北海道紀行

 

2001年5月22日

朝6時頃に目が覚めると、夫はすでに起きていてテレビの台風情報を一生懸命見てる。「網走のほうはまだ天気がもってるから、朝食食べずにすぐに出かけない?」だって。ケチな私は一瞬『宿泊代の中に含まれている朝食を食べないなんてもったいない』と思うけど、そこは思い直して夫の言うことに従うことにしました。宿の人に内線電話をかけて朝食を断ると、慌てて部屋まで仲居さんがやってきました。「何かありましたか?」 「いえ、天気のもつ間に早く出かけたいので。」 「今日は戻ってこられるのですよね?」 仲居さんは今日も宿泊予定の私たちがキャンセルするのではと思ったみたい。「(朝食なしで)すみませんね。」と謝るので、「いえいえ、私たちの勝手ですから。」と慌てて返答。こちらの都合で朝食をキャンセルしたのに、謝られて恐縮しちゃう。

藻琴山・小清水峠 → 網走
7時前にホテルを出たときはすでに雨でした。ホテルでビニール傘を2本借りていざ出発。硫黄山を横目に通り過ぎ、391号線を北上。途中左にそれ、一路網走を目指します。途中藻琴山の小清水峠にさしかかるけど、本来なら屈斜路湖が展望できるのに、霧でまったく何も見えない状態。車の運転も先が見えないのでゆっくり走ります。峠を越え、網走へ近づくと雲が途切れて晴れ間が見えてきました。やったー! 天気予報当たりだわ♪

能取湖サンゴ草群落 → 能取岬
網走もいつまで天気がもつかわからないので、まずは野外の観光地から行くことにしました。向かったのは能取湖サンゴ草群落。サンゴ草という植物の花?が8月下旬頃から赤く(というか赤茶)に色づきます。思ったより群落は広くなかったけど、それでも日本一の広さと謳ってある。ふーん。サンゴ草自体が珍しいのよね、きっと。能取湖をあとにし能取岬へ。岬には灯台が建ち、ここからオホーツク海が臨めます。冬はこの海が流氷で覆われるなんてちょっと想像つかないなー。

オホーツク水族館
水族館大好きの私が絶対見逃すはずがない。なんと昭和31年に建てられたという古い水族館。期待を裏切らずさびれた水族館だったけど、それなりにそのさびれ具合を楽しみました。なほはアザラシを怖がって、海の動物たちよりその横にあったゲーセンにばかり興味を示してました。

朝ご飯を食べずに行動していたのですっかりお腹が減った私たちは網走市内で食事処を求めてうろうろ。ラーメンが食べたかったんだけど思ったお店が見つからず、結局網走駅のすぐ近くにある「あんじろ」というスパゲティのお店に落ち着きました。夫はスパゲティ、私はオムライスを注文。お店の壁にはなぜかあらゆる所の定期券が貼ってありました。しかもなぜか東京のが多い。旅行客が貼っていくのかなぁ。

昼前には天気が崩れてしまいました。雨の降り出した網走を後にし、この旅の目的の一つでもある夫の生まれ故郷、美幌町を訪ねることにしました。夫は小さいころの記憶を頼りに自分が生まれ育った町を車でぐるぐる。私が想像していたより大きな町。小腹がすいたので昔の大通りだったところでラーメン屋さんに入り、味噌ラーメンを注文。ここのラーメンはとってもおいしかったです

美幌の町を一通りドライブした後、川湯温泉のホテルへ戻りました。途中美幌峠にさしかかり、ここからも本当は屈斜路湖がきれいに一望できるのですが、あまりにも霧が濃くて美幌峠にある観光センターをも見過ごしそうになるくらい。観光センター前に車を止めて外に出ると、突風でホテルから借りたビニール傘があっという間に壊れてしまいました。あっちゃー(>_<)  観光センターには熊笹を使ったソフトクリームがあって、味は抹茶にそっくり。その他熊笹を使ったおまんじゅうや餅などの土産物が充実。
その日は結局台風の影響でずっと雨でした。明日は晴れるといいなぁ。

     つづく・・・

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