2007年6月2日
社会保険の該当者不明の膨大な納付記録(5000万件)が存在するという大問題は、解決策を含めて姦しく議論されています。過去を更に精査すれば、もっと膨大な件数になるかもしれませんね。今までその莫大な金額をどのように処理していたんでしょうかね?
ドンブリ勘定!?…まさかね…
政府や役所は責任を明確にせずに安易な解決策でお茶を濁してしまう傾向にありますが、これは国民に対する社会保険庁の背任行為(罪)そのものですね。まあ、何もしなかったという意味では、無作為なんでしょうけど…
それにつけても、それだけの件数をよくも無視し続けてこられたもんだと思いませんか? 信じがたいですよね。それだけ行政府(政治家)と役所(官僚)の馴れ合いが酷すぎるんです!
問題が潜在してもバレなきゃそれでイイと思っている…バレても誰も責任を取る必要がなく、姑息な解決策を打ち出せば済むと思っている…そういう連中ですよ。
政権交替可能な能力を持った野党が必要です。相互に緊張感をもって活動し、官僚と馴れ合いなどしていたら即座に政権から引きずり降ろされるという状況が必要なんです。そういう状況下でなければ霞ヶ関の改革は夢のまた夢でしょう。そう思いませんか?
2007年5月31日
左の写真は、古本屋の100円均一の棚で見かけた「音の手がかり」という題のサスペンス小説です。盲目の主人公が電話の拾う音を分析して誘拐犯の所在を割り出すという画期的な手法を用いた面白い構成の小説なんです。風鈴、高架鉄道の電車、工事現場のドリル、表通りの会話、隣の部屋の音楽、飛行機などなど、様々な音が増幅され、音を解析する機器によって意味づけられてゆきます。成る程と思いながら読んでゆくと、音で全ての存在が理解できてしまうような気持ちになってしまいます。
アマゾン・ドット・コム等に出ている書評の中にはB級作品のような評価もあります。何しろ彼の一作目ですので確かにぎこちなさもあり、息詰まる緊張感を読者に与えるというところまでには至ってないと感じられますが、私は、それを超えた斬新な面白さを感じました。また、刑事や警官が公権を背景に活躍するアクションものや推理ものとは違って、一市民が、批判的に警察関係者を見ながら、誘拐犯と直接渡り合うという痛快さもあります。
原題は"Sight Unseen(見えない光景)"で、作者はデイビッド・ローン(David Lorne)という米国人(?)です。出版されたのが1990年で、これが彼の一作目です。新潮文庫から平成5年に出てますが、今ではその後の二作も含めて絶版のようですね。売れなかったんでしょう。
また古本屋で二作目の「音に向かって撃て」を探そうと思ってます。
2007年5月16日
数日前に「純正ハチミツ」表示の問題が、またまた表面化しましたね。
妻は、純正ハチミツがあんな安い値段であり得るはずがないと以前から言ってはおりました。でも私は、表示規制も厳しくなってきていますので、漠然と純正だろうと思っていたんです。スーパーの棚に置かれている手頃な価格帯の数種類から時間をかけて選んだことも何回かあります。浅はかさの見本みたいですね。
どうも長年にわたって「純正ハチミツ」表示品が人口甘味料の添加によって増量されているようなのです。ハチミツ業者は、妻が言うように、こんな安い値段で純正を期待する方が間違っていると開き直るんでしょうが、旧態依然とした体質が変わっていないようですね。
その大きな原因は「(社)全国はちみつ公正取引協議会」という公正取引委員会の下部組織が機能していなかったとにあると報道されています。
ハチミツ業界の主だった会社が設立した同協議会は、公正取引委員会の認可を受けて活動している公的機関なのです。ご多分に漏れず、同協議会には公正取引委員会のOBが天下ってますので、規制・規約に関する知識上の問題は全くない筈です。ところが、14社も表示違反をおこなってきたにも拘わらず、警告や注意を出しただけで故意なのか事故なのかという調査も、また行うべき公正取引委員会への報告もしていなかったというのです。
故意に決まってるじゃないですか!典型的な業界ぐるみの確信犯みたいなものですよね。由々しき問題は、同協議会が監視機能を発揮しないどころか、実は「業界の隠れ蓑」だった!?ということじゃないでしょうか。
内容は異なりますが、私は似たようなケースを自動車業界が設立した「(財)自動車製造物責任相談センター」という長ったらしい名前のところと腹立たしい経験をしたことがあります。
完全に第三者的な立場の監視機関がないと、「自主規制」にマトモな期待はできないということなのですね…
2007年5月15日
ポッカリ開いた艶めかしげな密の部分みせ、誇らしげに咲いていたアイリスの花です。思わず携帯で写真を取ってしまいました。
アイリス(Iris)は「虹の女神」を意味するギリシャ語でイリスと発音するようです。イリスの花はアイリスで、花言葉は激しい感情を意味する「焔(ほのお)」なのだそうです。
イリスがゼウスに求愛されたというギリシャ神話から「恋の言葉」という意味に発展したのでしょうが、どうもイリスはゼウスの求愛を受け入れなかったようですので「片思い」という言う方が合っているかもしれませんね。
2007年5月7日
2日前のニューヨークタイムズに掲載された記事ですが、相も変わらず中国は安全性を無視した商売を平気で行っているようですね。自国内だけの問題であれば自国民が被害にあうだけで済むのでしょうが、各国に輸出しているようですので由々しき問題です。
北京と上海の中間ぐらいに位置する地域に、医薬用のシロップを製造して輸出している工場(会社)があります。通常、医薬用のシロップは高純度のグリセリンを使用して作るそうですが、その工場のシロップはジエチレングリコール(DEG)を混合して作られているそうです。DEGは不凍液やブレーキ・オイルなどに使われますが、毒性があり、1937年に米国で105人が中毒死したという報告もあります。最初に腎臓が機能不全になるそうです。1985年にオーストリア産ワインにDEGが使用されていることが判明して問題になりましたよね。DEGは多少甘みがあるそうですので、ワインやシロップに使ったんでしょうか!?
ニューヨークタイムズの調査に拠りますと、そのシロップは上海の近くの港から大量にスペインのバルセロナへ輸出され、それからパナマに再輸出され、パナマの病院で使用されたそうです。そのシロップが原因で死亡したと家族が訴えている死亡者の数は360人以上いるそうです。今までのところ、そのうちの100人は当のシロップが原因で死亡したと確認され、さらに調査が続けられているとのこと。
ニューヨークタイムズの推測に拠りますと、そのシロップが原因での死亡者数は世界中で数千人に達するだろうとのことです。ホントかいな!?と思ってしまいたくなるような話ですが、本当にそのような事態が起こっているのであれば「ゴメンなさい。取り締まりを厳しくします」だけでは収まらないでしょうね。
中国が化学品の安全性データを本格的に整え始めたのは6年程前からです。ものすごーく遅れています。中国と商売経験がある方は分かると思いますが、中国の人達は欧米や日本より遅れているので安全性を気遣う余裕が無くて当然だと思っています。商売の利益が大きくなり余裕が出てきたら安全性も考慮しようという論法です。「衣食足りて礼節を知る」という類のことかもしれませんが、彼等の商売の利益が大きくなるほど被害者の数が増大するわけですから、たまったもんじゃありません。
最近、中国における海賊版を非難している米国に対して、人民日報がとんでもない反論記事を書いたようです。その内容は、米国の正規版は値段が高すぎて中国国民が購入できないため海賊版が普及するのは当然だ!というものです。米国はどう切り返せばイイんでしょうかね?口アングリが関の山!?
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