T−走塁


4 各塁の廻り方

 全ての走者は、塁を廻る時、その手前5,6mで外野へ約1.5mの地点に真っ直ぐ走り、その地点から左へ切れ込みベースの内側を左足(左足がベストだが、どうしても踏もうとするための足幅をせばめたり、ジャンプしたりする人が多い)で踏む。
 踏み終わった後は、直線的に次の塁へ進む。この方法の利点は、塁を廻った後、態勢を早く立て直せること。そして、直線的に走れることである。

5 二塁走者として
 
 二塁のリードオフは、二塁〜三塁を結ぶ線から大幅で二歩後方でとる。そしてリードオフは、一塁での方法と同じである。リードの方向は、盗塁のときも同じだが、バントの状況はある程度相手チームも予測できるので、大きな問題とはならない。先にも述べたとおり、サイドステップで投球とのタイミングを合わすことは、最も重要なことである。左足が動いているとき或いは、右足が着地する前に、打者がボールを打つと良いスタートを切ることは難しいし、また打者の空振り見逃しがあった時、牽制で刺される可能性もでてくる。だから足の動きをスピードアップしたり、小幅にしたりしてボールが打者の前を通る時に、右足がちょうど着地するように・・・。そして、それがもし二死の場合なら、右足の方に体重が多くかかるようにし、早いスタートが切れるように準備しておくべきだ。また二塁走者は、投球のコースが見えるのだから、ますます有利になるはずだ。

6 三塁走者として

 三塁では、ファウル地域へリードオフする。走者一・三塁でのダブルスチールの時だけ、帰塁のとき(捕手がボールを捕った時)だけライン上にでる。これは、捕手が走者のリードをチェックするとき見誤り易いこと。そして、捕手が三塁へ直接送球してくるとき、三塁手と重なりミスを誘うことができるためである。