-ゴスドラマ過去ログ:29701-29800-
村上てつや「あっ、うまそうじゃん。食っていい?」
黒沢カオル「だめーっっ!食べる前に何かないの?」
酒井雄二「えーと。…遅くなってすみません。これ、お土産です。薫君が甘いの苦手って言ってたんで。甘さ控えめの鯛焼き(小倉)です。あとから甘食にして戴ければ」
村上てつや「鯛焼きも一緒におかずにしちまえよ。」
北山陽一「てつはそうするんだって。じゃあ、他の皿は俺が貰う。 薫、俺の分も用意してくれてありがと。」
黒沢カオル「たくさん食べてね!」
村上てつや「(もう食べてる)あっ、俺高校辞める。」
北山陽一「駄目。高校は出なさい。体面とかじゃなくて、就職するにも幅は広がるから。」
村上てつや「だって俺、やりたいことあるんだもん」
黒沢カオル「てつはねぇ、海外行くつもりなんだよ、ね?(バラすし(笑))」
北山陽一「そんなのは高校出てからでも出来る(キッパリ!) ちゃんと高校は出なさい。出来れば大学も。」
黒沢カオル「僕もてつについてく。」
村上てつや「俺はNYで歌手を目指す!!」
北山陽一「歌手?本気か?」
村上てつや「本気じゃなかったら、こんな事は言わねぇよ!」
北山陽一「だったら、日本でもできるだろう?」
村上てつや「そうかも知れねぇけど、俺はNYに行きたいんだ!」
黒沢カオル「俺もてちゅと一緒行くぅ〜」
北山陽一「・・・はあ・・・・。」
酒井雄二「ねぇ、てつ君。ちょっと歌ってみてよ。」
村上てつや「あぁ…?…いいけど…ん〜♪(音とり)」
酒井雄二「ほぉ・・・・なかなか上手いんじゃないんですかな?」
村上てつや「まだ、音とりなんなけど・・・・・」
黒沢カオル「てつぅ!僕も歌いたい!!」
酒井雄二「じゃ、二人で歌ってみてくれない?」
北山陽一「・・・・・・・・。」
ナレーション「2人でSOUL MAN熱唱中」
酒井雄二「なかなか良いんじゃない!?上手い!」
北山陽一「二人とも、確かに上手いことは認めよう。だが、なんでNYに行こうと思うんだ?その辺、きっちりと!理由を述べてもらおうか。」
黒沢カオル「てつが行くからぁ♪」
村上てつや「(笑)しょうがねえな。お前(薫の頭に手を乗せて)も連れってってやるよ。」
黒沢カオル「やったぁ〜!」
北山陽一「・・・・・(ゴン!←無言で村上の頭にゲンコツ) ふざけてないで理由を説明しろ、理由を。(睨)」
村上てつや「いってぇ…(涙)…理由説明したらNY行かせてくれるのか?(ちょっと反抗的)」
北山陽一「その理由をきいてからだ!」
村上てつや「俺は、歌が本当に好きなんだよ。日本でも一流の勉強ができるが、NYは日本以上かもしれねぇ場所だ。だから、NYに行って歌をやりたいんだ。これが、俺がNYに行きたい理由だ。兄貴、わかってくれるか?」
北山陽一「お前が言うこともわかる。NYはすごいところかもしれない・・・だけど、お前、日本で何もしてないだろ?日本でやれることは全部やったのか?」
酒井雄二「ふむ・・・。」
黒沢カオル「お兄ちゃぁん、どうして日本に生まれたら、スタートは日本じゃなくっちゃいけないのぉ?」
北山陽一「スタート地点が悪いって言うんじゃないよ。現に日本だと、外国に留学してきたっていうと、留学先がアメリカ・西欧であればどれだけそこが2流でも「へぇ〜」って唸っちゃうくらいだけどね。金はともかく、オーディションに現地の日本人連れて出る気か?」
村上てつや「それは・・・・・」
北山陽一「・・・それは?」
黒沢カオル「てつ、ちゃんと言わなきゃ。」
北山陽一「それから薫、「てつが行くから」っていう理由じゃ認めないから。もっとちゃんと自分の考えをもちなさい!」
黒沢カオル「ううう・・・。」
酒井雄二「(おどおど)あんま責めなくても・・・なぁ?(村上にふる)」
村上てつや「でもその通りだ、薫もいつまでも俺と一緒って訳にわいかないんだし、いい機会だと思うぜ」
黒沢カオル「てつまで・・・・・ううう・・・(泣)」
北山陽一「じゃあ薫・・・そういうことなんだけど。薫は日本で歌手やればいいんじゃないの??」
