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おまけ報告10 九十九島カヌーツアー参加
06/05/28 佐世保九十九島
草でカヌーのレッスンを受けるはずだったが、荒天のため延期となる。すでに長崎まで来てて困ったワシは、4月に五島へ来たフリーダムyu-jiをたよって佐世保九十九島でのカヌーツアーに参加することにした。

つはワシが21のとき(92年w)、佐世保の黒島で10日間、小中学生のキャンプリーダーをしたことがある。そのときはじめてカヤックに乗って、これってオモシロイな〜 五島に帰ったらやってみたいな〜 と思った。その体験がいまのシーカヤックの原点である。しかも、その時指導してくれたのは、yu-jiも交流がある神主の高倉さんだ(別名カヌー師)。あそこで乗ってなかったら、ゴンもカドジュンも誕生してなかったはずだ。しっかし、そのキャンプもたいがいハードで… だいたい期間が長いじゃん。あまりこんな長いのないよね?そしてキャンプ場とは名ばかりの切り開いた荒地、真夏の暑さのなか火熾し体験なんかさせられて小学校の先生が日射病…、旧式トイレがイヤな子の便秘が増えるしw 水道はなく、水は湧き水とタンクから支給される飲み水。シャワーも時間がかぎられ毎日入れない。さすがに子ども付きリーダーに来てくれたミスキャンパスの先輩(たいへん人間ができた方でした)も「一緒に寝てたら、子ども達のクサかとさね〜(笑)」というぐらいだった。台風接近でテントのポールは折れ、子どもは漁師小屋に避難、大人は運動会とかで使う催事用テントの足をたたんで、その下で寝た。ここまでくれば、もはや野宿じゃい!フナムシが体をはい回り、そこらじゅうでパシッ!という音がして、朝起きるとテントにぶつけられたフナムシの死がいがいくつも転がってた。アーメン。食事は3食自炊だったし、子どもも大学生たちもかなりきたえられたな〜

の九十九島へカヌーのためにやって来た。なんだか感慨深い。雨が降りそうなイヤな天気なのが気になるけど、新西海橋わたって、バイパス通って、鹿子前の少し先にある佐世保カヤックセンターへ到着した。すでにお客さんも来ているみたいだ。今回は、もちろんただ楽しむためだけに来たわけではなく、ガイドの見学も兼ねている。装備にはじまり、導入、案内、昼食、終わりにいたるガイドの起承転結をみたいな〜と思っていたのだった。

回はワシ含めて4人プラス1匹の参加だ。北九州方面からやってきた井本さんと彼氏さんと黒いラブラドールのアリー、大村から1人で参加のオジサンだ。ガイドはyu-jiが1人で対応。最初降ってた雨もやみ、適度に曇りでカヤックにとって都合よくなってきた。荷物の量もかなりあった。今回はシングル艇×3、タンデム2人艇×1だから余裕ではあるんだけど、昼食ポイントでの装備の展開が楽しみになった。遠足に行くとき、いろいろ荷物をリュックに詰め込んでワクワクしなかった?あの感覚。ただ… ワシはそのまま大人になったので、いまだに荷物が減らせません。。。 でも余計なものは忘れずに持って行き。。。 大事なものは忘れ。。。 まんじー、みぼちゃんに罵倒されてしまう。「まただよ〜!」と。。。


佐世保カヤックセンターで出発準備です
ワシは真ん中の白いカヤックに乗艇しました

みなさん、それぞれ準備してます
艇を下ろすための古タイヤとか参考になったな〜


北九州からきた黒ラブのアリーです


アリーが2人艇の真ん中にいるの わかります?

あさあ、でわでわ行きましょうか!というところでトラブル発生。2人艇に乗りこんだ井本さんたちだ。真ん中のハッチにアリーを乗せたところ、はじめてのカヤックに大騒ぎ!アリーはカヤックから海に飛び込んで岸に泳いできたのだ。逃亡だ!岸に上がったはいいけど、ご主人様たちのカヤックが遠ざかるとアリーは心細くて海に飛び込んで追おうとした。でもカヤックが近づくとアリーはまたカヤックから逃げる。すっかり恐怖症だ。彼氏さんが上陸してアリーを確保しようとするも、アリーは信じられないスピードで逃げる。ワシはコントみたいだったのでバクショーしてた。申し訳ねえっす。。。 何とかもう一度カヤックに乗せ、アリーを安心させながら出発。最初は瞳孔ひらいてんじゃ?みたいなキョトン顔のアリーだったけど、少し乗ったら慣れてきたみたいだった。
ゆくゆくはワシも動物や子どもにも対応せんばいかんとやろうな〜と、勉強になった。。。

発地のすぐそばには西海パールシーリゾートがあり、海王やパールクイーンといった観光船がドン!と停泊している。その航路をジャマしないように、細くひと気の少ない水路のようなコースを通る。シーカヤックや小船じゃないとパスできないこんな場所は、景色も目まぐるしく移りかわり、パドラーを退屈させない。じつは下五島にはこんなフィールドはほとんどなく、上五島の若松瀬戸が似ていると思う。いつか漕いでみたい場所だ。しばらく漕ぐと外海に鬼みたいな島があった。角が出てんだよ!オジカ瀬という場所だが、子どもがみるとバイキ○マンの基地みたいだそーだ。たしかに。。。


