-ゴスドラマ過去ログ:8101-8200-
村上てつや「あー…とりあえず、話の根本とか結末を決めよう。な?」
北山陽一「やはり、結末は俺と黒澤さんが!」
酒井雄二「一応、俺がヒーロー・・・(−−」
村上てつや「それはわかったから。ったく」
ト書き「まとまりのないメンバーに村上が頭をかきむしる。」
安岡優「じゃあ、ん〜と…博士と主人公とヒロインと悪役………。」
ト書き「ひたすら、悩む安岡。」
黒沢カオル「気になるんだけどさ、今回、俺と酒井の接点ってなんな訳?」
村上てつや「年齢も、見当がつかないよな。」
安岡優「ん〜、年齢はまんまじゃないと、ちょっと苦しいかも…」
村上てつや「なに?なんか具体例でもあんの?」
安岡優「んとね〜…酒井さんが、『何でも屋』。」
酒井雄二「なっ『何でも屋?』」
安岡優「それでね、とある人物の護衛兼移送依頼を受けるの。」
村上てつや「あ〜…その」
黒沢カオル「とある人物が、俺なんだ。」
北山陽一「俺は?」
安岡優「酒井さんと同じ依頼を受けた…腕の立つ博士っていうの?」
村上てつや「俺とヤスが二人を妨害するのか?」
安岡優「うん、でもそれは……はい。」
ト書き「と言って安岡は一冊の本を取り出す。」
安岡優「これ、読んで?」
村上てつや「なに?え〜…黒沢が某国の重要人物で…性別を偽って移動中…。」
黒沢カオル「なにぃぃぃぃぃー!!」
ト書き「もの凄い勢いで本をひったくる黒沢。」
黒沢カオル「大仰なSPではなく…」
北山陽一「え〜っと?腕の立つという『何でも屋』二人…ああ、俺も何でも屋なんだ。」
酒井雄二「黒沢さんの…っと、なんだここ…命を狙う二人…実は肉親から依頼を受けたもので……後は『アドリブ』ってなんだよぉっ!」
村上てつや「大丈夫なのか…アドリブって…。」
ナレーション「腕の見せ所ってやつですね☆」
酒井雄二「「やつですね☆」じゃないっ!」
安岡優「でも、酒井さんってアドリブうまそうだし・・・大丈夫なんじゃない?」
酒井雄二「はぁ…リーダー…、どうですか?」
村上てつや「嫌ならイヤって云う……とりあえず思案中かね。」
北山陽一「おおまかな流れは…黒沢さんと逢って、それから目的地まで移動するまでにヤスとリーダーと衝突、んで目的地到着したら真実発覚ってとこですね。」
黒沢カオル「性別偽るのって……さぁ、女装するの?男装するの?」
安岡優「いや、だって前みたいに女の子になるかどうか解んないよ?」
村上てつや「でも、ヒロインだから女だろ。やっぱ。・・・真実が発覚するってことは、男装・・・か。」
黒沢カオル「(それなら、女装するよりだいぶましかも・・・)」
佐々木真理「さあさあさあっ!早く準備するわよっ!特に黒沢君!」
黒沢カオル「ぎゃーっ! 何すんすかぁっ!」
ト書き「真理女史に連れ去られる黒沢カオル。」
村上てつや「…設定の確認しても良い?」
酒井雄二「え〜、まず。黒沢さんは某国の重要人物、詳細は不明ですがそのうち発覚するでしょ。」
北山陽一「俺と酒井が、別個に黒沢さんの移送依頼を受けた『何でも屋』。俺は博士…で酒井は…何になるの?」
安岡優「『それ相応』な腕きき。」
酒井雄二「それ相応…ね。で、ヤスとリーダーは黒沢さんの肉親に当たる人物から依頼を受けて俺らの邪魔をする、と。」
北山陽一「なんで黒沢さんが狙われてるのか…書いてませんよ?」
安岡優「ん〜…どうしよ?」
酒井雄二「実は王国の養女なのだが、第二子が偶然で来てしまったため、いきなり邪魔になった!!!・・・どう?」
