-ゴスドラマ過去ログ:29301-29400- |
安岡優「ああ!?ほんとだ!!どうしよう!!」 酒井雄二「優・・・・。もう怒。あっ、てつに薫君」 ト書き「すごい形相で走ってきた酒井だが、双子ちゃんが視界に入ったので息を整えた。」 酒井雄二「ふ〜・・・。さぁ優、戻るぞ。ちょっとでも宿題のレポート進めたいから、陽一に昼休み付き合ってくれって頼んであるんだ。お前だって、帰ったら少しでも楽したいだろ?」 安岡優「そうだけどさぁ〜・・。陽一って教授みたいにきびい〜んだもん」 酒井雄二「さいですか?・・あんなもんだと思いますけどね・・田辺教授に比べたら・・」 北山陽一「厳しくてスイマセンね。優君?(いきなり安岡の背後に現れる)」 安岡優「うわ〜!しぇんしぇえ〜」 北山陽一「(優にニッコリ微笑み雄二の方を向く) 雄二。優は僕に教えてもらわなくても、一人でレポート出来るって。雄二は教えてほしいんでしょ?早く大学戻ってちょっとでもやろう。」 安岡優「うっ・・・(僕も教えてほしいのに・・・)。」 酒井雄二「(安岡の顔つきを見てコソっと) 優、教えてほしいなら素直に謝って「教えてください」って言った方がいいぞ。陽一だって鬼じゃないんだから、素直に謝ったらお前にもちゃんと教えてくれるって。」 安岡優「ごめんなさい、陽一。僕に勉強を、優しく丁寧に、そしてにこやかに」 北山陽一「(優の言葉に被るように)教えてあげるよ。(ニッコリ) 多少なり厳しくなるのは仕方ない事。教える方だって理解してほしいから必死なんだし。そこんとこ優もちゃ〜んと理解してよね。」 安岡優「ほい。スイマセンでしたぁ・・。(ぺこり)」 酒井雄二「(圧倒される)」 北山陽一「さて・・・2人とも、大学戻ろう。昼休みが終わっちゃうよ。」 安岡優「はーい!雄二も戻ろう?」 酒井雄二「よしっ!行くぞ。」 ト書き「三人はそう言って大学へ戻って行った…。」 黒沢カオル「行っちゃったぁ…つまんなぁぃ。。」 村上てつや「あの3人あれでも学生だからな。」 黒沢カオル「陽一兄ちゃんなんて、家の管理もしながら昼間行ってるしね。」 村上てつや「すげぇよな・・・・。俺にはできねぇ・・・。」 黒沢カオル「そんなこと ないよ〜」 村上てつや「いや、無理無理」 黒沢カオル「えぇ〜〜〜!!!」 村上てつや「えぇ〜〜〜!!ってなんだよ。」 黒沢カオル「だって、てつって頼りになるも〜ん!無理じゃないよ。」 村上てつや「そうか〜?薫がそう言うならそうかもな.」 黒沢カオル「あははっ♪てつってすぐ調子にのっちゃうから、あんまり褒めないでおこ〜っとぉ♪(にっこりすまいる)」 村上てつや「(こいつの言うこと信じる俺がバカだった・・・)」 黒沢カオル「ねぇ、午後からの授業どうする?」 村上てつや「お前どうしたい?」 黒沢カオル「てっちゃん、分かってるくせにぃ。サボる☆」 村上てつや「・・・・・・。」 ト書き「聞いた俺がばかだった・・・な、てつや君(笑)」 黒沢カオル「唄おう!てつほら立って!(てつやの手を引っ張り無理やり立たせる)」 村上てつや「あのなぁ・・・何で今歌わなきゃならねぇんだよ?」 黒沢カオル「♪ラズベリィ・パークまでー唄いながら行こうぜー」 村上てつや「シュッドゥワードゥワ〜・・・・って歌わせんじゃねぇよ・・・!」 黒沢カオル「なんでぇ?いいじゃない♪」 村上てつや「お前、歌うのほんとに好きだな。」 ト書き「半ば呆れつつ、黒沢の隣を離れて屋上出入り口へ向かう村上。」 北山陽一「(村上がノブを触る前に扉が開く)てつと薫!授業サボるんじゃないぞ!(また踵を返して走り去る北山)」 黒沢カオル「あれ?ばれてた?どっから来たの?」 北山陽一「すぐそこの大学からっ!・・・・(息を吐いて)薫、てつや、帰ったら話がある。・・・それから、授業には出ろよ、いいな!」 村上てつや「授業出ようとしてたら兄貴が道塞いでんだよ。・・ったく。あ〜・・そこの工学試験場から来やがったか・・つぅか。俺の保護者だけど。保護し過ぎ。兄貴。」 北山陽一「お前達が迷惑かけ過ぎだからです!いますぐ教室へ戻れ二人とも!」 村上てつや「ほら、薫行くぞ(薫の腕を引っ張る)←本当は学校の外に行こうと思ってた人(笑)」 北山陽一「二人とも、早く教室にも・ど・り・な・さ・い!(・・・・ったく、二人がこんな調子じゃ留学の話は断ろうかなぁ〜・・・)」 ト書き「陽一のそんな思いをまったく知らないてつやと薫はしぶしぶ教室へ戻って行った。」 酒井雄二「(こちらは大学) あ、来た来た。陽一、戻ろうって言ってたお前が戻ってこなくてどうするんだよ。・・・まぁいいや。昼休みあと10分ぐらいだけど、レポートいいか?」 北山陽一「はいはい。確か、田辺教授の書いた「アカペラ経済効果」の本だったよね?」 