオル「お兄ちゃんが人質になるのは絶対だめ!だから・・・僕が人質になるよ。いいでしょぉ?」
酒井雄二「いやっ!もしもの話であって必ず人質になりともかぎりませんから!そんな事言ってては、まだまだ強くはなれませんぞ?(黒沢の頭をなでなで)」
村上てつや「薫は・・・あんな危ないおじちゃんにつかまっちゃ・・・何されるかわかんねぇぞ?可愛いからなっ!それこそ縄で縛ってあーんな事やこーんな事を・・・痛っ!(北山にしばかれる)」
北山陽一「よけいな話しはしなくていいですからね村上さん!(横目で村上を睨む)」
村上てつや「うっっっっっっ!!!!!悪かったな・・・・・・(瞬時に石化し、小声で謝る)」
黒沢カオル「?(2人の様子に首をかしげる)」
北山陽一「まったく・・・。僕と薫は離れた方がいいと思います。それで、薫の方に2人、僕の方に1人。2対3で別れて行動が一番無難だと思います。」
黒沢カオル「僕はお兄ちゃんと・・・別行動なの?」
北山陽一「ゴメンね、薫。でも、僕等は一緒に行動しない方がいいんだ。僕等が2人とも奴等に捕まったらもうおしまい・・・打つ手が無くなっちゃうんだ。わかってくれるかい?」
黒沢カオル「(北山の目を見てから俯いた)・・・・。」
北山陽一「(黒沢の頭にポンっと手を乗せ) 大丈夫。薫はもう大人なんだから。みんなも一緒だし、さっきみんなと僕を助けに来る事が出来たんだから今度も平気だよ。だから・・・・・ね?」
黒沢カオル「・・・・うん・・・絶対会えるよ・・・ね?・・・(俯いて北山の袖をぎゅっと握る)」
北山陽一「うん。必ずね。」
黒沢カオル「わかった・・・・僕、頑張るよ!」
北山陽一「(ニコッ)・・・さて、後は3人がどう別れるかと、その後の動きですね。」
安岡優「薫は陽一とてつとは行動できないから〜・・・僕・薫・雄二でいい?陽一はてつと一緒に。」
村上てつや「嫌。」
北山陽一「僕は別に構わないんですけど・・・・・てつが嫌なら無理にとは言いません。僕とてつは1人ずつで行動すれば済む事だし・・・。」
安岡優「でもそれだと陽一が危ないじゃん?だからさぁ、てつ!陽一と一緒に行動してよ!」
酒井雄二「そうそう!さっき2人と3人に別れて行動するって決めたばかりでしょうがっ!ほらcつまた薫がほっぺたぷ〜して怒ってますよ!(黒沢のふくれた頬を両手でぐいっと北山・村上に向ける)」
北山陽一「僕じゃなくて、てつに言ってください。嫌がってるのはてつの方なんですから。」
村上てつや「わ…わかったよ…!!わかったから怒るなよな?薫ぅ〜!(ほっぺをぷ〜としている薫をなでなで)」
黒沢カオル「ぷぅ〜!」
村上てつや「(かわいい…)////」
黒沢カオル「てつと一緒がいいーー(ぷーー)」
北山陽一「それは絶対いけません!!(ムッ!)」
酒井雄二「だって、この割り振りだと、どうやったって、相手が憎みあう割り振りになりまさぁね。…二人で牽制出来る分、こっちの方が良いでしょう?」
安岡優「そうだよね〜。陽一は、薫と一緒に作戦実行出来ないし〜。てつが薫と一緒になったら、陽一もてつも本気出せないじゃん。気になっちゃって。なら、相手を観察出来る分、二人固まってた方がいいでしょ?消去法なの。これは」
村上てつや「はぁ〜い・・・(本当は納得しているのだが、意地っ張りなので素直に同意できない(笑))」
酒井雄二「さっ、そろそろ行動開始しましょうかね?」
ト書き「村上が右手を出し、続いて酒井、安岡、北山、黒沢の順に手を重ねていった。最後に村上が左手をのせ、目をつぶった。5人の心が一つになっていった」
安岡優「く・・・くっさいねぇ・・・・鳥肌立っちゃった・・・・」
村上てつや「やり始める俺が一番恥ずかしいっつーの・・・台本だから仕方ねぇけど・・・・。さって、それじゃ、ボスの部屋の前で会おうな!陽一、行くぞ!」
北山陽一「いつでもどうぞ。」
酒井雄二「薫、優、我々も行きますよ。」
黒沢カオル「うん!お兄ちゃん、てつ、無理しちゃダメだよ〜!(笑顔)」
ゴスペラーズ「(北・村) わかってますよ/わーってるよ。(二人ともにやけている)」
安岡優「それじゃ早速、作戦開始!!」
ナレーション「5人は黒沢・酒井・安岡、村上・北山の二組に別れて、ボスがいるであろうアジトの最上階をそれぞれ目指し始めた。」
