☆ 後ろ身頃 身頃の操作はボックス原型の場合と同じですので項目のみを挙げ、此処ではバストとウェストのピッチが同じ場合と異なる場合の操作を説明します。
@ 背丈を 15 mm 拡大します。 A 後ろ丈を 15 mm 拡大します。 B 後ろ巾を 12 mm 拡大します。 C 後ろ首巾を 4.5 mm 拡大します。
脇のネック点を後ろ巾の拡大分から後ろ首巾の拡大分を差し引いた分量 ( 12 mm - 4.5 mm = 7.5 mm) だけ右へ水平に移動します。( go &back)
D 衿ぐり線を結びます。 E 肩線とダーツ線を移動します。 元パタンの脇のネック点をEに合わせ、後ろ中心線を平行になるように置いて肩線とダーツ線を移し、
肩点の位置をFとします。 F 肩点を移動します。 後ろ巾の拡大分から後ろ首巾の拡大分を差し引いた分量 ( 12 mm - 4.5 mm = 7.5 mm) だけ,肩線を
肩先で延長して肩点を移動します。
G 後ろカマ巾を 4.5 mm 拡大します。 H 袖ぐり線を結びます。 I 肩ダーツの頂点を移動します。 ダーツの頂点を後ろ巾の拡大分の1/2 ( 12 mm × 1/2 = 6 mm )だけ、水平に右へ、背丈拡大分の
1/2 ( 15 mm × 1/2 = 7.5 mm ) 垂直に上へ移動します。 ※ 先の(2)トルソー原型では肩ダーツ頂点は移動せず、そのまま移しましたが少し中心側により過ぎる
と思われます。その場合は以上のように巾と高さを調節します。その場合、ダーツの開き口も左図のようにもたパタンの位置と移動した肩線のダーツ位置との中間に決め、
頂点とは元パタンのダーツ線と平行に新しくダーツ線を記入します。
ウエスト・ダーツの中心側の頂点を移動します。 ダーツの頂点を後ろ巾拡大分の 1/2 ( 12 mm × 1/2 = 6 mm ) だけ水平の右へ移動します。
☆ 前身頃 @ 前巾を 24 mm 拡大します。@−@’→A−A’ A 前丈を 24 mm 拡大します。B→C B 前首巾を 4.5 mm 拡大します。C→D 脇のネック点を前巾の拡大分から前首巾の拡大分を差し引いた分量 ( 24 mm - 4.5 mm = 19.5 mm) だけ左へ水平に移動します。( go &back)
C 前のネック点を移動します。 補助パタンの(イ)を脇のネック点に合わせ、前中心線が平行になるように置きます。(ロ)は拡大パタンの前中心線の延長上に
来ますので、この位置を拡大パタンの前ネック点とします。A→A”
D 衿ぐり線を記入します。 E 前肩丈を 13.5 mm 拡大します。 F 乳頭間隔
を 9 mm 拡大します。 バスト点(Bp)を前巾拡大分から乳頭間隔拡大分を差し引いた分量 ( 24 mm - 9 mm = 15 mm )だけ、左へ水平に移動します。
G 脇のネック点を倒します。Bpを中心に H〜D を半径として円弧を右へ振ります。
H 小肩巾を合わせます。補助パタンを使い、(ハ)をFに合わせて(ニ)が前項で描いた円弧に交わる位置をJとします。
I 肩ダーツの位置を首巾の変化量 ( 4.5 mm ) だけ移動します。
K Bpを中心に H〜K を半径として円弧を左へ振ります。
L Lの位置を決めます。I〜Kの長さを新しい脇ネック点から円弧上にとってLとします。
M 肩線とダーツ線を結びます。 N 前カマ巾を 4.5 mm 拡大します。
ウエストのダーツ線を移動します。Bp H から元パタンのダーツ線に平行な線を引いて拡大パタンのダーツ線とします。
上記のピッチ表ではウエスト寸法のピッチの方が大きいので拡大分の差だけウエストのダーツの分量を少なくしてウエスト寸法を拡大します。 拡大分の配分は元パタン
の前後バスト寸法のバランスが重心線を境界に取られていますから
バストの拡大分(9→15)・・・ 30 mm × 3 = 90 mm (1/2 = 45 mm)
重心線より前の拡大分・・・・・ 24 mm
重心線より後ろの拡大分・・・ 21 mm となります。 これに対してウエストは
ウエストの拡大分(9→15)・・ 40 mm × 3 = 120 mm (1/2 = 60 mm)
重心線より前側の拡大分・・・ 60 mm × 1/2 = 30 mm
重心線より後ろ側の拡大分・・ 60 mm × 1/2 = 30 mmですから 夫々の差は
前ウエストダーツの縮小分・・・・ 30 mm - 24 mm = 6 mm
後ろウエストダーツの縮小分・・ 30 mm - 21 mm = 9 mm となります。
☆ 前身頃 この場合は脇のネック点とダーツの頂点とをガイド線で結び、切り離して前部分と脇部分とを分け、脇部分はバスト線を水平な状態に戻し
て拡大し、次いで拡大した脇部分を同じく拡大した前部分に繋ぎ戻す、と云う方法をとります。
左図
@ 乳頭間隔の拡大をします。バスト点を基準に前中心線を 9 mm 移動します。B〜B’→C〜C’
A 前首巾を 4.5 mm 拡大します。乳頭間隔の拡大分から前首巾の拡大分量を差し引いた分量 ( 9 mm - 4.5 mm = 4.5 mm )脇のネック点を水平に左へ移動しま
す。A→D
B 脇のネック点から垂直線を延長しておきます。前丈は脇側のパタンで切り話した補助線を 24 mm 延長して拡大します。
中央図
C バスト点と重心線間を拡大します。バスト点の拡大量は前巾拡大分から乳頭間隔拡大分を差し引いた分量です。( 24 mm - 9 mm = 15 mm )バスト点を左へ
15 mm 水平に移動します。
D 脇のネック点を倒します。バスト点Fを中心に延長した前丈 @〜E を半径にして円弧を振ります。
E 前肩丈を 13.5 mm 袖ぐり線を延ばして拡大します。G→H
F 元パタンの小肩巾の拡大分 7.5 mm 加えた寸法を15号の拡大された肩点 H から@〜Eの円弧上にとり、I とし、Fと結んで15号の切り替え線とします。
G 前カマ巾を拡大します。J〜J’→K〜K’
H ウエスト・ダーツ線を移動します。バスト点Fからm、元パタンのダーツ線に平行の線を引きます。@〜L→F〜L’、
I 前中心線と脇側部分とを合わせます。前側のBp @と脇側のFとを合わせ、前側Dからの垂直線に脇側のネック点Iを合わせ、交点をMとします。
※ ここで必要ならば補助パタンを作成します。補助パタンは前掲と同じです。
J 前のネック点を移動します。補助パタンの(イ)をネック点Mに合わせ、前中心線が平行になるように置きます。(ロ)は前中心線の延長上にきますのでその点をC’とします。
K 衿ぐり線を結びます。