(「米国の肥満」は中程です)
第3回

数独皆さん、「数独」ってご存じですか? 新聞の日曜欄や週刊誌などに載ってますよね。 イギリス発の「ナンバー・プレート」が元の名前のようです。

通勤電車の中で、週刊誌に載っていた数独を、たまにやっていました。 まあ、多少時間が掛かっても、解けないという問題はありませんでしたね。 新聞の日曜版などに載っているものは、比較的って言うよりは、簡単な部類です。

ルールは簡単です。
数字が入る小さな枠があり、その9個の小枠を囲っている中枠があります。 そして、全体を囲っている大枠です。
小枠には数字の1から9までが入ります。 つまり、それ以外の数字は使わないわけです。
中枠は9つの小枠の集まりですが、同じ数字を入れてはいけません。 数字の1から9まで、すべてを入れます。 図の一番下左の中枠には、すでに数字の6が入ってます。 つまり、その中枠の中の空いてる小枠には6以外の数字が入るわけです。
最後は大枠のルールです。 大枠の縦横、それぞれの列に、やはり数字の1から9まで入らなければなりません。 同じ数字があってはダメです。 たとえば、ちょうど真ん中の縦の列には、7、9、6、2、1、8の数字が入ってます。 ということは、空いてる小枠には3、4、5の数字が入るわけです。

すべて理ぜめで解けます。 二者択一の壁にぶつかった時に、試行錯誤することも可能ですが、それでは自己嫌悪に陥るだけでつまりませんものね。 ハマッてしまう方も、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。 数独の問題集も販売されていますので。

実は、妻がハマッてしまいまして、初中級問題集を買ってきたんです。 100数題あるんですが、その半分以上は簡単です。 気楽にできます。 最後の方の20題程度になると時間は掛かりますが、特別に頭脳明晰でなくとも解けそうです。 まあ、私も余裕でした。

妻は、黙々とやるんですねえ。 数ヶ月も経たないうちに全部終わってしまい、今度は上級編を買ってきたんです。
どんな手応えなのか私は1問目をやり、結構むずかしいと思いつつも、よしゃイイのに中間をとばし一気に51問目に取りかかってみました。
なんだあ、こりゃあ、解けそうもない!って腹を立て、挫折してしまったんです。

一方、妻は、私がハラを立てたその上級編も、やっぱり難しいわと言いつつ、やり終えてしまったんです。 結婚してこの方、特別にコンプレックスを妻に感じたことはなかったのですが、何なんですかねえ?このムカムカする心の深層は。

妻は、上級編もやり終えて、超上級編をやっています。 私は、すごいなあと言いながら、全くやる気を失ってしまった状況なんです。


第4回
スクリーンところで、酷く漢字を忘れている。パソコンでキー・インする場合は問題ないが、手書きで思い知らされてしまう。 みんな、本は読まなくなっても、インターネットで文字は読んでいる。 携帯電話でのE-mailもそうだ。 マンガも酷く売れている。 マンガも文字を読まなくては、音を消して映画を観ているようなものだ。
そう考えると、人々は、むしろ以前より文字を読んでいるのではなかろうか。
漢 字
それでも漢字を忘れている。 何故なんだ?

現代文は、特にE−メイルの文章は、ひらがなの多用を推奨しているようだ。 文字変換ソフトのATOKは、文節中の「時」「程」「頂」「場合」などの変換はひらがなだ。 まるで、国語の専門家たちは「ひらがな」を多用させようとしているかのようだ。

しかしだ、目で読むということでは、目で意味を認識しやすい漢字の方がベターだ。 尤も、難しい漢字に出会(でくわ)すと、読めないだけか意味も分からないという二重苦に陥ってしまう。 そこで日本人は、仮名混じりの文章を編み出したわけだ。 意味が分からなくとも、読むことは出来る。

