光通信のその後

パソコンの中身も変わりました

インターネット通信がADSLからFTTH(光通信)になって数年が過ぎました。パソコンも中身がすっかり変わりました。それでも"CPU"は速いと言われるインテルではなく、AMDです。マザーボードで使えるCPUの種類が決まりますので、CPU単体でADMからインテルに換えることはできません。しかし、3Dゲームにでも凝るのでもなければ、その差は意味を持たないでしょう。何しろ、ADMの方が圧倒的に安いのですから…

グラボーの方はチップ業界が集約されてきたような感じです。今となっては、マザーボードに内装されているもので事足りそうです。ハイエンドでも使用するなら別ですが、全体の性能が上がり、中級でも熱対策が面倒臭そうです。

ハードの技術進化に比べてOSの進化は?

ハードの進化は目覚ましく、それに比べて、OSを含めたソフトの技術的進化は遅々としているように感じます。勿論、OSは新しいバージョンが出てき、Windows95と比較したら格段に改善されてはいますが、ハード分野の革新と比較すると小手先の改良というイメージですね。OSは性能向上以上に図体ばかり大きくなり、ハード面の向上が食われてしまっているのが実情のようです。VISTAなどは典型的な例と言えるでしょう。

資本主義経済を肯定するためによく使われる"競争"という発展のための原理がハード業界では充分に働き、プログラム(ソフト)の業界では余り機能してこなかったのかもしれません(^_^)
焦点を絞って言うなら、"OS"の革新・進化がなかったと言っても良さそうです。アップルがビジネス戦略に失敗せず、Linuxがもっと頑張れていたなら…とも思うのですが、詮無いことですよね(^_^)

特に、Windowsで文字が図形として扱われる中国・日本等の漢字圏では、独自のOSが必要になってゆくと思います。そのような動きは以前からありますので、期待できるかもしれませんね。


いつのもように余談が長くなってしまいました…本論より長いかも!?

マンション内はVDSL

マンションまではギガバイトの光ケーブルが配線されていますが、マンション内はVDSL方式…要は、ADSLと同じように既存の電話線を使った通信方式で、その点での速度低下は結構ありそうです。特に、古いマンションではそうです。LANケーブルを配線するLAN方式(通信が安定する)も可能ですが、全戸に配線するとなると経費も掛かり大変ですので、NTTは基本的にやりたがりません。
ケーブルを回された地球

ノイズの影響は?

VDSL端末(VDSL室内装置とNTT東は言っています)は、電話回線ジャックに繋がれます。その端末からPC間ではLANケーブルです。まあ、ADSLと同じやり方ですよね。従って、ノイズの影響があってもおかしくはなく、NTT東日本の担当者もノイズの影響はでると言っています。

しかし、ADSLで明らかに効果のあったノイズ・キラーが、VDSLでは多少逆効果になります。かといって、VDSL用のノイズ・キラーは無さそうです。気になる方は、116にでも電話して聞いてみてください。私は、ADSLで散々苦労したことを繰り返したくないので、そのままにしています。

RWIN設定の変更

設定変更する必要があるところは、"RWIN"だけでしょう。ADSLで適切な設定が成されていた"MTU"は、そのままでO.K.です。私は簡単な"NetTune"を使用させて頂いています。

私のOSはWindows XP Professionalです。RWINを再設定せずに40Mbp程度だった速度が、"131070"(フレッツの関東向け推奨値)に設定することによって、最高70Mbp台まで出ました。
Windows ScalingとSelective ACKにチェックを入れます。フレッツ方式(?)では、TCP Timestampにもチェックを入れます。これにチェックを入れますとハッキリと速度が落ちますが、通信はより安定します。Duplicate ACKsは、"2"にしています…が、良く理解できていません(^_^)

数値設定に関しては、詳しいしサイトが幾つもありますので、そちらを参照して下さい。要は、光通信に変更したらRWINの再設定が必要ですよ!ということです。
但し、複雑に考える必要はありません。RWINと上記の3点を再設定するだけで、他のNeTuneの項目は、設定せずともO.K..です。でも、好奇心で他も設定してみたいと思われる方は、次の私の設定をご参考に:
  • MTU
    インストールされているEthernetを選ぶ
    MTUをフレッツなら"1454"か"1448"にする (私は"1448"です)
  • Windows XP PPPoEはそのまま (他の設定で、設定したMTU値が現れることあり)
  • Default TTL "128"
  • Web Accelator "8"までで、それ以上にはしない (はた迷惑になる)
  • Path PMTU Discovery "Enable"
  • Black Hole Detection  "Disable"
  • AFD 上から順に;
                "229068" (RWIN値です)
                "229068" (RWIN値です)
                "16384"
                "2048" (後で、"3008"に変更しました)
                "256"
                "32"にチェックを入れる
  • TCP Window Size
    RWIN "229068" (但し、各自環境によって異なりますので、標準値からスタート
                 して下さい。フレッツ関東なら"131070"です)
    スケール率の「倍」は空白にする
    TCP Timestamp、Selective ACK、Window Scalingのそれぞれにチェックを入れる
    Duplicate ACKsは"2"です
以上が私個人の設定ですが、RWIN項目以外の設定で速度の向上を体感したことはありません。例えば、ADSLでは"1454"と"1448"のMTU値の違いが明確に速度の差となって現れましたが、FTTHでは体感できません。

現状は?

さて、現状はどうなっているかと申しますと、暫く60Mbp台が維持されていましたが、今では50Mbp台まで下がっています。大きな理由は、多分、一回線当たりの契約者数が増えたせいでしょう。通信は大体安定していますが、どういう訳か、雨の日に不安定になることがあります。でも、光電話には、それらしき影響は出ないようです。

以上はLANケーブルで繋いだ場合ですが、無線のケースでは同様の設定で30Mbp台です。

マンションではなく、一戸建ての方は、90Mbp程度を享受しているのかもしれませんね…尤も、月に7千円以上も掛かりますけどね。


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