T−走塁


2 本塁から一塁へ

  打者走者の犯す第一の過失は、打球を見ながら走ることである。例えば、三遊間に安打性の当たりを打った時、外野へ抜けて欲しいと思う気持ちでボールを見ながら走る。そして遊撃手がボールを取った時、あわてて一塁に全力疾走をはじめる。一塁では、間一発のアウト 。この例では、多くの場合遊撃手の好プレーと考えられているが,実際はそうではなく走者  のミスともいえる。もし、打球が三遊間を抜ければ、観衆の反応で判るはずだしランナーズ・ コーチも君を助けてくれるだろう。だから打者走者は、ボールを見ずに全力疾走するべきだ。
 第二の過失は、一塁へのタッチの方法だ。一塁へ飛び上がりながら駆け込む走者、また体重を後ろにかけたまま、駆け込む走者。ベースの手前を踏まない走者など・・・。
 走者は、一塁の外野より5,6mを目標に走り、ベースタッチのときは、短距離走者のゴールインの時と同じようなフォームの思いきった前傾姿勢で、ベースの一番手前を踏んで描け抜ける。もちろん、これが全力疾走の基本であるが、もう一つの利点として、アンパイヤーの目を惑わしクロスプレーでセーフになる可能性も増加する。