I S D N繋ぐことが目的の時代から、プロバイダも何社か変遷(へんせん)し、ISDNになりました。 アナログからデジタルへの革新的(?)とも言える変化でした。 通信スピードは、もちろん上がりましたが、それにもまして、接続が切れなくなったんです。 大きなファイルを、1時間や2時間かけてダウンロードしたこともあります。 感激でしたねぇ…

仕事でソウルに行きました。 韓国の若い奴とお客さんまわりをして、昼飯を食べているときの雑談で、
「韓国のインターネットでは、ISDNが普及してるの?」
「ISDN… ?」
「通信方法だよ」
「ああ、ADSLが一般的ですけど」
「 … スピードはどの程度出てるの?」
「気にしたこと無いんですが、だぶん数メガボーかな」
「!? !? … ああ、そうなの。 いいねぇ」 なっ、なんなんだ、この違いは!

デスクトップPCと地球どうも、その当時の日本(NTT)は、ISDNから一気に光通信にステップアップ ー いやまてよ、ジャンプアップか ー する計画だったようです。 ですから、ADSLが普及していなかったんですねぇ。 米国副大統領のゴアさんがぶち上げた光通信網の完備計画より先に、日本は光通信網を構築する計画だったようです。

ところが、暫くして諸々の事情から、ADSLの時代を間に入れざるをえなくなってしまったわけです。
その事情の解説は、専門家の方々のサイトをご参照ください。 まあ、バブルの崩壊なんでしょうけどね。


ADSLさて、フレッツADSLです。 8メガボー(Mbps)からスタートしました。 私の導入は遅い方でしたね。 ルーターは、当時ポピュラーでしたバッファローのエアステーションでした。 問題は、局からの距離でした。 4480mあり、伝送損失は41dB(デシベル)です。 これは今も変わりません。 なぜって、引っ越しておりませんので。 ご存じのように距離・伝送損失の測定は簡単です。 NTT東日本のフレッツADSL通信速度コーナーで誰でも出来ますよね。

最初のスループットは、1Mbpsを下回ってました。 それでも感激です。
しかし、色んなサイトで学んで見ますと、段々と欲の塊になってしまったんです。 少しでも速度を上げたくなり、結果的に散々、苦労してしまいました。 1Mbps以上出している方々が羨ましくってならなかったですねえ。 まぁ、欲望はエンドレスの傾向が強いですから、諦める時点を前もって考えておく方が無難ではありますが…

大金ではありませんが、随分と無駄金を使ってしまいました。 イーサカードや通信コードやノイズフィルタなどを、数回以上取り替えました。 結果的には試行錯誤をしたということになるんでしょうか… ただ効果が出なかったので別のものに取り替えただけなんですが。 バッファロー品で、おっ、安い! と思って買い、取り付けたところ接続できなくなり、あーでもないこーでもないと悩んだあげく、何のことはない接触不良というケースもありました。

そんなこんなで最終的に落ち着きましたのが;
マザー付属のイーサカード(NVIDIAチップ)、普通の100baseLANケーブル、エアステーション、NTT東日本のレンタルモデム・スプリッタとNTT-ATのノイズフィルタ2個(AMとISDN)および3個のマグネットです。 無線は、当時VAIOノートも持ってましたので、そちらで使いました。

電話線のモジュラージャック(電話線の外部とつなぐ壁に付いている差し込み口)からルーターまでの距離は短ければ短いほど良いということですので、探しまくって、ノイズ対策のある15cmの電話コード4本とLANケーブル仕様の電話線でスプリッタ−モデム−ルーターをつなぎました。 何といっても、NTT-ATのノイズフィルタは劇的に利きました。 最初は他者数社のものを使ったのですが、無いよりましかなあ、という程度でした… 当時の話ですよ。

雷対策用のプラグも買って取り付けてましたが、余りにコンセントのところがグシャグシャするので、酷い雷が鳴ったらシャットダウンすることにして、今では取り外してます。

もう一つ重要なのが、パソコンのレジストリの設定です。 MTUとRWINの設定ですね。 自分である程度(ほんの少し)はレジストリを弄れるのですが、いちいち面倒なのでNetTUNEにお世話になることにしました。 他に複雑な設定も可能で人気のあるものもありますが、レジストリは必要以上には弄らせたくないので、簡単なNetTUNEにしたわけです。 設定後にレジストリをチェックしてみると、チャンと書き換えてくれてますので問題ないです。

MTUとRWINの説明や算出方法に関しましては、ビックリするほど色んなサイトがありますので、そちらをご覧下さい。 私も沢山のサイトを読ませて頂き、学習させて頂きました。

ただ一つだけ他の人達と違かもしれない点は、MTU値です。
私はフレッツADSLですので、推奨されるMTU値は1454です。 NetTUNEにも選択チェック項目で表示されています。 念のため、Ping Test(簡単にできます)で出た数字を使って算出したMTU値も使ってみましたが、効果は良くなかったです。
RWINを出すための整数倍を色々と何回も変化させてみました… ホント馬鹿みたいに夢中になって。 最初から2メガボー以上出ていたら、こんな情けないほど夢中にはならなかったんでしょうが…

MTU値を理論的・実証的に説明してあるサイト(ゴメンなさい、忘れてしまいました)を読んでいるうちに説得された気分になり、そのMTU値を使ってみることにしたんです。 使ってみたら明らかに速度が安定して上昇したんです。 そのMTU値は"1448"です。 勿論、そのMTU値が他の方々でも有効か否か、私には判りません。 最近では、他のサイトでも"1448"を推奨しているケースが見られますが。

それで結果は? そうなんです。 12倍のRWIN値にして1.2Mbps前後が安定して出るようになったんですよォ〜。 感激しました。 エッ、呆れかえったとおっしゃるるんですか? まあ、そうおっしゃらないで下さいよ。 何しろ、NTT東日本にフレッツADSLを申し込んだ時に、そんな遠距離じゃ接続自体が出来るかどうか分からないって脅かされたんですから。



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