『 週刊 Hanko 』 647号

講演会◆吹奏楽祭◆気をつけて◆

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 先週は連日PTA関連の会議が多く、4日間で6つの会議や集会がありました。さらに、週末には講演会、吹奏楽祭と続いたので、仕事より忙しい毎日!? でも、なかなか充実していて感謝です。

◆講演会◆
 2週間前には「PTA指導者研修会」で、碓井真史先生(新潟青陵大学大学院の心理学の教授 *1)の講演会を、先週末には教会の「いきいき子育てセミナー」で井原忠郷先生 (広島・聖愛幼稚園園長 *2)のお話を聞く機会がありました。
 碓井先生は「子どもの安心を支える大人の役割」、井原先生は「今必要な家庭教育の役割」と題してお話下さいましたが、お二人とも、「夫婦・家族は仲良く、愛し合って暮らしましょう」という点では一致していたように思います。

 碓井先生は、心理学の立場から、愛の土台を子どもに与えることの大切さ、子どもを無条件に愛することの大切さを強調しつつ、「みんな子どもを愛しているのに、それが正しく伝わっていないことが最近の親子の関係の危うさにつながっている」と仰っていました。すべての困難を排除してやることが「愛」なのではなく、正しく試練を与え、生きていく力をつけてやることが「愛」であること、子どものために時間をさいて塾の送り迎えを厭わないことが「愛」なのではなく、「見てほしい」「聞いてほしい」「読んでほしい」と言ったその時、忙しくても、面倒でも、(馬鹿らしいと感じても)厭わずに見て、聞いて、読んでやることこそが「愛」であり、その時こそが正しく愛を伝えるチャンスであるのに、それをわかっていない親が多くて残念である、と。

 井原先生は、幼稚園の園長という立場から、「賢い子を育てるためには賢い親を育てなくてはいけない」と、幼稚園の保護者を対象に、精力的に講演を行っているとか。幼児教育はサービス業ではない!親の言うなりになってはいけない!「子育て支援」が「親の子育て放棄」につながってはいけない!子供も親も育てるのだ!という熱意に拍手〜!!でした。「親の教育が先」と、私もつねづね感じているので。それに、教育に携わる身として、生徒に迎合してはいけない…と改めて認識できたので。
 興味深いお話をたくさん聞きましたが、少子化、核家族化により子育て文化の継承がとぎれてきていることが、現在の親子関係を悪化させている原因とのこと。9歳までにどれだけ真剣に付き合い、親子関係の土台の部分をしっかり固められるか…が勝負。土台が完成していれば、あとでびくびくしなくてすむ。「必要な手間」をかけないから親子の関係が悪化するのだ、と。
 9歳まで、母親が気持ち良く育児をするために、パパの協力は不可欠。その後、子供が思春期にパパを「良き相談相手」とできるかどうかは、9年間、ママがパパをたて、信頼していることを子供に伝えられるかどうかによる。…というわけで、夫婦円満がすべてのカギ。おいしい、うれしい、ありがとう、などなど、言葉にすることは「伝える」ために大事なこと。そして子供への愛情表現はスキンシップを含めてしっかりと。

 お二人とも、ご自分の体験、実験結果、論文など色々なデータをもとに楽しくわかりやすいお話をして下さいました。まだまだ紹介したいことがあるのですが、あぁ、もっとたくさんの人に聞いてほしかった!!&また聞きたい!!(井原先生のお話は2回目。今回はパパと一緒に聞くことができて良かった)
 そう、井原先生は「子供が真に受けて傷つくから、たとえ冗談でも自分の配偶者のことをキライだとかさめたとか言ってはいけない」、碓井先生は「子供の言うことにはしっかり耳を傾けなければいけないが、真に受けてはいけない」と仰ってました。興味深いですね。
 子供というのは「パパなんてキライ」というママの冗談(?)に傷つき、ママに向かって「キライだ!」という言葉の裏には「好きだ」という気持ちが隠れているのです。
 言葉というのは、軽い気持ちで言っても相手に重くのしかかることもあるし、冷たく感じられても実は熱い気持ちの裏返しであったりするわけで…。

 奥が深いなぁ…。せめて自分は責任の持てる言葉を使いたいものだと思います。

*1 碓井先生のHP http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/
*2 参考 「週刊Hanko」 No.573

◆吹奏楽祭◆
 朝から台風情報ばかりが気になるあいにくの天気で、どうなることかと思いましたが、吹奏楽祭は(天気関係ないから)予定通り中高一般17団体の参加で開催されました。
 バスクラ(バスクラリネット)という大きい楽器で公式な舞台に乗るのは初めて。雨の中、クラリネットなら抱きかかえてしまえば傘で充分守れるのに、大きなケースは容赦なく濡れるし、組み立てるにも場所をとるし、集合場所〜リハ室〜舞台裏…とあちこち歩き回るのも重たくて…。バリサク(バリトンサックス)やチューバの人達は、いつももっと苦労していたんだなぁと、改めて実感しました。

 今回は、講評をいただく先生3名のうち、一人が先輩(F島さん)、一人が同級生(K田さん)!その昔大学時代に一緒に吹いた仲間です。バスクラうるさい!とコメントしてもらったら本望!?と、思い切り吹いちゃいました。気合い入りすぎてオット…!というところもあったけど、しっかりアピールできたのでは??ととりあえず満足。
 果たして何年ぶり?の再会にもかかわらず、ちゃんと「アイツだ」、とわかっていただけた様子。演奏後に会って「やっぱりそうか!」と言われて嬉しかったです。(^O^)v
 それに、他校のPTAの役員さんや、郵便局の局員さんなど、多分お子さんの関係で聞きに来ていた方々が気がついて、「齋藤さん、(現役で)やってたんですか。」と声をかけてくれたのも嬉しかった!好きなことを続けていて人の輪がつながっていくのは本当に嬉しいですね。(^o^)

◆気をつけて◆
 台風接近!の前日の土曜日、ゴルフコンペに行った人がいて、雨の降りそぼる、しかも「濃霧」の中、なんと27人も集まり、皆びしょびしょになりながら、全然見えないホールに向かって勘を頼りに打ったらしい…。それでいつもよりいいスコアが出た!?なんて人もいたらしいけど…、「何やってんの、あんたたち…!(・_・;)」と呆れるのは母親モードの女性たちで、「心は少年」の27人は悪天候まで含めて楽しんだことでしょう、ね??>Y先生??

 ところで今日(7/16)はまた中越沖で地震が発生し、ニュースは昨日の台風情報に引き続き地震情報に明け暮れました。新潟も長野もかなり揺れたようですが…大丈夫でしょうか。3年前は豪雪、今度は台風の季節…。被災地の皆さんの無事をお祈り致します。
 あと少しで夏休み、富岡市の6年生は臨海学校(出雲崎)が始まる予定ですが…どうなるのでしょうか。
 皆さんも、色々とレジャーの計画があると思いますが、どうぞ人災・天災ともに気をつけてお過ごし下さい。
 ではまた…。

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2007. 7. 16  斎藤 範子(Hanko)



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