石油埋蔵量

何十年も前に、石油埋蔵量は30年後にゼロになると、繰り返し言われたものです。 でも、そうはなりませんでした。 それ以上に新たな石油埋蔵量が発見・開拓されてきたからなんだそうです。

博士風な顔おおよそ30年前の原油事業は、1本の井戸(油井)を掘るのに1億円(インフレ調整なし)掛かり、10本に1本程度がコマーシャル・ベースにのせられるという大変確率の低い事業だったようです。
しかし、人工衛星を利用した地質学と探索技術の格段の進歩により、近年では80%にも達するような確率まで改善されているようです。 凄いですね!

まてよ、ということは、発見される可能性のある石油埋蔵量の分析(予測)精度も相当上がっている、ということになりません!?

オイルサンドとオイルシェール

原油高騰が続きますと、オイルサンドオイルシェールはどうなっているんだ? と考えたくなりますよね。 技術開発上の進展はあるようですが、コストと環境対策の課題が、本格的なコマーシャル・レベルに達する程度までには解決されてはいないようです。
30年前は、原油価格が100ドルだったら採算ベースに乗せられる、という試算もあったようですが、インフレ調整を加味して今はどうなんですかね?

世界地図何れにせよ、巨大油田はサウジ・アラビアが保有し、巨大天然ガス田はロシアが持ち、オイルサンドやオイルシェールの埋蔵量にしても、カナダとベネズエラで世界の90%以上も占めてしまう状態なんです。

石油枯渇うんぬん以前に、日本の国際政治力をどうやって向上させるか? の方が差し迫った課題のような気がしてきますよね。
なんか、ちょっとだけマジメになったりして。

ところで、ウラン鉱山を手広く支配しているのはオイル・メジャーなんですってね。 と言ったところで不思議はないか…

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