デジカメがハウジングの中なので曇ってますね。。。

九十九島独特の地形は全国のカヤッカーはあこがれの場所です
からの風もあるので、あまり遠出せず牧島へ上陸することにした。ここはかつて2度目の九十九島カヤックのとき上陸した島のはずだ。おぼえがある。なつかしいな〜と思いながら上陸。さっそくランチの準備を手伝う。テーブル、イス、yu-jiにたのんでタープを張りつつ、さっそくなごむ。ツアー参加者の井本さんは野田知佑さんプロデュース『川の学校』のボランティアだそうだ。へ〜 四国、行ってみたいです〜 みたいな、そこらへんの話で盛り上がる。料理もフリーダムの社長自家製のチリビーンズが、あぶったバケットとあう!美味い!バケットにはガーリック風味のオリーブオイルを塗るとこれがまた… 酒がすすむな〜 ロケーションもいいし、ときどき通る観光船もいいアクセントだった。

づけしたあとは、もう少し外海へ向かって漕いでカヤックセンターまで戻った。温泉に入って汗を流す。うーん、これっていいシステムだよな〜。こっちなら荒川温泉に拠点をおけばできるってことかなぁ。


10数年ぶりの牧島です
ここではじめてロールを見せてもらいました
神主の高倉さん、会いたかな〜


ツアーのあとは隣接の花みずき温泉SASPAで
ひとっ風呂浴びることができます


は、たこ坊というくわ焼き屋(チープでいいお店でした!BEPALの増刊 bp vol.3にも載ってたな〜)でyu-ji&奥さんと呑んだ。しばらくすると池シュウ一家も来てくれた。なんとこの日、佐世保に引っ越してきたそうだ。2年ぶりぐらいに会ったら、知らん間に生後数ヶ月の男の子が増えてた。次男エイジ。長男ユウトもかわいいさかり。なげキッスという芸も仕込まれてた。やるじゃねーか(笑)。シュウちゃんとケイコさん、あと一人ぐらいきそうだな〜と思った。yu-jiとシュウちゃんからガイドについていろいろとアドバイスをもらい、夢からじょじょに現実にシフトしていることを実感する。

の日は街中にあるフリーダムの店舗の横に泊めていただいた。社長はダンディーだけど、非常に味のある空気を持ったオモロイ方だった。ただし宿泊したら山口百恵のDVDを必ず観ることという掟があるので、宿泊者はカクゴしといた方がよかな〜と思った。


おまけ報告9 水無鍾乳洞突入!
水無鍾乳洞とは(あるホームページから転載)

 水無(みずなし)鍾乳洞は前原(まえばる)市井原山の北東麓にあり、石灰岩の割れ目に沿って形成されている。名前のとおり水は少なく古い落盤の跡が続く。入洞口と出洞口を変えることができ、一回りできるので変化のあるケービングが楽しめる。福岡から近い事もあり、にわかケーバー(洞窟探検家)が多数入洞している。そのため残置ロープなどが多数放置してあり問題になっている。洞窟に持ち込んだ物は必ず持ち出す事が鉄則ですが、守らない人が多い。また最低部の通称「滝」のところで遭難騒ぎが後を絶たない。唯一水流が見られる滝の部分に降りる時は岩場があるが問題ない。しかし残置ロープには加重をかけないように。全長約416m 高低差約57mでほぼ水平の横穴である。

本文へどうぞ!

水無鍾乳洞のすぐ横を流れる川
ワシらが突入する前日
この川では…

実施(04/10/10) 参加カドジュン&隈本さん
 この連休中、ワシは沈没隊の面々と高知県四万十川をカヌーで下るはずだった。しかし台風22号の影響で中止!土日がまるまるフリーになってしまった。そこで大好きなHeatwaveが福岡で9日(土)にライブするということなので、最近おなじみの隈本さんことくまもっばんを誘って行くことにした。

 9日、ワシはレンタカーにカーナビ付いてるにもかかわらず福岡市内で迷った。何回も行ったりきたりして野間のマンションに16:00ごろ到着。こっからの24時間が、あの大人気テレビ番組24(Twenty four)ばりになっていくなんてワシャ想像もしてなかった。だもんでこっからあの例のカウントを思い出しつつみてください!

17:30:00 くまもっばんとHeatwaveのDVDをみて気分を盛り上げて、天神にある老舗ライブハウス・ドラムBe-1に到着。最強の布陣となったバンドサウンドに2人とも酔いしれる。サイコーだったなあ。。。

20:50:00 居酒屋チェーン釣舟茶屋ざうお天神店に行く。くまもっばんは以前、別の店舗の店長を任されていたそうだ。入れ代わり立ち代わりスタッフのあいさつを受ける。しかし20代でこんなデカイところの店長やってたなんて、やっぱり彼はスゴイ男だなあと感服する。ここでは経済の話が中心だった(爆)

23:50:00 ジャズバー・Brownyでかおりんごさんと合流。このお店で掲示板『五島の人々』の管理人いでさんがバイトしていたという。ワシは楽器やってたし、ジャズやブルースがちょっと好きで、学生のころに福岡のブルーノートでライブをみたこともある。しかし、このお店はホント落ち着いていていい雰囲気なのだ。しかし、ここでのんだ酒が人生最後の酒になったかもしれないなんて、当然ワシは考えていなかった。

