T−走塁
7 スクイズプレーのスタート
スクイズプレーのサインがでたとき、最初に思い出してほしい原則は、「スタートは早いよりも、遅いほうが良い」ことだ。サインを受けても、リードオフはいつもの時と同じように(特に変わった動きをしない)多くの場合、スクイズのサインそのものではなく、走者の動作からである。
走者は投手の投球が始まったら、ウォーキングリードかサイドステップでリードオフし、投手の右腕(右投手)が肩の上に着たときスムーズにスタートとする。
8 走者一・二塁 単打の場合の走者
この状況で一塁走者の走塁は、非常に難しい。走者は前述のとおり、二塁ベースの手前7,8mでランナーズコーチを見て、そして前の走者の動きも同時に見る。その後、ベースを廻って二、三歩進んだ時、スピードダウンしサイドステップでバランスをよく保ち、前の走者の動きとランナーズコーチを見る。そこで三進か二塁で止まるのか判断をする。
なお、このスピードダウン、サイドステップの技術は、好走者にとって必須の要素で、応用としては走者をスコアリングポジションにおいて、安打を放った打者走者が相手チームの守備陣形を見て、そして外野手の送球角度を見た上で、一塁に止まるか,二進するかの時に役立つ。
9 パスボールの時の走者
走者は、常に何かが起これば次の塁へ行ける準備をしていること。そして、このケースでは走者の判断が最も大切で、ランナーズコーチの指示によるスタートでは、走者のファインプレーは生まれない。もちろん試合の状況を頭にいれて走る必要があるが、判断の材料としては、
(a)一塁から二塁へ
三塁側へのパスボールは、成功の可能性が多い。
(b)二塁から三塁へ
一塁側へのパスボールは、成功の可能性が多い。なお、ちゅうちょしたときは、成功は難しいことも覚えておくべきだ。