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2006年07月27日

ウルトラヴァイオレット

どんよりした気分を晴すには何も考えずに済む映画を観るに限るね!第2弾。
あのガン=カタを生んだ「リベリオン」のカート・ウィマー監督の新作。
「ガン=カタ」に反応してしまう人や主演のミラ・ジョヴォヴィッチが好きで好きで堪らない人は、 この映画を観ても後悔はしないんじゃないかと思う。多分。ま、ちょっと覚悟はしておけ。
カリブの海賊2が公開されるのに合わせて、ほぼ上映終了になってるので、うっかり1800円払って観てギャー!てな事にはならないはず(笑)

近未来の世界、新種のウィルスが蔓延。感染すると超人的な能力を発揮するも12年で命を落とす。
そんな感染者たち「ファージ」と、彼らを掃討しようとする人間たちの間で戦いが繰り広げられ…てな設定だけど深く理解する必要なし。だいたい作品内での説明もテキトーだし。それ以前にオープニングのタイトルバック〜ヴァイオレットの「理解できない世界」のモノローグで、「こーゆー映画だから。そーゆー事なんでヨロシク☆」と念を押された気分になっちゃうし。
ファージは日光に弱かったり暗闇でも目が見えたり牙生えたりするのに、何故かミラ演じるヴァイオレットは昼間も平気・暗いと見えない・牙がない(見えない)、ときてるし。とにかくもう考えて観るだけ無駄。
ただ目に映るアクションシーンや、意味無く変化するミラの髪や服の色、訳判らん武器・道具類、「ここドコ?」な風景を楽しむべし。…楽しめる人が少なそうだな〜というのが難点(笑)

しかし監督、「円陣組んだ敵を一瞬で殲滅」とか「暗闇バトル」が好きなんだなあ…。
「リベリオン」の息子役の子も怖かったが、今作の子役(X-MEN3に出てるらしい)もまた無愛想で怖い。監督はこういう子が好みなんだろうか。
ミラはアクション頑張ったとは思うんだけど、終盤は特に「一瞬で死体の山」が多くて、これが限界だったのか〜と思えてしまうのが残念。CGで何とかしてやってよ…と思ったけど、資金的にも限界だったんだろうな。設定・ストーリーが穴だらけでも、も少しカタルシスを感じられる出来なら大満足だったんだけど(私は(笑))。

「リベリオン」DVDのコメンタリーで「金がない」を連発していた監督。
今回、製作費は少しUPしてたみたいだけど低予算には変わりない。
この監督には大金つっこんだ超大作は似合わないと思う。ていうか、そんな大金持たせたら何創るか判らないので怖すぎる。次回も低予算で頑張って頂きたい(次回あるかな…大丈夫かな…)。
それにしてもミラの無駄な脂肪が全くない美しいお腹が目にしみた。じっと我が腹を見る。…ギャー!

投稿者 shinobu : 2006年07月27日 02:05

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コメント

どうもご無沙汰しております。
ちょっと時期を逃しちゃいましたが、きょふさんから「ウルトラヴァイオレット」のエントリーがあるってタレコミ頂いてやってきました!

予告編ではミラの決めポーズに高揚する一方で不穏な空気も漂いまくっていたわけですが、いざ本編ではオープニングから(別に原作があるわけでもないのにわざわざ作った)コミックの表紙イラストの気合入り具合にすっかり掴まれ、件の冒頭のモノローグの「設定に突っ込んではいけないのよ」的な念押し(?)のせいもあってばっちり楽しめました。
ストーリー展開は腑に落ちないところだらけなんですが、ルールが定められてないからおかしいとも言えないって新しいですね(笑)
ファージ一味のアジトのタワーから屋上経由して(なおかつ中国系マフィア倒して)脱出とか、意味がわかんないですが「理解できない世界」だからなぁ!
あとクライマックスの政府要塞殴りこみあたりからはイケイケですごかったですね。いつのまにか施設の屋根の上でメチャかっこつけて立ってるし。どうやって侵入したの?とかナシかよ!
ボスの意外(でもないけど)な正体もつじつま合わない気がするんですが考えるのやめました(笑) いいんだ、そんなの!たぶん
「ウルトラヴァイオレット」は監督の好きなのをとりあえず全部いれましょう映画だと思ったから、見た目かっこよければそれでいいのだ!

でも「リベリオン」では実は静かなシーンが良かったり(穏やかな日の差す廃墟でイェーツの詩集を読んでるトコとか)「反体制」テーマが案外マジだったりと、カート・ウィマー目が離せないんで僕も次回作、手堅い小品でお願いしたいなあと思ってます。

投稿者 カズ山 : 2006年08月06日 04:35

こちらこそ、すっかりご無沙汰しちゃってすいません!
この映画、たまたま予告編を目にして、ミラのアクションとヤバげな映像に「な、何だコレ!観なきゃ!」となって劇場へ足を運んだわけですが、思えば「リベリオン」の時もそうだったよな〜…と。
カート・ウィマーにしてやられた気がして悔しいんですけども(笑)

>コミックの表紙イラストの気合い入り具合
あれ、凄かったですね。ちゃんと日本語版もあったし。ちょっと欲しい(笑)

>ファージ一味のアジトのタワー
「ニードルズ・タワー」でしたっけ。
名前が出た直後、思いっきり「縫い針」形状のタワーが出てきて軽く腹筋やられました。
ラスボスがああいうタイプっていうのは、何か監督のこだわりがあるんですかね。
まあとにかく、素晴らしき哉、理解できない世界!!って感じの映画でした(笑)

ネットで監督のインタビューをちょろっと読んだんですが、
作中に出て来る銃や死体の数について語ってたりするのがあって、お前は何にこだわっているのかと(笑)
何に影響されてこういう趣向に走ったのか知りたい気もします。
私も「リベリオン」での静かなシーンはかなり好きなので、次回作頑張ってほしいな〜と思ってます。
そういえば今作も「リベリオン」同様、監督が出演してるらしいんですが見逃してしまいました(笑)

投稿者 shinobu : 2006年08月06日 21:29

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