02:05:00 帰って、くまもっばん邸で就寝
09:00:00 くまもっばん邸で起床。朝ごはんをいただき、今日何するか考える。フジタカヌーを海ノ中道で漕ごうというプランは雨が降っているのでやめることにした。そしたらくまもっばんが「ケービングしませんか?」と提案してきた。ケービングとはスポーツとして、洞窟や鍾乳洞などを探検することで、本家・転覆隊は何回かやっていた。「いいねえ!でもくまもっばんの都合とかいいの?」「大丈夫ッス。それに昔、2度入りました」興味があったのでワシもすぐに賛成し決定した。しかし、実はクビを軽く寝違えて本調子じゃなかった。思えば、あれは神様からのやめとけよという暗示だったのかもしれない。

ちなみに、このときくまもっばんは(カドジュンさんと行くなら大丈夫だろう)と考えていたらしい。ワシはあとからそのことをきいて「そりゃあどうかな?隈本くん!ちがうちがう!」と答えた。このとき、ワシもキミが知ってるなら安心だろうと考えていたんだよ。

10:10:00 ワシらは量販店でヘッドライト、電池、水を購入し、目的地へ向かう。道中、くまもっばんは東京の友だち田尻さんに電話をした「もし、夜までに連絡なかったら親とかに連絡してくれん?場所知ってるのがお前しかいないから…」カヌーツアーの前にワシもこういう保険をかけておくけど、今までもこれからもそんなものをつかう機会はないと信じているところがあった。

11:45:00 かなり山の中まで車で入りこみ、洞窟に到着。大雨なのに、一台の車が止まっていた。この先客も登山かケービングかあ?もの好きだなあと自分たちのことをタナにあげて考えていた。しかし、ケービングは雨でも関係ないからオモシロイ遊びだなあとワシは考えていた。その日のうちにその考えがまちがいだったことに気づくのだが。。。

水無鍾乳洞の案内板
水なしって、水あるじゃん!

四万十川用のカヌー装備が
こんなところで役に立つなんて
ウエットスーツにヘルメット
ヘッドランプにウォーターシューズ
完ぺき!

四万十川で沈しても万全だったのに。。。

12:10:00 着替えて突入開始!くまもっばんのプランでは、下流側の入口から入って、上流側へ向かい。鍾乳洞内の滝をみて引き返してこようということだった。OK!ナイスプラン!というか、よくワシもわかっていない。隈本ツーリストに任せておけばいいだろうと思っていた。穴に入るとあっという間に暗黒の世界だった。観光鍾乳洞なんて目じゃないホンモノの闇だ。しかも涼しい。なるほど1年間同じ気温というのも納得いく。転覆隊本田隊長が「鍾乳洞内の地面はツルツルしていて滑りそうだが、じつは光が全くないためコケが生えず、滑ることはない」と以前書いていたが、まさにそのとおりで安心して歩くことができた。

10mも行くと長い横穴が開いていた。先導はくまもっばん、ほふく前進で横穴を全長20mぐらい進んだ。洗濯板みたいな起伏で腕が痛い。アザになるだろうなあ。。。しかしお調子なワシは「産道みたいだなあ。33年前の生まれたときを思い出しそうだよ」とまだまだヨユーだった。その後も上行ったり、下行ったり、寝ころんだ状態で横に進んだりした。ワシは普段のアウトドア遊びと違うことに気づいた。鍾乳洞は2次元じゃないんだ!3次元なんだよ!立体なんだ!これが、くまもっばんのマンションに帰ってから、ミョーにだるかった理由だ。意外にきついんだケービング!それに翌日、変な筋肉痛で苦しむことになる。体ギリギリの縦穴をなんとか登ったときには「帰らしてくれんかあ…」と水どうの大泉君のようなボヤキを入れそうになっていた。いや、まだそんなお調子をかますヨユーがあったんだ。しかし実際のところ、防水パックに入ったデジカメを首からぶら下げていたため、ワシのペースはどうしても遅かった。

30分ぐらい進んだぐらいだろうか、ちょっと広めの空間に出た。いくつもの横穴や縦穴が開いていた。グアノホールだ。ここで休憩することにする。地中にこんな世界があるなんて、ジュールベルヌが地底旅行なんてSFを書こうとした気持ちもわかる気がする。想像力をかきたてる何かがこの閉鎖された漆黒の空間にはあった。
くまもっばんがコースを確認し「ここで引き返しましょう。水が流れてて通りにくくなってます」と言ってきた。「了解!ナイス判断!」とワシも即答。ムリしてもいいことがないのがアウトドアの基本だ。まあ次は『洞窟リベンジ』みたいなタイトルで挑戦すりゃいいだろ。ここじゃなくても「前原の仇を富江でとる!」みたいなカンジで井穴でやっちゃってもいいだろ。とオキラクゴクラクにワシは考えていた。

撤退を始める。山歩きでもそうだが、よほど特徴がある造形物とか景色がないと帰りの道は全く違う道みたいなのだ。しかし、こんなだったっけ?と変に思った。行きがけよりもコースどりが難しいのだ。理屈がよくわかんないまま進むと先の方でくまもっばんの声がした。

「ジュンにい!!ヤバイ!」
「どうしたの?」
「水が…!」

ワシはあの光景を一生忘れんと思う。追いついたワシのヘッドライトがくまもっばんの背中を照らし出していた。衝撃だったのは、振り返った彼の前方に10mぐらい続く横穴があって、その半分以上を水が満たしているのだ!行きがけそこには水はなかったはずだ。くまもっばんのヘッドライトの光は不気味にその水面を映し出していた。帰りのルートがやけに難しくなっていたのは、水が流れ込んで、水位が上がったためだったことにやっと気づいた。