ひらがなは、元々、女性が使うものだったので、語感の柔らかさと優しさめいたものが醸し出されるようになった、としても不思議はない。
更に現代では、見た目と語感に流れのようなスムーズさが求められるようになった。 正に、音楽の世界のリズム感だ。
五線譜の中に子供達の顔音 楽
日常生活の中にリズム感などの音楽的な要素が根付いてきたんだと思われる。 確かに、若い世代の音感は、大きな進歩を見せているようだ。 すべての存在にはリズムがあり、それが崩れると異変をきたすことを思うに、日本も、文化的に更に調和の取れた社会になってきているのかもしれない。


第5回

米国の肥満

− 肥満と貧困 −

今回は肥満のお話しです。米国の肥満に関する全州の比較統計が発表されてたようです。
2006年9月14日の米国政府レポートによると;
肥満住人の比率が最も高い下記の州は、少なく見積もっても30%以上はあるそうです。
体重計の上の肥満女性
  • ルイジアナ、ミシシッピ、ウエスト・バージニア
最も比率の低い下記の州は、17%未満となっています。
  • コロラド、コネティカット、ハワイ、バーモント
調査対象は全米30万人の成人男女で、米国民の60.5%が太りぎみ、23.9%が肥満であり、3%が極端な肥満との結果です。

肥満は女性も男性も共通で、どちらも24%であり、民族(人種)のグループでは、ラテンアメリカ系ではない黒人の肥満率が最も高く、34%をちょっと下まっわった程度のようです。
全体の肥満率は、年々高くなってきていますね。
  • 1995年 − 15.6%
  • 2000年 − 19.8%
  • 2006年 − 23.9%
しかし、2004年に調査対象の人々の身長体重を実際に計量した別のレポートでは、米国大人全体の肥満率は32%となっているそうですので、上記の結果はチョット抑え気味かもしれませんね。 上記の調査での身長体重は自己申告だったそうですので、太っている人が少なめに体重を書き込んだとしても不思議はありませんよね。

興味深いことは、肥満比率が最も高い上の3州は、生活保護の必要性から判断した6つの最も貧困な州の中に入っているそうなんです。 日本では、どうなんでしょうかね? 偏見に満ちたお話しを最後の方で…

さて、日本の統計は成人男女別の肥満か否かだけですので米国とは比較できませんが…2003年の調査結果での肥満は、男性30-59才の30%以上で、ケーキを食べたそうに思い浮かべている肥満おばさん
女性は30才代から増えてゆき60才代で30%を超します。

1983年→1993年→2003年の年次推移で、
男性は:
20才代を除き、順調に肥満割合が増えてきているようです。 男性20才代は女性の強さの影響が出ているせいか、1993年→2003年で16.9%→14.8%に減ってきています。
女性では:
40才代と50才代で減少し、70才以上(2003年で28.3%)では増えてきています。60才代は、1983年→1993年で増加(30.6%→35.3%)し、2003年で30.3%に戻ってます。
ジムでバーベルを持ち上げやせる努力をしている肥満のお姉さん
女性の方が健康ブームに乗ったということでしょうか。ここ10年ほど、TVや女性雑誌は健康オタクの様相を呈してきているようですから。
それにしても70才以上では何故増えているんでしょう? 以前は、老いと共に体が痩せ型の方に向かうイメージだったんですが、長寿傾向のため老いが遅れているんでしょうか? 私は、良い傾向だとは思うんですが… 老人病の特徴が変わってくるかもしれませんね。

体重計にのっているスリムなおばさん20才代の女性の20%以上が痩せ型なんだそうです。 これも困ったものだとは思うのですが、若い女性軍に対してはタジタジです。
最近、スペインでファッション・モデルの体重制限が話題になっていますよね。肥満はダメに決まってんだろう、とおっしゃるんですか? いや、逆の話なんです。痩せすぎはダメで、BMI方式で18以上にするということらしいんです。拒食症の問題もあり、健康管理上よろしくないとのことです。 私は賛成です!って言っても意味無いか…
娘いわく「スペインはデブが多いから… 」
なるほどね。痩せすぎ制限しなけりゃ、モデルの数が足りなくなっちゃうんだ!?

