-ゴスドラマ過去ログ:801-900-
安岡優「(その低い声には全く気づかず)酒井さん、大丈夫?」
酒井雄二「ん。・・・それより安岡、ドレス汚れるぞ」
安岡優「いいよそんなの。酒井さんの方が大事だよ・・・」
酒井雄二「・・・ありがとう」
安岡優「やだ・・・気にしないでよ(にっこり)」
ナレーション「ピンクのドレス姿で、百万ドルどころか一億ドルはしそうな極上の笑顔を作る安岡だった・・・」
北山陽一「・・・(ぷちっ)・・・ちくしょー!!」
ナレーション「なんと!北山は今日何度目かわからないほどの壊れた音を立てると、安岡を思いっきり抱きしめた!」
安岡優「き、北山さん!?」
酒井雄二「ああ!?(突然手元から攫われて悲しげな声)」
北山陽一「・・・・・・(痛いくらいに抱きしめる)・・・・・・」
安岡優「北山・・・さん・・・」
北山陽一「どうして雄二なんか・・・俺はどうなるんだよ・・・(搾り出すような声)」
ナレーション「さりげなく酷いことを言いながら、しかし声は真剣な北山だった」
北山陽一「(切なげに)安岡ぁ・・・。」
安岡優「・・・ふふ・・・(*^^*)」
北山陽一「な、何がおかしいのさ!?」
安岡優「だってさぁ・・・ふふ・・・っ(*^^*)」
酒井雄二「・・・はっっっ!!??? 安岡の周囲の空気がピンク色?!…別に俺の血が霧状になって漂ってるわけじゃなくて。」
黒沢カオル「酒井・・・つっこみちゃんと入ってるし(^^;)」
村上てつや「いやー、でもホント。ピンクだねぇ。これって要するに・・・」
黒沢カオル「安岡・・・おまえ一体!?」
安岡優「かわいい・・・北山さん・・・だから・・・」
ナレーション「そういうと、安岡は北山を抱きしめ・・北山の頬にその唇が・・・」
村上てつや「…俺は今、見ちゃいけないものを見てしまった気がする…(-_-;)。」
北山陽一「お・・・お前本当にヤスか!?」
黒沢カオル「あ・・・北山が壊れてる・・・」
村上てつや「無理もない・・・いきなり訪れた春だもんな・・・」
安岡優「北山さん・・・何言ってるの?」
北山陽一「いや・・・だ、だって・・・」
安岡優「(北山の手を取り)俺はちゃんとここにいるよ。本物の安岡優だよ?(そう言って手を頬に触らせる)」
北山陽一「安岡・・・」
安岡優「・・・ね?」
ナレーション「そう言って微笑んだ安岡の顔は、まさに天使の笑顔だった・・・」
黒沢カオル「てつぅ…(ちらっと村上を見る)…俺らも、さ…」
村上てつや「く、黒沢・・・。」
酒井雄二「だ〜!!!!!」
ナレーション「…気持ちはわかります。私も逃げたいですから……。」
酒井雄二「に・・・逃げるか・・・(目が虚ろ)・・・(我に戻る)いかんよ、こんなの・・・・・ぉおおぉぉぉぅぅぅううぅっっ!!!」
ナレーション「(・・・!仕事しなきゃ。)酒井は突然、2カップルに向かって走り出した!」
酒井雄二「鉄拳せーさーぁいっっっ!!!」
効果音「ドカッ!」「ドスッ!」
北山陽一「危ない安岡!!!」
村上てつや「逃げろ黒沢!!!」
ナレーション「なんと村上と北山はかばって殴られた!」
黒沢カオル「大丈夫か?黒沢・・・いや、カオル。」
村上てつや「・・・え?何か言ったか、黒沢?」
黒沢カオル「あっ!?いやっ!なにもっ!!(@@)・・・それよりっ!てつ、大丈夫なの?!」
村上てつや「えっ、あ、うん・・・つーか痛ぇよ!酒井!!!」
酒井雄二「だから『鉄拳制裁』なんだよ!これで目が覚めたろう!?」