スイッチオン!
状況を理解したワシは今までのどうでしょう口調から一気に真剣になった。全身の神経がどこにあるのかがはっきりわかるぐらい、ピリッと細かな電流が走った気がした。このまま閉じ込められたら? …死という単語がリアルにワシの脳のなかで映像化される!今までゴンで遊んでて「死ぬかもしれない」と真剣に考えたことはなかった。去年まんじーとやったカヌーも遭難するかもしれないとは思ったが、漁船も結構いたので死ぬとまでは考えなかった。今回は違う。ワシらの周りにはおそらく誰もおらんだろうし、ここにワシらがいることを知っているのは田尻さん一人なのだ。さらに田尻さんは東京にいる。つまり九州にいるのにワシらは二人ぼっちなのだ。

くまもっばん
これが遺影にならなくて
本当に心からよかったと思う


ほふく前進で進む横穴
しっかし、すごいでしょ
この異質な空間が気分を盛り上げます

だが、ワシはいたらんシミュレーションをしていた。(ワシはだいたいいつもこんな想像を数秒で終了させる特技がある)概略『水が引かず出られなくなったワシらは酸素と電池が気になる。一方、夜になっても連絡がないため田尻さんは遭難と判断。東京から福岡へ連絡し、周囲に遭難が発覚。警察・消防等へ連絡が入る。夜間捜索はできないため、翌朝まで待機。@生きて翌朝発見されるAなんとか自力で脱出B遺体で発見』
そのころには長崎新聞福岡支局にも連絡入ってるだろうなあ… やべえなあ… と考える。ワシの妹のダンナは長崎新聞の記者なのだ。いよいよ新聞ざたかあと、本気でブルーになる。
『長崎県の男性 福岡の鍾乳洞で遭難』
という見出しまで心のなかで躍る。踊りまくる。あ〜ぁぁ…

対策を真剣に考える。空気はどうだ。広いし、余裕だろう。最悪救助を待つ場合でもたぶんなんとかなるだろう。となれば余力がある今、通過ルートを探さなきゃならない。ワシはウエットスーツを着てるから多少水に入っても全然平気だ。浮くのが難点だけど、潜る状況でもなんとか行けるだろう。しかし、普段着のくまもっばんをこのまま先頭にしておけない。 この水温で全身濡れたら体温がヤバイかもしれん。ルートはワシが開拓せにゃならん!「ワシが行ってルート探すけん!」と提案し、くまもっばんに背後から照らしてもらいながら水へ入る。彼も祈るような気持ちだったろう。あとから聞いたが、水に入っていくワシは映画『デイライト』のスタローンにかさなってみえたらしい(爆)しかしワシは下の画像のようにいっぱいいっぱいだった。そうみえたのは、ワシは仕事柄、救急が必要な状況があるから、きびしい時ほど冷めるクセがあるのだ。しかし今回、2人ともむやみにパニくる人間じゃなくてよかった。
水に入って5mぐらいのところで天井から岩が出てて、アタマが通るかどうかビミョーな広さと高さだった。さらにこの水面下の通路がせまかったら、大変なことになるだろう。できれば潜りたくはない。潜ってくぐるというのが最悪の状況だろう。今のワシじゃ1分息止めるのが精一杯だ。ふらちだが『ポセイドンアドベンチャー』という古い映画を思い出した。豪華客船が転覆して脱出するまでを描くパニック映画だ。あのなかにも水中を通る印象的なシーンがあった。やだなあ。。。

ワシは岩の手前まで行って、水中を手探り、足探りで確認する。!広い!これなら少し水に沈む程度で通過できる。ワシはヘルメット等の装備を外し、出口の方向へ流す。続いて自分も顔半分水につかりながら通過!ラクショーだった!安心した。これならワシより大きいくまもっばんでも大丈夫だ。先に通過し、指示を出す。彼もなんなく通過できた。そこをクリアして再び水が届かない通路に上がって、ワシは思わずうれしくて叫んだ!
「生きて帰るぞおっ!」
ワシは一人もんだし、これは自分自身に対する意地でしかない。こんな穴っぽこで死んでたまるか!というおもいなのだ。しかし、くまもっばんに対しては違う。かおりんごさんというカワイイ嫁さんがいるんだ。こんなところで死なれてはワシも困る!何よりワシが福岡に来なければ、こんな穴っぽこに来ることもなかったんだ。ワシは責任を感じていた。隈本ツーリストの判断ミスはあったとしても、だ!

