頑張れワーキングママ!

会社を首に?!

2001年7月某日。
手術のために会社を3日間休んで、翌週の月曜日に出社したときのこと。突然部長に別室に呼ばれました。体の調子を聞くのだろうなとばかり思っていたら、突然「仕事を続けるのはちょっと難しいんじゃないかな。君のためにも言うのだけど、専業主婦に専念したほうがいいんじゃないだろうか。」と切り出されました。つまりなんだ、会社を辞めろってこと?! 突然のことにかなりびっくりしましたが、その場は「帰って主人とも相談します。」ということで話は終わりました。

なぜそういう話になったかはまあ想像できました。私と一緒に仕事をしているマネージャーの怒りを買ったに違いありません。彼女は仕事はできるのですが、とても短気で自分の思い通りにことが運ばないとすぐに怒り出すタイプです。たまたま私が休んでしまった週は、海外の顧客が工場監査に来ることになっていて、その準備に追われていたときでした。監査のためのプレゼンの資料作成、準備、進捗管理等を私が中心になってやっていたときに休んでしまったので、カンカンになってしまったのでしょう。その上司である部長は部長で、マネージャーの言いなりのところがあり、私の仕事をほとんど評価せずに、マネージャーがいらないと言ったから私に辞めてもらおうと考えたのでしょう。彼(部長)にとっては私なんかよりマネージャーのほうが大事なのです。それは言い過ぎにしろ、今回のことは冷静な判断をせずに感情的に動いたとしか言いようがありません。

実はそれ以前にもマネージャーに呼ばれて、「仕事でキャッチアップできていないものがかなりあるようなので、週末出社するとか、時々は会社に残ってやるとか、やりくりしてください。お子さんがいて早く迎えに行かないといけないのはわかりますが、あなただけ特別扱いにすることはできないので。」と言い渡されました。私は自分の時間をフルに使って頑張っていたつもりだったので、この「キャッチアップできていない」の言葉は「寝耳に水」でしたが、マネージャーの能力レベルからするとそう言われても仕方がないのかもしれないと思ったので、その場は黙って聞いていました。でも今思えば、彼女のレベルで仕事をこなそうとすれば、かなりの時間をかけ仕事一筋にならないとできないことだし、かといって、会社の他の人を見ても、マネージャーレベルで仕事をこなしている人はほんの一握りのマネージャークラスの人だけです。また私のレベルで仕事をこなしている人はさほどいるようには思えません。これ以上やれっていうの??というのが私の見解でした。実際私は家族を犠牲にしてまで会社や仕事につくす気はさらさらないですし、独身の頃なら頑張ってやったかもしれないけど、あんたみたいにお仕事が恋人じゃないんだからと言いたいところでした。

独身女性には上司を務めるのは無理なのでしょうか。そんなことはないと思いますが、マネージャーは私の家族のことを理解するようなふりをして、結局まったく理解してくれてなかったということになります。私は今までやっていた仕事に対しては、自分にできる100%の力を尽くしてやっていたつもりでしたし、かなり貢献したと思っています。それを大事なときに病欠したという理由でこうもあっさり手のひらを返されるとは思ってもいませんでした。

その日の夜、主人に話をすると、ただ辞めるというのも癪にさわるので、辞め方を考えた方がいいとアドバイスされました。主人が本で調べてくれたのですが、会社都合で辞めるのと自己都合で辞めるのでは大違い。会社都合で辞めれば失業給付がすぐに受けられるのですが、自己都合だと3ヶ月後にしか受けられません。さらに調べてみると、仕事を半年以上続けていないと失業給付は受けられないことが分かりました。私が今の会社へ入社したのは3月1日。8月末まで働かないと失業給付が受けられません。ただし、会社は解雇を通告してから1ヶ月後でないと辞めさせられない、または1ヶ月分の給料を払って辞めさせるとあるので、なんとか粘って7月末に解雇通知してもらえば、8月末まで働いて、その後失業給付を受けることができます。よし、この手で行こう。『自分からは辞めるつもりはありません。どうしても辞めてくださいというなら会社都合の解雇にしてください』と。

つづく・・・ 

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