村上てつや「陽一兄貴の言うとおりだ。俺はNYで歌を頑張りたいんだ。ちゃんとした理由もなしに、俺と一緒にNY行くのもどうかと思うぜ?」
黒沢カオル「でも、僕はてつと一緒にいたいんだ。」
ナレーション「それが僕の意志だもん!といばる(笑)」
北山陽一「(心配しすぎで倒れる)」
酒井雄二「おいおい!!何だその展開は!?」
黒沢カオル「おにいちゃ〜ん!!(北山に駆け寄る)」
北山陽一「・・・ご、ごめん・・・。色々考えることが多すぎて眩暈が・・・・。」
村上てつや「兄貴、いろいろ面倒かけてゴメン。薫、俺らいつまでもいっしょに居られる訳じゃないし、いつまでも一緒におなじことしていたいわけじゃない。俺もお前も、自分がしたいこと、すべき事をそれぞれ考えるべきだ。少し一人で考えたい。」
黒沢カオル「俺はてつと一緒行くもん!」
酒井雄二「ってか、まだ高校生でしょう?英語、勉強すれば?二人とも。」
北山陽一「(頷く)」
黒沢カオル「ぼくぅ…英語きらぁ〜い…。(沈)」
酒井雄二「英文学科のやつが居るから、そいつに文法の教師を頼んで、俺が発音とか教えます。N○Kの英語講座見てますから。」
黒沢カオル「えっ!雄二英語喋れるんだぁ。・・・雄二が教えてくれるなら、僕英語勉強する!!」
村上てつや「英語なんて無理無理!薫は日本にいろよ!」
黒沢カオル「なぁんで〜!まだ教えてもらってないんだから、出来るかでゃわかんないじゃん!」
村上てつや「はぁ?でで・・・なんつった?(薫の噛んだ言葉をまねしようと頑張る)」
黒沢カオル「と〜に〜か〜くっ!僕は英語勉強して、てつとNYに行くのっ!」
酒井雄二「よし、薫君。てつ君。今日から英語の勉強だ」
村上てつや「俺、英語教えてもらうなんて言ってねぇし。薫、一人でやれよ。」
黒沢カオル「じゃ、喋れないまま行くの?どうやって生活するの?」
村上てつや「んなの、なんとでもなるって。」
黒沢カオル「じゃ、もう勝手にしろよう。いいもん。ぷーっ。」
安岡優「もう、喧嘩しないのぉ」
北山陽一「てつ、薫と一緒に勉強しなさい。英語力を見てからまたNYの話は考えよう。」
村上てつや「けっ。いくぞ、薫。」
黒沢カオル「どこへ?」
村上てつや「んなもん、決まっているだろが・・・逃げるんだよ!(そう言うなり薫の手を掴んで、猛ダッシュで飛び出していく)」
黒沢カオル「ちょっとぉぉ〜。食べたあとすぐ走ると、横っ腹が痛くなるぅぅぅ。」
酒井雄二「おい!逃げるのか?!男としてカッコ悪いぞ!!!お前らがNYに行って困っても俺達は痛くもかゆくもないんだよ!!!」
村上てつや「そう言われると・・・・やるしかねぇな!!やるぞ、薫!!」
黒沢カオル「てつバカぁ…横腹が痛いよぉ…」
村上てつや「ったく薫は鈍くせぇ〜なぁ。」
黒沢カオル「むぅ!」
村上てつや「さぁてさて、(またもやフルネーム呼びで)酒井雄二さんよ、英語を教えてくれねぇか?」
酒井雄二「(またかよ〜)あいあい!」
安岡優「陽一も英語を話せるよぉ〜!」
北山陽一「今、忙しいんです。雄二君、てつと薫のことを頼んでもいい?」
酒井雄二「水平・オッケェーですよ。」
村上てつや「おっしゃーやるぜっっ!」
黒沢カオル「haihai!」
村上てつや「そっからかよ(スパ〜ンとツッコミ)」
酒井雄二「え〜っとぉ・・・ちょっと待ってて。部屋から色々持って来なきゃいけないっしょ。(階段へ向かう)」
黒沢カオル「色々って・・・・・。いきなりテストは嫌だからね!」
ト書き「酒井はピタッっと足を止め、黒沢にニヤリという笑みを向けまた階段を上っていった。」
ゴスペラーズ「(薫とてつや)・・・・・まさか・・・」
酒井雄二「じゃじゃーん!!フフフ・・・」
ゴスペラーズ「薫・てつや>テストじゃーん!!そんなぁ〜!勘弁してよぉ!」
黒沢カオル「なに言ってんですか!テストは大事ですぞ!!」
酒井雄二「それは我が輩の台詞です!もう!テストは君たちの今持っている力を見る為にやるんですから真剣しやって下さいよ。(テスト用紙を二人に渡す)」
安岡優「雄二、いつの間にそんなテスト問題用意してたの?」
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