村上てつや「俺は、内容よりも「偶然」の方が気になるが・・・(^^;」
安岡優「とりあえずセンセイと酒井さんは一緒に作戦遂行するんでしょ?」
北山陽一「多分…ばらばらに動くと訳判らなくなるんじゃないかなぁ。」
酒井雄二「北山。協力しよう・・・な?」
北山陽一「無論です。」
村上てつや「黒沢は国に居ると暗殺されそうだから、亡命するんだけど味方が少人数しか居ない。んで亡命の手助けをするよう依頼されるのが北山と酒井。」
安岡優「で、僕とてつが黒ポンの亡命を阻止しようとするんだけど……あれ?ここに訳ありって書き込まれてる。」
酒井雄二「また?」
ト書き「本を覗き込んで、うんざり、という表情をする酒井。」
黒沢カオル「ぁぁあああああああ―――――――っ!」
ゴスペラーズ「黒沢以外>くろさわっ!?」
ト書き「黒沢の叫び声が遠くから響き、部屋の前で止まった。」
佐々木真理「音声のみ>黒沢君……?大人しくしないと駄目よぉ。」
黒沢カオル「同じく音声のみ>だっ…で、でも俺こんなの嫌ですって!」
佐々木真理「でもねぇ…もう『移動』はしちゃってるし、そのうち変わっちゃうのよ?」
ト書き「真理さんの言葉を聞いて、北山は顔を上げた。」
北山陽一「また別の場所らしいですね…。」
黒沢カオル「でも、今はまだでしょお――――!?」
ト書き「黒沢がかたくなに嫌がっているので、何事かと村上がドアを開けた。」
村上てつや「おい…なにやってんだよ。」
黒沢カオル「あ"、てっちゃん!」
ト書き「村上を見る黒沢の双氓が、驚きと困惑を含む。」
村上てつや「・・・?!く・・・くろ・・・くろさ・・・わ・・・黒澤ぁ・・・」
ト書き「村上の目に飛び込んで来たものは骨格が細くなり、ショートボブのヅラを着用させられた黒沢の姿だった。」
黒沢カオル「だーっ!見るなぁっ!」
佐々木真理「なによぉ、ショートボブが気に入らないなら違うのも在るわよ?」
黒沢カオル「ちがーーう!!そういう問題じゃなーい!」
ナレーション「あのぉ、何時始まるんですか?この話。」
北山陽一「まだもうちょっと待ってください。あの状態ですから。」
ト書き「緊迫したドア付近とは180°違う雰囲気で、北山とナレーションは言った。」
村上てつや「あう…そ、その胸って……胸筋じゃない…んだよな?やっぱり。」
黒沢カオル「へ?」
ト書き「自分の胸を見下ろし、黒沢は」
黒沢カオル「ぁぁぁあああああああ―――――っ!」
ト書き「叫び声を上げた。」
酒井雄二「ハイトーンとかじゃないよね…この声ってさぁ?」
北山陽一「そうだな〜……」
安岡優「ねえ〜、設定確認したんだから、そろそろ始めようよ〜」
黒沢カオル「ちょ、ちょっと待てっ!」
村上てつや「なんだよ?」
黒沢カオル「ま、まだ準備できてないっ!」
村上てつや「お前はもう準備万端だろ?」
佐々木真理「そうよ。これでいいじゃない。」
黒沢カオル「嫌なのっ!」
村上てつや「可愛く言っても無駄無駄。」
黒沢カオル「嫌だって言ってるじゃない!……って、ええ〜っ!?」
ナレーション「口調も変わったところで、黒沢さんは準備完了と。」
村上てつや「化けるモンだよな〜…声かけたくなる。」
安岡優「僕の時より胸おっきぃねぇ…。」
北山陽一「はいはい、さっさと着替えしちゃいましょう。二人とも出てて下さいな。」
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