-ゴスドラマ過去ログ:28101-28200-
黒沢カオル「うん・・・わかった・・・。」
北山陽一「…姫…!……また後で…」
黒沢カオル「うん・・・行ってきます・・・・」
村上てつや「あっ、いた!もうどこ行ってたんだよ〜〜」
黒沢カオル「・・・お兄ちゃんが・・・呼んでくれないの。」
村上てつや「何を?」
黒沢カオル「僕の名前…。『薫』じゃなくて『姫』って…。」
村上てつや「・・・・陽一だってちゃ〜んと「薫」って呼びたいんだろっ。でも、薫は今日この場で姫になるんだから・・・悪い言い方すりゃ、「遠くの人」になっちまう訳だし・・・な。しょうがない。わかるだろ?(黒沢の頭をがしがし撫でる)」
黒沢カオル「うえ〜んびえ〜ん(><)」
村上てつや「泣くなって!ほら。(ハンカチーフを黒沢に渡す)まぁ、そういう仕組みなんだから・・・・また「薫」って呼んでくれるように、一緒に頑張ろうな!(スマ〜イル♪)」
黒沢カオル「でもぉ、でもぉ・・・お兄ちゃんたちに言いたいことあったのにぃ、聞いてくれないしぃ・・(びえーー)」
村上てつや「ん??ほら、俺が伝えといてやるから何だ?(ほんとは知りたいだけ)」
黒沢カオル「ひくっ…えぐ……いい、てちゅには…言えないことだから……(泣いた為に化粧がぼろぼろ)……ごめんね…式の前に……」
村上てつや「・・いっいや、気にするな!!(と言いつつちょっと寂しい・笑)」
黒沢カオル「お兄ちゃんに認めてもらえるようなお姫様になるもん!」
村上てつや「そう!それでいいの!陽一がそう呼んでくれなくても、薫と陽一は兄妹なんだから、ココロはいつもつながってるだろ?大丈夫だよ。」
黒沢カオル「ありがとってつ。(俯きながらぎゅっと抱きつく)」
北山陽一「(控え室にて)ううう…カオルゥゥゥ…っ!!(号泣)」
安岡優「(うに食いながら)落ち着いてくださいよ、北山さん。そんな顔見たら姫が悲しみますよ?」
酒井雄二「(北山も大変だが、私はてつに王様ができるかどうかがいちばん心配なんだよなぁ…)ほら、ナレさんもなんとか言ってやって下さいよ…」
ナレーション「(ここまで泣き崩れる北山さんて、見てると楽しいなぁ…♪)そうですよ、別に会えなくなるわけじゃないんですから。」
北山陽一「そんな顔ってオレそんなにブサイクかよぉ(泣)」
酒井雄二「誰もそんなこと言ってないでしょうが。薫…いや、姫だって辛いんですよ?(北山の肩に手をポンと置く)」
北山陽一「そうだけど・・・・(ヒックヒック)」
酒井雄二「で、さっきかお・・姫が「聞いてー」って言ってたけど、何の話だったんだ?」
北山陽一「なんで「薫」って呼んでくれないの?って…。」
安岡優「確か・・・北山さんが姫さんの家庭教師(というか、お守役)の時は「姫」って呼んでいて、兄弟って分かってからは「薫」って呼んでたよね?また「姫」って呼び始めたのは・・・本当の姫になるから・・・姫が自分から遠くの人になっちゃうから?」
酒井雄二「それだったのかねぇ?なんか他にあるような気がしたけど・・・・」
北山陽一「他に?思い当たることがあるんですか?(ちょっと冷静になった)」
酒井雄二「ん〜あるようなないような・・・」
効果音「コンコン(北山達がいる控え室のドアを真里がノックしている)」
佐々木真里「おっじゃまー♪そろそろ式の時間よー」
北山陽一「あ・・はい。判りました」
安岡優「あっ、待ってよ。」
酒井雄二「早くしてください。薫姫とてつやさんがお待ち金なんですから」
佐々木真里「さすがの緊張知らずの雄二君も、緊張しているみたいね。」
酒井雄二「そ…そりゃあ、もちろん。」
北山陽一「二人はこういう結婚式に参列したこと、ない…よね。…俺も、こういう本格的なのには、参列した事ないけど」
安岡優「緊張しちゃうよねぇ〜・・・・・・」
酒井雄二「なーんか気になるんだよなぁ〜(ぶつぶつ)」
ト書き「北山・安岡・真里とは数歩離れてぶつぶつ呟きながら場内へ入る酒井。・・すでに、来客は席を埋めているが、花婿であるてつやの方の席は、殆どガラガラ・・」
酒井雄二「あら・・さみしー・・俺、向こう座りますかね。・・」
安岡優「僕も向こうに座ろぉ〜♪まって雄二〜!」
黒沢カオル「(ドアの向こうで)ドキドキ・・・緊張するよ〜」