酒井雄二「(こちら黒沢・酒井・安岡組)ボスを見つける前に・・・ちょいと・・・姫さんと優にベールをかけておきますね(と言って二人に手をかざした)」
黒沢カオル「どんな効果があるの?」
酒井雄二「たぶん、ボスである以上かなりの力を持ってると思いますので・・・少しでもダメージをやわらげられるようにね。(雄二の手から淡い光が出てくる)」
黒沢カオル「雄二そんな事できるんだぁ〜。すごぉ〜い。」
酒井雄二「すごいだろ〜」
黒沢カオル「うん♪(素)」
安岡優「ちょっとちょっと、俺にもちゃんとかけてよっ?」
酒井雄二「わかってますって。・・・はい、薫は終わり。次は優・・・・っと。(安岡に手をかざす)」
安岡優「手ぇ抜いてるでしょ?」
酒井雄二「失礼なっ!!俺はいつでも真面目にやってるんですよ!・・・まぁでも、「優だから大丈夫だろう」とは思ってる部分もありますね。」
安岡優「もうっ!念には念を。しっかりやってよねっ!」
酒井雄二「しっかりはやってますよ。・・・・・はい、優も終わり。それじゃ、最上階目指して行きますか。」
安岡優「(真剣な表情で)了解。」
ト書き「その頃村上と北山は一足早くアジトに潜入し、最上階を目指していた。」
村上てつや「なんだか不気味だな・・・(まわりを見まわす) 下っ端をほとんど倒したとはいえこの静かさ・・・・・まさか、俺達が侵入したことに気付いてないわけじゃあるまいし・・・・。」
北山陽一「それは、奴等もこれで決めてやろうと思ってるんだ・・・。 きっと、どこからか僕等の様子を見てるんです。そしてチャンスをうかがってるんだ・・・・・僕を捕まえようと・・・。」
村上てつや「(おもむろに北山の手を握り) いいか陽一!何があっても俺から離れるんじゃねぇぞ!俺等が1人になったら奴等の思う壺。わかったか!?」
北山陽一「ああ、わかってる。」
村上てつや「それから・・・無理すんなよ・・・その腕の斑点、あの時に出たヤツだろ?・・・(北山の手を離し凝視する)」
北山陽一「・・・。」
村上てつや「はぁ・・・ちっ・・・俺が気絶してるお前背負おうとした時、気付いた。幹部のヤツだっけ?あいつとやりあった時んだろ?自分の力に負けてどうすんだ?お前、そのまんまじゃ・・・自分に殺されるぞ・・・もうちょっと、自分守れる位強くなれ・・・お前の弱点はそこだ。」
北山陽一「うん・・・わかってる・・・・この斑点、緋色の目になるたびに出てきてたから・・・・。でも、大丈夫。これでも確実に強くはなってるから。だから・・・大丈夫・・・・・。」
村上てつや「お前の力がいくら強くなってもな!お前が自分の力制御できなきゃ元も子もないんだよ!わかってんだろ?精神的な面が脆すぎるって言ってんの!自分に食われんな。わかったか!おいっわかったのか?!」
北山陽一「(人差し指を口に当てて)・・・しっ!何か気配を感じる!」
村上てつや「(とっさに辺りの音を窺い、正体の知れない気配に気付かれないように北山に耳打ちし、頷く)」
北山陽一「・・・・・・・・。(全神経を集中させる。)」
ト書き「気付かれた事を悟ったのか、慌てて隠れようと後ろに下がった瞬間・・・・・・」
効果音「ずさささ・・・。」
ト書き「音を立ててしまった。」
村上てつや「(小声で)バカ!なに音立ててんだよっ!!」
ゴスペラーズブラック「(いきなり2人の前に現れる) 音を立てようが立てまいが、もうお前等には気付いてるんだよ。・・・待ってたぞ、術者の兄貴。確か陽一とかいう名前だったか?ようやく、俺達の仲間になる決心がついたか?(ニヤリ)」
北山陽一「うわー。こってこて。1000点満点で10点の台詞。」
村上てつや「(お前、こんな時にふざけんなって!!) ・・・陽一がお前等なんかの仲間になるわねぇだろ!俺等がわざわざお前等をぶっ倒しに来たんだよっ!」
北山陽一「だってあの言葉くだらないんですもん。」
村上てつや「だからってこんな時に・・・」
ト書き「焦る村上をよそに、北山は無表情というよりは不機嫌そうな顔で術をかけ、いとも簡単にブラックを片付けてしまった。北山氏が強すぎるのか、ブラックが弱すぎるのか・・・はぁ・・。」
[TOP|NEXT|BACK]