日本の歴代の政権(なんのことあない、自民党)は、対外的な問題に関して、ことを荒立てないように、円満に円満に、可能なかぎり金銭で、という徹底した平和主義を貫き通してきているんですねえ。 たとえ国家主権を侵害されてもですよっ。 だから国民が、国家主権ってなんだあ? そんなもの日本にあったなんて知らんかった!? というようなジョーク状態に陥っても不思議じゃないんです。

そりゃあ、経済の大発展とは無縁に、日本の対外的な戦後は長いですので、外交政策が太鼓持ちの味を出してきたのも分かりますけど… 多くの国民は10年以上前からホントに嫌気が差してきてるんじゃあないでしょうかね?

東アジア外交
たとえば、竹島(独島)問題がありますが、実質的に日本政府は、それを問題視していないかのように国民には見えてしまうのです。 何年も前から韓国が独島(竹島)に設置している基地をTVで見て、あれーっ、竹島って日本の領土と決まってたわけじゃないんだあ、と国民は一瞬そう思ってしまうのです。 そして、淡々と流れてゆく説明を聴いているうちに、段々とはらわたが煮えくりかえってくるような憤りを覚えてゆくのです。
探索船
また、日本のEEZ境界水域における、中国の海底ガス田探索や掘削活動の問題があります。
注: 排他的経済水域(EEZ=Exclusive Economic Zone): 経済的領海、但し、外国船舶は自由航行できる。

アカンベー日本政府・外務省は抗議声明を何回も出しているのかもしれませんが、韓国・中国共に強い反発を示したり、彼等の国内で刺激的な反日行動が報道されるしまつです。

最近の事件では、北海道の漁船がロシアに拿捕(だほ)され、その過程で日本の若者が射殺されてしまったという悲惨なことがありました。 そのこと自体をロシアは大変後悔している報道もありません。 むしろ、日本の抗議に対して、日本との平和条約など破棄してしまえと息巻いているロシア人達が報道されています。

どうしてこのように無体なことが起きているのでしょうか?

それは、日本外交における歴史的な軟弱さが背景にあると言えるんじゃあないでしょうか。
憲法のせいかどうかは分かりませんが、要はナメられきっているんですね。 たとえば、過去数回でも、そのような無体なことを行う外国に対して強烈なシッペ返しを行っていたとすれば、現状のような事態には陥らなかったんではないかと思うのです。

軟弱外交の背景には、単なる歴史認識問題というよりは、援助にまつわる利権の問題と、日本経済界を後押しする=外国との軋轢(あつれき)を避ける必要性があった、今でもあるんだと考えます。
利権これが、複雑系回路をもった、現代における弱肉強食現象とも言えるかもしれません!?
(この件は、また戻るかもしれません)

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