グアノホールで休憩するくまもっばん
グアノってさあ… 帰ってきてから知ったけど
鳥のフンが固まってできたものって意味なのね

ブレア・ウィッチ・プロジェクト知ってる?
この恐怖とも驚きともいえんビミョーな表情が
なんとも言えんなあ。。。
ハッキリいえるのはブサイクだなあ(爆)
しかし本当に心の底からビビッタ

その水がない通路は見覚えがあった。行きで産道と呼んでいた横穴だ。危機を脱し、見覚えのある場所にきたことで、しばし興奮気味に喜んでいた。しかし「水が上がってくる」というくまもっばんのことばで、あらためてまだ安全じゃないことを自覚する。ワシは行きの倍のスピードでほふく前進した。2人の腕はアザだらけだった。

横穴を抜けると空間が広がっていた。?どこだ?ルートは?それらしい穴がいくつもあった。ここも少しであるが水がたまってきたみたいだった。穴全体をふさぐほどではないにしろ、たぶん大丈夫だと思ったが、本当に大丈夫かどうかなんてわからない。なにしろ水位が上がったため、目印だったビニールテープが水没してるのだ。ワシは手近な穴に近づいてのぞいた。水が流れている。ここだろうか?でもせまい。ここのような気もするし、ちがう気もする。何よりそこに降りても水がたまった状況が危険だと思った。いちおう穴を通れるか試してみたがダメだった。ウエットスーツのせいだろうかと思い、「くまもっばん!通ってみる?」と、通るわけないのにワシも動転していた。出口はもう少しのはずなのにという気持ちが余計にあせらせたのだ。最後の最後になって迷うなんて!くまもっばんは別のルートを探していた。時間にして数分のことなのだが、かなり長く感じた。

くまもっばんは「オレたち、どこから来ましたっけーっ!?」とたずねてきた。なんてこった!彼は方角を見失ったのだ。ヤバイ。そして、もしかしてワシがコースを間違えたかなと少し引き返してみた。しかし、ここまでそれらしい支洞はなかったはずだ。横穴を確認してやっぱりここじゃないと思った瞬間「あったーっ!」という声が聞こえた!「ヤッターッ!」ワシは安心感で緊張がフッととれた。ワシはヘッドライトの光がかすかに見える方へ急いだ。くまもっばんのヘッドライトの先には、たしかに人が歩ける空間が伸びている!早足で出口へ急ぐ!スタートした時、鍾乳洞内入口付近の地面だったところは小川となって水がザクザク流れ出していた。
ワシらはついに外の光を発見した!やった!出てこれた!思わずワシはくまもっばんと抱き合う!「やったーっ!生きててよかったーっ!」それが第一声だった気がする。水が外へ流れていくから、あのままの水位だったかもしれないが、そうじゃなかったかもしれない。とにかく自分の無知と判断の甘さがイヤになった。

車にもどり、ワシはあらためて鍾乳洞の看板をみた。そこではじめてこの穴は『水無(みずなし)鍾乳洞』と知った。思わず「何が水無しだあ!水あるじゃ〜ん!うそつき!」とつっこんだ!

もう一台の車の主を気にしつつ、ワシらは帰途についた。帰りに銭湯に寄っていこうということになった。道中、くまもっばんは、田尻さんに「(生きて)帰ってこれた」という電話をしていた。隣できいてたワシは(電話できてよかったなあ、生きててよかったなあ、つらかったなあ)と思わず目が潤んだ。しかし、反省しつつも「100回はこの話で美味い酒が呑めるねえ!」とふらちなことを話すワシ!「タイタニックみたいでしたねえ」というくまもっばん!今回のバトルは間違いなく反省が9割を占めているのだが、生きて帰ればイージーと答えるドイツ人と一緒で、無事に帰れればオーケーな2人だった。こりてねえなあ。ともかく転覆隊の掟『遊びで死んではいけない(以下略)』は絶対鉄則だなあとあらためて自覚した。風呂、ビール、メシetc... 全てが生きてるからこそ楽しめるんだ。しっかし、この体験のおかげで記憶に残るビールになりそうだなあ。。。とワシはぼんやり考えていた。今日の体験はたぶん100%を人には伝えられないだろう。行った者にしかわからない恐怖だからだ。でも今晩、かおりんごさんやKOJUさんになんて話せばオモシロオカシク伝えられるかなあと考えていた。

16:00:00 スーパー銭湯で風呂に入って、くまもっばん邸に到着。ワシらは記憶に残るビールをあけた。一生忘れない24時間の終わりだった。くしくも今日が10月10日だというのが皮肉に思えてトホホ…と笑えた。。。

わかりました…
(水無鍾乳洞出入り口にて)

(後日譚)
しかし、ワシはこの2日後、仕事先でその話をしていたとき、「あれ、そこで誰か死ななかったかなあ?」と聞き、気になってネットで検索したところ下記のような記事を発見した。
男性が川に流され死亡/福岡でキャンプ中

 9日午後9時ごろ、福岡県前原市の水無鍾乳洞付近で、秋田市飯島緑丘町、会社員有吉幹文さん(26)が川に流されたと同行者から119番があった。同日午後11時半ごろ、地元消防などが有吉さん発見したが、間もなく死亡が確認された。

 前原署などの調べでは、有吉さんは佐賀県出身で、福岡県の大学に在学中からNPO法人「遊び塾ありギリス」(本部福岡市)の会員。同法人が企画したキャンプに、勤務地の秋田市から参加。ロープを張って川を渡っていて流されたという。川は台風22号の雨で増水していた。キャンプには小学生8人と会員18人の計26人が参加していた。

どうよ?ワシらがみつけた車はおそらくその人のものだったんだ。そういえば帰りの道中、JAFや軽ワゴン車とすれ違った。おそらく、車を回収するためだったのだろう。
お亡くなりになった有吉さんのご冥福を心からお祈りいたします。
ワシはくまもっばんにそのニュースを教え、本当に生きててよかったとあらためて喜びを分かち合ったのだった。


おまけ報告8 天神サプライズ!