酒井雄二「うん。あと授業内容のレポもあるんだけどこれは最後にやるとして。まずはこっちだ。(本を開く)」 北山陽一「ん〜・・・。これはですね・・・。」 ト書き「添削を終えて帰ってきたレポートをケースから出し、赤字の入ったレポートをめくる。」 安岡優「・・・・陽一・・・すごい・・・。評価がA+じゃん!やっぱり頭いいよねぇ。(尊敬のまなざし)」 北山陽一「そうですかね?(しらっと答える)」 酒井雄二「かっこよくキメちゃって・・・よっ!優等生!」 北山陽一「優等生なんてそんな事言うと、時計外しますよ?(ぷっくっくっく、アカペラ学園思い出した!雄二ごめん!:笑)」 酒井雄二「腹抱えて笑う前に、ポイントとか教えてくれって・・。おい。」 北山陽一「ククク・・・ごめんごめん。でもね、僕、自分の思った事を素直に書いただけだから、ポイントとか教えようが無いんだよね。この本のレポートだって、僕が勝手に書いて教授に見てもらっただけだし。必修でもないのにさ。」 安岡優「は〜・・・(感嘆) 遅刻の罰で書かされてる僕等とはスゴイ違いだね。」 酒井雄二「本当に・・。(遠い目/笑)」 安岡優「これだけ頭よかったらさぁ、教授やいろんな関係者から色々薦められたり誘われたりしてるんじゃない?「卒業したらうちの会社に」とか「うちの研究チームに入って〜」とか。」 北山陽一「いや・・・実は・・・・留学の話があって・・・。でも・・・断ろうかと思ってるんだ。・・・あっ!このことは弟達には黙ってて!」 安岡優「ふぇ・・・・(涙目)よういち」 酒井雄二「あの2人が心配で本当は行きたいのに行かない…っていうことか?」 北山陽一「(話題をそらすように)教授から出された宿題をやってしまおう!(と言って本のページをめくった)」 ゴスペラーズ「(酒井&安岡) (なんとわかりやすい奴なんだ・・・)」 北山陽一「雄二と優はちゃんとこの本読んだ?(ページをぱらぱらめくりながら)」 安岡優「読んでない・・・。」 酒井雄二「お恥ずかしながら・・・」 北山陽一「これ読むといいよ。貸して上げるよ。・・・まずは、雄二から、はい。(そう言って渡す)」 安岡優「・・・ねぇ・・・今からそれ全部読まなきゃいけないの??なんかここらへん読んどけばいいってトコない?」 北山陽一「だから!僕は読み終わって思った事を素直に書いただけだからわからないって。・・・そのレポート明日までなんでしょ?1時間もあれば全部読めるから、頑張って読みなよ。」 酒井雄二「あ・・ はい・・・。」 安岡優「これが・・・1時間・・・・陽一〜僕1時間なんかで読めないよ〜!!」 北山陽一「文句言ってる時間があるなら読みなさい。余裕なんてないんでしょ?(きっぱり)」 酒井雄二「うっ!!・・・・ふ・・む・・ふむふむふむふむ・・・(陽一のキツ〜イお言葉を耳にして急いで本を開く)」 安岡優「う〜〜・・・・。(涙目になりながら読み始める)」 北山陽一「たっく、優って結構泣き虫だよね」 安岡優「・・・そんなことないもん!!・・・・って、薫の口調がうつってるぅぅ・・・。」 北山陽一「くくっ・・・・あ・・あいつらちゃんと授業でてるかな〜?(窓越しにてつや・薫のいる高校を視る)」 一般人(男)「先生)ダブル北山!!起きろ!!!」 黒沢カオル「んん〜・・・・ねてないもん・・・・みゅぅ・・・・すぅすぅ・・・」 一般人(男)「先生)寝てないもんじゃな〜い!!」 村上てつや「せんせ〜、俺は起きてまーす。(焦)寝てませーん。」 一般人(男)「先生)そうか、じゃあ前に出てきて黒板の問題解いてみるか?」 村上てつや「・・・・おやすみなさ〜い。」 一般人(男)「寝るなっ!! ・・・まったく。お兄さんの陽一君は学校始まって以来の秀才だと言われてたほどなのに、この弟達ときたら・・・(呆)」 村上てつや「そこまで言われたら解いてやろーじゃねーか!じっちゃんの名にかけてっ!」 ト書き「大声で宣言しながら黒板の前まで歩いていくてつや。しかし・・・・結果は目に見えてますね^ ^;」 村上てつや「・・・・・わかりません(汗)」 黒沢カオル「zzz・・・(あくまでマイペース)」 一般人(男)「先生)はぁ〜・・・。もういい。お前達2人は放課後、補習な。はい、次の問題行きます。」 村上てつや「(逃げよ、薫置いて)」 黒沢カオル「・・・てつ・・・帰りは一緒に帰ろうねぇ・・・先に帰ったりしないでね・・・・むにゃむにゃ・・(寝言)」 村上てつや「・・・・。たく」 ト書き「授業中にもかかわらず、さっき屋上で兄が”話があるから!”といつになく声を荒げて言っていたのを思い出したてつや。」 |
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