「徒然虫」 22号

里山だより20「かわいい かわいい秋」

「かわいい かわいい秋」

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 夕焼けに染まって
 ポケットいっぱいに
 数えて拾った木の実
 かわいい かわいい秋を
 今も おぼえているか

 父も母もいない
 古里だけれども
 風が吹くたびに
 かわいい かわいい秋が
 今も こぼれおちる

 神の恵み思う
 心とりもどしに
 帰ってこないか
 かわいい かわいい秋が
 今も 待ってるから

 この素敵な詩の作者は、口もきけず、手足も動かせないという水野源三さん。その「まばたき」を合図にお母さんに書いてもらいながら出来上がったという詩歌たち。お母さんが亡くなった後、義妹さんが書き取ってできたというこの詩、神様の御業によって誕生したともいえるのでしょう。

 妻範子の就職祝い(卒業祝い)として、大門義和先生よりいただいたという「水野源三・第二詩集」に載っていたこの詩に出会ったのは、里山だよりを書かせていただき始めた頃のこと。そのあちらこちらに神様の御業を感じることができました。

 このたび、神様への感謝を込めて曲にまとめてみました。この詩の言葉と優しい旋律とが、今回の里山だよりです。

2007. 11. 25 斎藤 靖明(abusaito)


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