実施 04/09/28 参加5名(下段参照)
 博多駅前での研修が終わり、夜は8月の音岳で知り合った隈本さんと天神中央郵便局前で待ち合わせだ。おもな目的は11月か12月に五島で吐成会(となかい)のイベントを開くための打合せなのである。他には掲示板『五島の人々』に参加しているレイジさんも来るということだった。

吐成会(となかい)とは
隈本談(「夢や目標の達成は唱えると叶う」つまり「動けば変わる、動き出さなきゃ何にも変わらない。だからやろうぜ!」遊びも仕事も理屈は同じ。やったモン勝ち!「やってできなかったことは失敗、やろうと思ってやらなかったのは大失敗」あなたはどっち? GONBBSより)

小雨の中、約束は天神中央郵便局前だ。隈本さんをみつけ、レイジさんを紹介される。握手を交わす。

レイジさん「どうも」
カドジュン「こんにちは」(…………)
3人は野々切出身の店長さんがいる『グリルドしんちゃん』という居酒屋まで移動する。その途中ワシは(…………)と考えていた。地階にある店はいいカンジの店だった。やっぱ内装とか凝ってんなあ。。。と思いつつ、テーブルに着く。話題のキッカケづくりのためにいつもの名刺を出して、レイジさんと交換した。ワシはレイジさんの名刺を受け取りつつ(…………)と思いながら

「いやあ… レイジさんってホント、私のイトコに…」似てるんですよね。と言いかけたところでワシは名刺の名前を確認した。

そこには『バイクショップ サンダーロード 小林ヨシノリ』と書いてあった!!!

カドジュン「!!やっぱ!!(ワシの)イトコじゃ〜ん!!!」


ワシの上半身はテーブルの上で、名刺はなぜか両手で持ったままズッコケた!2人は大爆笑している。ワシは興奮し、まくしたてる。「なんだよ〜!やっぱ、ヨシ坊兄ちゃんじゃないすか! 隈本さん知ってたの? えっ? ワシをだましたの? クッソ〜、どっかビデオカメラあるんじゃねえのかぁ? どこだ!?カメラ? …えっ?ないの? (どうでしょう口調で)隈本く〜ん、困るじゃないかぁ〜。こんなオイシイところ撮り逃がすなんてぇ。イカンよお。忘年会に使えないじゃないか? しっかし、うあぁ… なんちゅーサプライズッ!ワシ完全に『だまされ芸人』じゃないですか! どうよ!このだまされっぷり!」?マークと!マークの数がワシのパニック度を表している。昼間ヨシ坊兄ちゃんことレイジさん(単なるHN)と隈本さんは連絡を取り合い、兄ちゃんと隈本さんはワシに、イトコが参加することをだまっていようと示しあわせていたそうだ。兄ちゃんはこのサイトをみてたから、ワシのことはわかっていたそうだ。しかし、本当なら郵便局のところでワシが出会ってサプライズ!で終わるはずだったのに、ワシが↓の裏ページのようにず〜っと悩んでいたため、
サプライズ!!!になってしまったのだ。必要以上に盛り上げてしまったなあ。。。

(ワシの心の声がわかる裏ページへとべ!

しかし、なんでそこまでわかんなかったというと、ワシはこの人はレイジさんという名前だと思い込み、兄ちゃんとはおじさんの還暦祝い以来7年ぶりに会ったこともあり、似てるなあと思いつつも別人だと信じてしまっていたのだ。う〜ん、みんな思い込みってコワイね! てへ!

スマン、ワシのだまされネタにスペースを割いたな。
その後、かおりんごさんとKOJUさんが合流。音岳で書いてなかったけど、かおりんごさんと隈本さんは結婚してるからね!KOJUさんはかおりんごさん、『五島の人々』の管理人いでさんのお姉さんだ。

隈本さんからイベントの説明を受けて、だいたいイメージがわいてきた。あとワシが何をやらなきゃいけないか!もだ。ワシは今度のイベントで、五島の若いヤツにがんばってもらいたい。若いヤツが主体的にやったほうが絶対オモシロくなるからだ。五島の若いのは、何をどうすればいいのかわかんないというヤツが多いと思う。メインは『107+1〜天国はつくるもの〜』の上映会を是が非でもやりたい。オモシロイ!カンドーしたい!やればできるの達成感を味わいたい!最近のワシのテーマである『やらなくて後悔じゃなく、やって後悔しよう』である。結局、楽しく生きるかどうかだと思う。盛り上がってきたなあ。そして、イベントの話が終わったというよりも酔いがまわったため、五島人よりも五島を愛する漢(おとこ)・隈本ことくまもっばんはガンガン、トークをうならせていた。学生時代の山での遭難話、将来のユメetc.
隈本さんは福岡の出身なのにスゴイ五島のことが好きだ。ここポイント!福江じゃないよ。玉之浦じゃないよ。下五島じゃないよ。五島なんだよ!ご・と・う!最近常々言ってるんだけど、こういったグローバルな視点がないと、せまい価値観に縛られて五島全体にとってはマイナスにしかなんないんだよ!話の内容よりも熱を感じているうちに、もしかしたらこの人は何かやり遂げるかもという気にワシもなった。問題なのは継続と定着だ。イベント打ち上げるのも大切だが、それが自分たちの価値観に普遍的影響を与えるものであれば、五島を変えることができるかもしれない。ワシもがんばんなきゃな。

しっかし、いいかげん、くまもっばんのトークはアツイ!GONBBSに『(隈本)何を熱く語ったのかあんまり覚えていません。なんか楽しかった!』とあった。そりゃそーだろ!あんだけアツク話せばさ!だからワシはKOJUさんとあまり話せなかっただろ!?
くまもっばんよ!お互いくどくならんように気をつけようではないか!


