-ゴスドラマ過去ログ:9501-9600-
ト書き「村上と酒井は楽勝という顔でブラックをボコボコにした。」
安岡優「トドメ!!  これでもくらえっ〜〜!!」
効果音「バチバチッッ!」
ト書き「安岡はスタンガンを取り出しブラックにトドメをさした。」
村上てつや「ヤス…お前…」
酒井雄二「…IQがイイ子って…オイシイトコロも持っていくんだね…。」
安岡優「ニコッ☆<百万ドルの笑顔」
ト書き「倒れているブラックをほって3人は北山と黒沢の方に行く。」
黒沢カオル「久しぶりにてつ兄ちゃんのカッコイイ姿見たよ。」
村上てつや「惚れ直したか?カオル。」
黒沢カオル「うん、うん!」
安岡優「俺は?俺は?カオルちゃん!!」
黒沢カオル「うん、もちろんカッコヨカッタよ!」
酒井雄二「さてとラブラブのところ悪いんだけど、どうする?」
効果音「グゥ〜〜〜…」
ゴスペラーズ「……。」
北山陽一「朝ご飯でも食べますか、酒井さん。」
酒井雄二「そうだなぁ…。(微笑)」
ナレーション「5人は少し先にあるファミレスに向かった。」
酒井雄二「え〜っと、、5人で。」
ゴスペラーズレディース「お煙草はお吸いに…」
村上てつや「悪いけど、吸うよ…!」
黒沢カオル「ヘビースモーカーだよねぇ、てつ兄ちゃん。」
村上てつや「でもねえよ…お前に前注意されたからな。」
ゴスペラーズレディース「喫煙席ですね…ではこちらへどうぞ…。」
北山陽一「ニコチンやタールは身体に毒ですよ…。」
ゴスペラーズ「村上以外<…北山…先生…だなぁ、やっぱり。」
ト書き「ボソッといった一言は村上以外の3人を納得させた。」
酒井雄二「さてと、で、もうチョット詳しく話をして欲しいんだけど。」
村上てつや「あぁ…カオルの身体の中にはだな”ナノマシン”が入ってるんだ。」
北山陽一「『ナノマシン』というのは具体的にどういう働きをしているんですか?」
酒井雄二「なんでカオル君の身体にあるんだ?」
安岡優「王家に生まれてきた子供達はみんな生まれてきてからすぐに体内に『ナノマシン』を入れるんだ。」
村上てつや「その『ナノマシン』ってのは、いわゆる探知機みたいな働きがあって、誘拐とかされた時に場所の確認とかに使われる。」
北山陽一「暗殺の時にも使われるんですか?」
安岡優「外部には漏れないようになってるんだよ、王家内の情報管理者が厳しく管理してる。」
村上てつや「こんな事に使われるなんて思っても見なかったけどな…。」
酒井雄二「『ナノマシン』の当たる確立は?」
安岡優「今のところ…100%だね。どこに居てもすぐわかる国内最高の機械なんだ。」
村上てつや「俺も護衛隊に居た時に使った事があるけどな、相当なモンだぜ。」
北山陽一「ふ、ん……大きさは?」
酒井雄二「”ナノ”って言ってるだろうが。ミクロより小さいんだぞ。大丈夫か?元医者。」
安岡優「だから腕利きのお医者さんが必要なの。『てきしゅちゅしゅじゅちゅ』して欲しいの。」
村上てつや「…摘出手術…ちゃんと言えよ…。」
黒沢カオル「てつ兄ちゃんとヤスくんの身体にも入ってるの?」
酒井雄二「入ってるとしたら大変な事になってると思うよ。」
村上てつや「摘出手術しか方法はねぇんだ、『ナノマシン』をコンピューターを通して破壊する事は出来るが、それは同時にカオルの細胞、そして24時間後にはカオルが死ぬ事になる。」
北山陽一「手術ですか…摘出手術…そうですか…。」
黒沢カオル「どうしたの北山さん?顔色悪いし…手が…震えてる…。」
北山陽一「だいじょうぶ・・・た、ただの・・武者震いだ・・・。」
ト書き「北山の額に、やや汗が浮かぶ。」
酒井雄二「………。」
安岡優「・・・正直なところどうなの?人の生死がかかってるんだよ。へたに手術されても困るんだけど。」
北山陽一「やった事無いですけど、やらなきゃならないでしょう。この場合。」
酒井雄二「しかも、『成功』させなきゃならんと来てるし。」
ト書き「不意に、村上の視線が酒井の横に移動した。」
ゴスペラーズレディース「御注文の方はお決まりですか?」
村上てつや「……。」
安岡優「あ、すいません。まだ決まってないんで…。」
ト書き「安岡が笑顔で答えて、ウェイトレスを帰すと再び4人(当事者除く)は話を始めた」
北山陽一「マニピュレーターは俺が自分で用意します、幾ら新しい物でも使えないんじゃ仕方在りませんから。」
安岡優「…それじゃあ、ある程度の設備と」
北山陽一「使用薬物ですか。用意して戴くのは。」
安岡優「分かったっ。」
村上てつや「なぁ、その『まにぴゅれーたー』って何よ?」
ト書き「村上が、吸いかけの煙草を灰皿に置いて頬杖をつく。」
安岡優「ん〜…機械の手ってとこ?簡単に云うと。」
村上てつや「機械の手で何すんだよ。」
酒井雄二「用途目的は、『細かい作業』です。その種類が何であろうとね。」
北山陽一「で、そのナノマシンの在る患部は何処なんですか?」
ト書き「水滴の浮くコップを片手に持って、北山は二人に訊ねた。」
安岡優「ん〜〜………。」
ト書き「安岡が瞳だけを動かし、云っても良い?という意味を含めて村上を見上げた。」
村上てつや「俺、まだ教えて貰ってねぇよ。知ってんのはお前だけ」
安岡優「そだっけ?」
黒沢カオル「……変な、処じゃないよね。」
安岡優「判断に困るなぁ〜…」
酒井雄二「どこなの、それは。」
安岡優「左臀部、やや上。」
北山陽一「臀部って……。」
ト書き「4人は言葉を失ってしまった。」
ナレーション「御注文の方はお決まりですかぁっ!?」
安岡優「あ、僕モーニングセット。」
酒井雄二「それ…5つお願いします。」
ナレーション「かしこまりました。」
黒沢カオル「でも・・・『俺』の中に機械があるなんて・・・なんか気持ち悪いや。それが、どんなものだとしても・・・」
安岡優「ん〜、まあ、場所も場所だしねぇ……。」
黒沢カオル「そーだああっ、俺見せなきゃなんない訳?北山に。」
酒井雄二「ま〜…必然的にそうなりますわぁな。」
ト書き「お冷やを口に運んで、酒井はそう云った。」
安岡優「いや、でも『やや上』だから。まんまそこって事じゃないよ。」
ト書き「村上と北山が、鼻と口を押さえてやや俯いた。」
黒沢カオル「なんかヤだなぁ…いろんな意味で。」
ト書き「組んだ手を顔の前に持って来ると、黒沢は心底嫌そうに言った。」
村上てつや「死ぬか生きるかがかかってんだぜ。そんな事言ってる余裕なんてあるのかよ。」
黒沢カオル「そうなんだけど、人前でお尻出すのって…お風呂以外じゃちっちゃい時の注射以来だし。」
ト書き「そういう問題にこだわっている場合でも無かろう。と黒沢を除く各人は思った。」
ゴスペラーズレディース「お待たせしました〜。」
酒井雄二「とりあえず、先ず食事、と。」
村上てつや「腹ごしらえは大切だからな。」
[TOP|NEXT|BACK]