ところで、皆さんはご存じなんでしょうけど、BMIで25以上が肥満となっているんですよね。
娘に「おい、お父さんはギリギリ肥満じゃないぞ!」
「はあ?… 」
「BMI方式で25を、なんとか切ってるんだ」
「今どきBMIで判断している人なんかいないわよ!」
「エッ、だって正式な方式なんだろう?」
「そんなことより、自分の体、カガミに映してみたらっ!」
「!? !? … 」
とケチョンケチョンにコキオロされました。

というわけでBMI方式のデータには、ご興味ないのかもしれませんが、ホンのご参考までに…
健康日本21」が設定した2010年の目標値は: (2003年)椅子に片足のせて体操している肥満ブタ
  20歳代女性のやせの者  15%以下 (23.4%)
  20〜60歳代男性の肥満者  15%以下 (単純平均で28.7%)
  40〜60歳代女性の肥満者  20%以下 (単純平均で24.6%)
とのことです… 無理そうですよねえ。

米国で最も肥満比率の高い州が貧困州の半分を占めている件で、あることを思い出してしまいました。マルクス・エンゲルスのどちらが言ったか覚えてませんが、底辺層にいる労働者の最大の快楽は"セックス"だということです。これは肥満とは関係ない別の大きな意味を持っているんですが、それは置いといて…
快楽という点だけで考え(邪推)ますと、可処分所得がずーっと手前で限界のある方々(自分も含め!?)は、スナック菓子をポリポリ食べながらテレビを観て過ごすという生活がイメージされませんか?

「おまえなあ、短絡的すぎるんだよ。6州あるうちの3州だろうがあ。残りの3州はどうするんだ?」
「!? … 分かりませんです。済みません」
他の貧困州の統計を調べてないもんですから…


第6回
心理的カラクリ
日本国民一人一人から1円を貰えたとすれば、総額1億円を超えることになります。 シメシメ、1円であれば嫌がる人も少ないだろうって、いざ考えても、どうやって集金します!?
銀行経由の振り込みや郵送では、何十倍から何百倍も経費の方が掛かってしまいます。だから、そういう類の集金の可能性はありません。かと言って、自分で一軒一軒集金するには交通費や宿泊費が掛かりすぎで意味がありません。大きな駅に立って恵んでもらうというのも問題を起こしそうです。そんな方法ならプロの乞食の方がマシでしょう。
残念ながら良い方法が思いつきません。

一円だからダメなのだ。百円なら集金は何とかなるかもしれん。一人百円なら総額百億円を超えるぞー!って、一体誰が面識もない人に百円もくれるんですか!?

この心理的カラクリを利用しているのが税金です。

政府が政策で失敗をし資金不足に陥ったり、官僚が資金の管理に失敗、あるいは資金を浪費してしまいます。彼らも困った、と思うのです。しかし、彼らは自分たちの責任は放って置いて、税金を上げることで糊塗しようとします。
納税者一人当たり月々100円〜1000円なら問題なく搾り取れるだろうと考えるわけです。月々100円なら文句を言う人も少ないでしょう。懐から出す年1200円を惜しんで、わざわざ抗議しますか? 多分、余程物好きな人以外は、そんなことで煩わされることを嫌うでしょう。従って、何らの抵抗もなく徴収出来るわけです。集金ルートは税務署という組織で確立されているわけですから、特別な追加費用も発生しません。

納税者一人にとって、追加で月々100円支払うだけです。多分、どうって事はないのかもしれません。
小さな100円玉が大きな600億円玉になるしかしですね。5000万人近い日本の所得税納税者数を考えますと、僅かばかりの年1200円の徴収総額が600億円近い巨額になります。この巨額を考えますと、個人ベースで月々わずか100円でも簡単に差し出してしまうことに疑問を感じてしまいませんか?
また、このような巨額を取り扱い、使用している人々は、数億の金を浪費しても大勢に影響はないと、つい思ったりするわけです。



コンビニの搾取                     道路清掃の民営化