KOJUさん と かおりんごさん
いでさんの美人姉’sである
画像が暗くてスイマセンなあ


あついぜ!くまもっばん(福岡出身)
五島人よりも五島が好きな漢
(竹内力に似てっかな?)
あのアツイトークが忘れられん
ちゅーか、忘れさせてくれん!
でも内容は忘れた
アツイという印象だけはしっかり残った
ということだ


カドジュンのイトコ レイジさん
(本名ヨシノリ:ヨシ坊兄ちゃん)
今回のサプライズの演出者
というかワシが勝手に盛り上がった
カンジも否めないな

(今回の構成メンバー)
出端家VS明川家
今回、よおく考えてみたら、この2つの一族の呑み会だったのだ!
出端家
次女KOJUさん+三女かおりんごさん+かおりんごさんのダンナ・くまもっばん
明川家
次女の次男レイジ+三女の長男カドジュン


おまけ報告7

転覆隊忘年会その後…(0312東京レポート)


BON山本さんと待ち合わせて、新宿区役所に着いたのが午前1時。転覆隊忘年会は1次会だけで6時30分〜12時30分という耐久レースだった。内容が充実してるから本当の耐久レースと一緒で退屈せんけどね。BONさんはウチのサイトでもリンクしているが、東京のデザイナー&名刺屋さんだ!ワシもすごくファンタジスタな名刺をつくってもらった。まんじーがかなりうけていた。。。とにかく似てるのだ。さて新宿歌舞伎町の新宿ゴールデン街なるところで、雨戸っぽい引き戸を開けるとそこに階段があって2階に飲み屋があった。全席板間のまったり系の店内で、やっているのはサクラさんという女優さんだ。落ち着いてて雰囲気のある素敵な女性だった(つきなみか?)

カレーを食べてのほほんとしていると、新しいお客さんが「五島出身のマスターがやってるバーに連れて行ってやる」という不思議なナガレになり、ワシは中野とかいうところへ連れて行ってもらった午前3時。。。ワシを連れてってくれたのは、デザイナー・ビビアンさん♂そのお店は中野区の高田というところにある『ばってん』。古い店内にはカウンターだけ、それでジュークBOXがよさげ。。。マスターは東京に出てきて30〜40年以上?の年配の方だ。話をすると、なんと三井楽町の出身だそうだ!お名前はY氏。かなりビックリした。。。気さくな方で楽しかったのだが、いかんせんワシは前日4時に起きているため、すでに24時間寝てなくて、脳死率25%だった。1時間を過ぎたぐらいでビビアンさんに「カンベンしてください」とギブアップした。。。ビビアンさんにもマスターにも申し訳ないがコンディションが悪かった。日がワリイ。。。毎日睡眠5時間で東京に来るため仕事がんばったからだ。(なぜワシはこんなところにいるんだろう?いや、こんな経験めったにできないからだろ!でもキチイ。。。)とすごい自問自答していた

午前5時ごろ、BONさんと連絡をとると青山なるところで金ちゃんと呑んでいるという。。。金ちゃんも一緒にBONさんの事務所に泊まることになっていたのだ。ビビアンさんとタクシーで向かう(何から何までお世話になってなにかお返ししなきゃなあ…)BONさんと落ち合って歩く。リュック(なぜ?)を背負ったワシは、青山のオシャレなショーウインドウ群と別次元の場違いさを醸し出していた。地階のオシャレ居酒屋は、にぎやかでとてももうすぐ朝だと思えなかった。だいたいワシと金ちゃんは起きる時間だ。2人の体内時計は変調をきたしていた。ワシは、すでに脳死率50〜80%、26時間起きて遊んでるなんて学生以来だ。カウンター席の隣に同じくBONさん作の名刺を持ったうえともちゃんというカワイイ女の子が座って話しかけてくれたが、ワシはかなりキビシイ睡眠欲+空腹状態で、女の子なんかどうでもよくなっていた。今考えると反省しています。。。

ワシと金ちゃんは、朝の6時前に店を出た。金ちゃんはまだいけそうだったが、ワシに付き合ってくれたみたいだ。。。ワリイ金ちゃん。でも金ちゃんも「9時には起きなきゃいけないんだよねえ…」って言ってた。見上げると、もうすぐ冬至なのに東京の6時は空が白みはじめていた。徹夜してもなんだか明るくなってくると、かえってハラをくくって元気になってしまうのはナゼだろう?ヤケか?あきらめか?ワシと金ちゃんはBONさんの事務所で寝た。6時半だった。爆睡後、目を覚ますと金ちゃんはすでに出ていた。13時BONさんと『まい泉』というとんかつ屋へ行った。あとから知ったが結構東京じゃメジャーなお店らしかった。こんな店がすぐ近所かあ。。。いいなあ。。。次に来れたらカツカレーをたのもう。。。

BONさんと別れて、不思議な出会い。不思議な夜だったなあとしみじみ考える。ハプニングに巻き込まれて流され、身を任せる。…なんだ転覆隊的じゃん。今晩はCharms Babys(チャームス ベイビーズ略してチャンベビ)の路上ライブだ。楽しみ。しかし、関東はこの冬一番の寒さに見舞われていた。本当に夜、大丈夫?ワシは約30年ぶりに千葉県へ向かった。。。

