(前のページからの続きです) 人間の歴史の中でも、似たようなことは、あることはあるよね。 生贄(いけにえ)を捧げるってことだけど、その生贄が人間自身ということもあったようだから。 でもね、生け贄の儀式は、野生動物の群れが仲間を助けようとはしないこととは違って、なにか醜悪な人間の狡さを感じさせないかな?私は、ものすごく感じてしまうんです。このくらいでヤメときます、キリがなくなるので… 「国って、そういうことでイイんですかね?」 「そういうことって、どういうことだよ?」 「だからさ、国内あるいは国際社会においても食物連鎖のようなものがあり、国は生け贄(犠牲者)を出さざるを得ない運命にあるのか?ってことだよ」 「おまえ、アホか! そんなことあるわけないじゃないか」 「そうだよね。 まあ、アホっていう部分は除いて欲しいんだけど、無理か」 「ところで、…」 「おいおい、またかよ」 「ちょっと思ったんだけど、人間って、もともと何の餌だったんだろう?」 「人を食い物にしてきた生き物は沢山いるじゃないか。 なにも恐竜だけじゃなくて、微生物だってそうだろ? 人ですら、間接的に人を食い物にしているってなもんだ」 「なるほどね。 でも、それだけ一杯天敵がいるのに人間はどうして生き残れたんだろう? それにだよ、弱肉に相当する動物みたいに、一度に沢山こどもを生むわけでもないし」 「おまえなあ、そりゃあ認識不足ってもんだよ。 自分のこと考えてみりゃ分かるじゃないか。 年がらねんじゅう発情してんだろう? まあ、ネズミみたいにはゆかんけど」 「こりゃ、まいったね。 でも、それでも一定数以上は増えないよね」 「でも、が多すぎんだよ! 道具を使い始めたってんだろ。 だから、他の生き物に対して優位にたって、他の生き物を殺しまくったんだよ! これで納得か?」 「う〜ん、そうなんだけど… でも」 「またかよ、うんざりだ!」 |