村上てつや「大丈夫だよ薫」
小林社長「てつやくんも薫も準備はいいかな?」
村上てつや「…はい。…(躊躇いつつ)…お義父さん…」
黒沢カオル「ん・・・(そっとてつやの腕に手をまわす)」
小林社長「しっかりな。」
黒沢カオル「う、うん・・。」
村上てつや「行くよ!(薫腕を組み・・。)」
BGM「♪あなたのぉ〜風になってぇ〜♪」
効果音「がちゃり・・・・(ドアの開く音)」
安岡優「わぁぁ・・・・・。(思わずみとれる)」
ト書き「・・・・(黒沢のあまりにも可憐な姿に、会場にいる全員が息を飲む)・・・・やがてざわめく会場。」
村上てつや「(自分の親族席に酒井・安岡が座っているのを見て笑顔)ふんっあいつら・・・(なんだかんだで嬉しそう)」
北山陽一「かおる・・・・・・(感)」
黒沢カオル「(むぅ、さっきなんでちゃんと話聞いてくれなかったんだろうなぁ・・・お兄ちゃん・・・・)←可憐なはずなのに、考えてるのはこんなん(笑)」
酒井雄二「いやはや、これまた素晴らしいカップルですね(ニコニコ顔)」
安岡優「雄二・・・言ってる事がオッサン・・・。」
酒井雄二「ほっとけ!!」
安岡優「めんご★おじぃだったね。(笑)」
酒井雄二「や〜す〜お〜か〜?(怒)」
ナレーション「そこっ!静かに!今いいトコなんだから〜。(私もいつか酒井さんとこんな風に式、挙げたいな・・・)」
村上てつや「薫かわいいぜ♪」
黒沢カオル「てつも超かっこいい♪」
ト書き「幸せそうな人々の中、一人浮かない顔の北山。寂しげな視線は黒沢に向けられていた。」
黒沢カオル「あはっ★(北山の視線を察知し、笑顔で手を振る)」
北山陽一「,うぅっ・・・薫ぅ〜(泣)」
酒井雄二「ちょっとちょっと、北山泣いてるぜ」
安岡優「あちゃ〜・・。泣いちゃったかぁ・・。そりゃ愛しい妹の結婚だもんね・・。」
ナレーション「新郎は新婦を永遠に愛することを誓いますか?」
村上てつや「はい、誓います」
黒沢カオル「はいっ、誓います!(めっちゃハイトーン)」
北山陽一「(号泣・・・・凄い状態になってます)」
村上てつや「なんだありゃ」
安岡優「ダメだねこれは、大体予想してたけどさ泣きすぎだよ(呆れ笑)  」
酒井雄二「まぁ…仕方ないでしょう。可愛い妹が…(なぜか酒井さんも泣いている)」
安岡優「ちょっとちょっと!雄二まで!?」
ナレーション「では・・・誓いのキスを・・・」
北山陽一「ま、それは抜かしましょ。」
ト書き「………代役さんが、ちゅっとやっちゃって、式はつつがなく終了。…………」
北山陽一「はぁ・・・・(深いため息)」
安岡優「どうしたんだよ。北山?」
黒沢カオル「おにいちゃん!式が終わったからまた皆で遊んでいいんだよね?(満面の笑み)」
北山陽一「姫・・・・(せつない笑顔)もうこれからはそういうわけにもいかなくなるんだよ?この国をてつと一緒に治めていく勉強をしなくちゃね。」
小林社長「がお゛る゛ーーーー・・・(号泣)←観衆がいたので式まではにこやかだった(笑)」
北山陽一「わかりますよ王様そのお気持ち(一緒に号泣)」
黒沢カオル「(きょとん)あっ、そーだぁ、あのねぇ、あのねぇ、聞いて聞いてぇ?」
ゴスペラーズ「…ん?」
ナレーション「どーしたのかな?てつ君がいぢめるのかな?(てつが居ないのでかなり調子に乗ってる)」
村上てつや「うふふふふふふふ、何か言ったかなぁ?ナレちゃぁん?(ナレの首を絞めつつ嫌な笑いを繰り返す)」
佐々木真里「てっちゃん…(こんなでこの国の王様が務まるのかしらねぇ…)…はぁ…(溜め息)」
黒沢カオル「きけっちゅーの!!!(キレた)」
ト書き「「はっはいぃ!!」っと皆が声を揃え、急いで黒沢の前に整列。こほん、と喉をならした黒沢が笑顔で口を開く。」
BGM「(シエスタ)」
ゴスペラーズ「(この曲は………ま、まさか…!!!)」
黒沢カオル「(無視というか気付いてない(笑))あんねー、僕ねーー(にこにこ)」
ゴスペラーズ「(や、やヴぁい…とてつもない悪寒が…っ!!!)」
黒沢カオル「みんな〜どうしたのぉ〜?」
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