安岡優「雄二さん?? 北山さんに今何した?(怒)」
黒沢カオル「「おおっ!今度はヤスがキレるかぁーっ?!」」
安岡優「北山さんの顔が傷ついてたら許さないから…!!」
ナレーション「そして安岡は北山を見た!すると!」
安岡優「「あぁっ!き・・・北山さんの、大事な大事なメガネがぁ!?もぉー怒った!雄二さんのバカ、バカ、バカ、ばかぁ〜!!!」」
ナレーション「おおっと、酒井雄二、この展開についていけるのかぁぁーーっ!」
酒井雄二「それはこっちのせりふだ〜〜〜〜!」
村上てつや「あ〜ぁ、また泣いちまったよ(深いため息)」
北山陽一「・・・(ちょっぴし涙)」
村上てつや「あれ?北山まで何で泣くんだよ!」
黒沢カオル「安岡が自分のために怒ってくれたことへの嬉し涙、とか言うなよ!?」
北山陽一「違う!眼鏡が壊れたせいで安岡の姿がはっきりと見えないのが悔しいんだ!」
黒沢カオル「…こいつ…本気でバカ…」
村上てつや「いや・・・でも俺気持ちわかるかも・・・」
黒沢カオル「え!?」
村上てつや「だって・・・あれ見ろよ」
安岡優「もう、酒井さんなんかっ・・・」
ナレーション「ドレス姿で、微かに頬を紅潮させ、目を潤ませて酒井の胸をたたく安岡の姿は…(コメントできない)」
村上てつや「何っつうか・・・凶悪に可愛いかもしれない・・・」
黒沢カオル「確かに・・・見とめざるを得ない自分がすごく嫌だけど・・・」
ナレーション「ところで一方的にその可愛い(笑)攻撃を受ける酒井はと言うと・・・」
酒井雄二「ああもう!!安岡、落ち着けって・・・」
安岡優「もう、酒井さんのバカ!」
酒井雄二「安岡!!」
北山陽一「(なんとかつなぎ合わせた眼鏡をかけ、その瞬間)ああ!!??」
ナレーション「そこで北山が見たのは、どう見ても嫌がる花嫁に無理矢理襲いかかろうとする男の姿だった!」
北山陽一「な、なにやってんだよ!!」
安岡優「酒井さん、離してよぅ」
北山陽一「…さ〜か〜い〜!!!!」
黒沢カオル「・・・北山!違う違う!酒井はなんにもしてない!」
北山陽一「すぐに何するかわかんないだろうが!!」
酒井雄二「・・・(むかっ)・・・」
北山陽一「大体あの体勢で変な気を起こさない奴なんて人間じゃないんだ!!」
酒井雄二「・・・じゃあ人間になればいいって言うんだな!?」
安岡優「ああ!?酒井さん!?」
ナレーション「なんと酒井は、前と全く同じパターンで切れてしまい、安岡に襲い掛かってしまった!」
安岡優「きゃぁぁぁっ(*^^*)」
黒沢カオル「さっきまで怒ってたくせに、なんでまんざらでもなさそうな反応してんだよ(^^;)」
安岡優「えっ?(赤面)」
黒沢カオル「なぜそこで赤くなるー!」
安岡優「だ、だって・・・俺酒井さんもすごく好きだもん」
村上てつや「・・・で、あれどういう意味でだと思う?」
黒沢カオル「「も」ってとこがあれだよなあ・・・」
北山陽一「あー!安岡を離せーーー!!!」
ナレーション「北山はそう叫び、酒井につかみかかっていった!」
村上てつや「・・・なんか異様な光景」
ナレーション「そう、燕尾服姿の二人がドレス姿の一人を取り合う光景は実になんとも・・・」
村上てつや「…まーたナレーションさん壊れ始めたよ…」
黒沢カオル「で、その内に身悶えしちゃうんでしょ(笑)?」
ナレーション「なんて失礼なこと言うんですか!!私は…こんなに真面目に…(T_T)」
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