2009年8月10日
「文藝春秋」の選挙協力
二ヶ月ぶりの書き込みです。何のことはない、簡単なブログの方だけ書き込んでいたわけです。衆院総選挙に向けたマスメディアの報道は、相も変わらず自民党・官僚の既存体制を守ろうとする意図的なものが多いですね。
最近の報道では、自民党と民主党のマニフェストの評価で姦しいです。名の知れた各種団体が評価しているのですが、自民党寄りか民主党寄り(又は政権交代志向派)かが単純に評価点数に現れているので面白い(?)です。
基本的な問題は、政権公約を守る政党なのか否かにあるわけです。自公政権は、守らないという点で評価が出てしまっているわけで、片や民主党は政権を取ったことがないわけです。客観的に見ますと、民主党は守るという保証は何処にもなく、やらせてみないとわかりません。
しかし、自公政権が守らなかった最大の理由は何か言いますと、政権交代可能な二大政党制になっていなかったからです。いや、公約自体が難し過ぎたのだとおっしゃる方もおられるでしょう。それは、緊張感もなく安易に公約してしまうという体質に何故なってしまったのかということになります。
バカなことをやったら政権を奪われてしまうという緊張感があったら、真剣に一所懸命公約を守ろうとするでしょう。結果的に、国民をバカにしたような遣り方は減ってゆくでしょう。
ところで、蓋を開けてみたら、世のマスメディアには右も左もなく、ただ、彼等が既得権を謳歌できる既存体制の枠の中でワイワイ騒いでいるに過ぎないことが分かりましたよね(^_^)
政権交代可能な二大政党制への動きには、このように皮相がはがされ、実体がいぶし出されてくるという面白い面もあります。
今月の「文藝春秋」には、民主党代表の鳩山由紀夫氏の金脈特集が大々的に組まれていますね。麻生首相も相当なもんでしょうが、この時期に鳩山代表を取り上げることの意義は自民党に対する選挙協力でしかないでしょうね。
2009年6月10日
小さな疑惑 − 人権の選択?
先日、5月8日の夕方に交通事故起きました。たまたま現場にいた主婦が、野次馬根性を発揮して、警察の現場検証まで見ていたそうです。
私の又聞きに基づく事故の概略は;
マウンテンバイクのような自転車に乗った小学生(一年生)が路地から勢い良く飛び出してきて、大きく弧を描いて左(右?)に曲がって倒れこんだそうです。その子供は立ち上がらず、頭からは血が流れだしていたそうです。その子供が飛び出してきた時に、その道路上をゆっくりと走っていた若い女性が運転する自動車がいたんだそうです。
現場検証のポイントは、その子供が、その自動車に接触したかどうかにあったようですが、野次馬おばさんは、現場検証中の警官が「接触した形跡はないなあ」と言ったのを聞いたそうなんです。そのおばさんは、やっぱりそうなんだ…ぶつかったようには見えなかったから、と思ったようです。
そのおばさんが翌朝びっくりしたことは、朝刊に掲載された事故記事には、「接触して…」という言葉が使われていたことです。
私も、別の朝刊をチェックしてみましたが、やはり、自転車に乗った小学一年生の子供が車に接触して…という内容の記事が出てました。
勿論、事故場面を見てもいず、しかも又聞きの私が、事実自体を云々することはできません。
ただ、法(安全・衛生・環境等以外)の基本は「疑わしきは罰せず」ですから、明確な接触形跡があったのだろうと推測するだけです。
今の自動車のボディーは、衣服が触れたり、手(爪を立てずに)で擦ったした程度以外のチョットしたことで簡単に凹みができたり傷ついたりします。車を運転していた26歳(?)の女性が、接触したかもしれません、と言ったとしても、気が動転している現場での発言は、その人が真面目であればあるほど、あまり当てに出来ないでしょうね。だから現場検証するわけですから。
万が一、野次馬おばさんが思ったように、本当は接触していなかったにも拘わらず、警察が敢て「接触」発表を行ったのだとするなら…話題としては面白いでよね…不見識ではありますが。
もし、そうだとするなら、警察の意図は何処にあるんでしょうか?
@ 病院が受け入れやすいように自動車保険の対照にしてやった
A 子供が意識不明の重体なので、自動車保険の対象にしてやった
尤も、両方なのかもしれませんよね。
しかし、その場合、加害者となる若い女性の社会的・精神的ダメージはどうなるんでしょうか!?
その子供が元気に回復すれば、彼女の受ける精神的ダメージも大幅に軽減されるんでしょうが…
自動車事故は、考えたくもない程、複雑に絡み合った被害をもたらしますよね。簡単に、善悪の二面だけでは処理しきれない部分が多すぎます。
まあ、何れにせよ、二者のうちどちらの人権を選択するかの判断は、如何なる理由であろうとも、安易になされるべきではないと思います。
2009年5月31日
「資本」に生命維持装置!?
大中小の企業が実質的倒産に陥るケースが、近年、後を絶ちませんね。
国が公的資金(税金)を、潰れた・潰れかかった大企業に投入して息を吹き返させているので目立たない、あるいは、悲惨な社会問題とはなってませんが……この状態を称して、「新資本主義」とおっしゃる浜矩子さんの立場には、名状しがたい虚しさを感じてしまいます。
まあ、資本が、ウイルスみたいに形態をドンドン変えてきているという捉え方ですね。
しかし、実情は、「資本」が疑似人間化し、社会的・政治的権力を握ってしまっている状況です。ですから、死にかけている「資本」に生命維持装置を付けて延命させているのが実態なのです。
面白いことに、プロレスの世界に似た場面が見られます。リングの外に落ちたグロッキー状態のリングの主役を、周囲の関係者達が一生懸命リング上に押し上げている場面が目に浮かびます。
プロレスは安全に楽しければイイんですが、今となっては経済だけではなく、世界中の社会全体の根幹をなす「資本」の場合は、そうはゆきませんよね(^_^)
自由な市場競争を標榜する資本主義経済体制は、既に死滅しています。妖怪のような化け物と化した「資本」が死に場所を求めて、いや、最後の悪足掻きをしていると言えるかもしれません。
尤も、その悪足掻きが、巨大な存在だけに、どれだけ大きな・悲惨な社会的崩壊をもたらし続けるのか、専門家でもないので分かりませんです。
2009年5月29日
政権と検察権力とマスコミ太鼓持ちの癒着!?
何ともはや、今朝の朝日新聞ご覧になりましたか?
15面に「西松事件は国策捜査だったのか」という特集を組んでいます。
語るのは朝日編集委員二人と、どうでもよさそうな宮崎評論家さんです。要は、余りに露骨すぎた小沢降ろしに関する自己弁護の展開で、言い逃れ特集です。
村山編集委員が、政権と検察権力が癒着して政敵を倒すために意図的に行う…と言ってますが、そこのところは違うだろう!正確には、
政権と検察権力とマスコミが癒着して政敵を倒すために意図的に行う…となりますよね。
心ある者なら誰の目にも、今回はマスコミのあからさまな癒着が映ったようですから。
|