U−バント


4.ベーススチーラーの足

 ベーススチーラーの足は、非常にデリケートだ。それは丁度、投手の肩に似ている。だから、投手が毎日肩の手入れをするのと同じように,福本は足の手入れをしていた。私の場合も、試合のあとアイスで約20分位冷やし、疲れを残さないようにしていた。
 ベーススチーラーの足は、約一週間毎に好・不調がやってくる。足の重い日、かたい日、少し力が入らない日など、どうしても波があるものだ。だから、このような手入れが必要になってくるし、これによって好調を維持できると思う。

5.不必要なものは省け

 ベーススチーラーは、不必要なものは省いて身支度を軽くする必要がある。スパイクだけには非常に気を配るが、その他のものが無神経に扱われている。私は、アンダーストッキングやストッキングを膝下まで切ったし、ウニフォームの上着、アンダーシャツもズボンのベルトのすぐ下できってプレーした。この程度では、大して効果がないようにみえるだろうが、実際にやってみると驚くほど、軽くなることに気づくだろう。特に夏場に有効で、不必要なものが汗を含んで非常に重く感じるものだ。

6.犠牲バント

バントの構えで重要なことは、
@バットを身体の左サイドより前に出す。
A足の位置がそのままだが、身体(上体)をひねって投手の方を向く。
Bこの時体重は、後ろ足におく。

良いバント(良く殺した)をする秘訣は
@左手は強く、右手は軽く握る。
Aバット全体を、ボールが当たる直前に軽く引く。これは素手で、少しボールを強くトスされた球を受ける時の感じと同じである。よくするミスは、ボールが当たる瞬間バットの先だけ引くことで,このためポップフライや右へのファウルが出易くなる。