いやあ、30年ぶりの千葉だよ(おぼえてねえって)。じつは千葉にはもうひとつ目的があって、鶴鳴学園長崎女子バスケ部が全国大会に出場するので、陣中見舞いに行こうとしていたのだ。しかし、監督の山ア先生にお電話したところ、名古屋が雪で高速に乗れず、まだ渋谷にいるという。仕方なく、電話であいさつだけ済ませチャンベビの路上ライブがある津田沼へ向かう。(長崎女子は全国3位でした!おめでとうございます)

津田沼駅についてホテルにチェックインする。仮眠して夜10時、ボチボチ行ってみる。しかし、イトーヨーカドーのどのあたりではじまるのかさっぱり分からない。事前に連絡してたものの詳細は知らなかった。それっぽい人をみつけて観察するが違う風。。。時間過ぎてワシはウロウロするばかりだった。すると、ギターケース背負った女の子とすれ違った。あれっ!?と思い、振り返って様子をみるともう1人女の子が増えて、間違いないと思って話しかけてみたらやはりそうだった。チャンベビのアッキーちゃんとアミちゃんだった。うれしいのもあったが、よかったあ〜 みつかって〜… というおもいが強かった。ゴメンナサイ!しばらくしてユウコちゃんも合流して、ストリートスタート。

出鼻からツインボーカルに圧倒された。生声でここまでできるの?!かなりの声量だった。転覆隊のビデオで使われていたのが縁で知ったけど(使ったのは電○マンのチャーミー坂井さん)、曲もいいもんだからカンドーする。ときどき涙腺ゆるむ(恥ず!)新曲の『ストロベリーフラワー』はとくによかった。こっちの人は至る所で演ってる路上ライブに慣れてるもんだからあっさり通り過ぎるんだろうけど、この曲のサビを歌い終わった瞬間、すでに通り過ぎていたお姉さんが振り返り「うまーい!」ってカンジで拍手しながら消えていった。人を振り返らせる唄のパワー… すごいなあ…とカンドーが尊敬にかわった。魂の琴線にふれるってヤツだろう?カンドーできる仕事をしようなんていってる自分がちょっとはずかしかった。

クリスマスソングや音源になってない曲も含め、1時間近くのストリートはあっというまに終わりに近づいた。でも終った感じにならないのでもう一曲唄うことに。。。
ユウコちゃん「エッ!?どうする?何する? …じゃ、なんかクリスマスソングで!!」
アミちゃん「なんで自分の曲じゃないの!?(ツッコミ)」

ユウコちゃんの天然さに笑ってしまった。結局、路上は練習・修行の場ということで、もう一度「ストロベリー…」を唄ってくれた。かなりいい曲で音源になるのが楽しみ。。。気温3℃で体も冷えて、声も震えて、本当におつかれさま。。。次にマイルたまって東京来れたら、ライブハウスに行きたいな。(チャンベビに触発されて新古の特殊なギターを買った。時間があって、家で酔いどれてる時、弾き語ってる。今年キャンプデビューだな!)

次の朝、早起きしてなんとか羽田に間に合い、五島に帰れた。。。富士山もみれた。。。
ムチャな旅が好きというわけではない。ただ、いつも計画を詰め込みすぎて、旅もゴンもこんな大変ことになってしまうのだ。責められてもいいが、忘年会で笑って許してくれ!きっと美味い酒が呑めるから。。。


忘れてたけど、じつは行くまでも結構大変だったんだよ。。。

 運命はワシを退屈させんのだろう。。。五島福江から福岡行きの飛行機は、福岡上空で旋回して、10分ぐらいしてやっと雲の下に降りた。そしたら、今度は滑走路にオイル〜ッ?!ってカンジのアナウンス!で!海上をまた旋回、真下には白くま(大白波)の大群が。。。ガタガタ振動し続け、イルカジェット、海に落ちて本当にイルカにならんだろうなあ。。。この寒さで泳ぎたくはないなあ。。。なんて結構余裕で考えながら(まんじーとのカヌーの方がよっぽどコワイ)離陸して1時間10分でやっと着陸。。。乗客みんな疲れたオーラ出しとった。東京行きも1時間遅れて、予定よりも1時間半遅れで羽田着。だから今回、お台場の旧大瀬崎灯台みちょら〜ん!


p.s. 現在、ストロベリーフラワーはCD化してます!

なんだかすっかりゴンではおなじみの金ちゃん
北海道と五島の人間が1年に3回会う
(4月五島 9月北海道 12月東京)
普通に考えれば、ありえねえ!
ワシの手にはBONさん作の新名刺が!

東京の名刺屋BON山本さんと
私の知らない世界をいっぱい知ってます(爆)
とっても勉強になりました
もっといろいろ話したかったっす!

チャームス・ベイビーズ
人を振り返らせる唄と曲
ツインボーカルに圧倒されました
アッキーちゃんのギター
ワシより格段にうまかった!
(当たり前だ…)
しかも気温3℃でコード押さえてるよ!
すげえなあ

チャンベビ、ガンバレーッ!
左からボーカルのアミちゃん、ユウコちゃん、
ギターのアッキーちゃん

富士山
バックは伊豆半島


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