2007年11月9日
政治部長赤座弘一氏の遁走
8日付け読売新聞朝刊の第一面は、ゴロツキ集団かとも思わせるような記事内容です。
サブタイトルが"小沢代表会見「中傷報道」批判を撤回"というコラムは、ご都合主義的内容の見下げ果てた記事ですね。肝心の論点である「事実無根」の件に関しては、最後の部分で"「私(小沢氏)から(党首会談を)持ちかけ、積極的に党首会談をしたかのような報道は、全く事実と反する」と主張した。"とだけ書いてます。典型的な論点のすり替えです!!
小沢代表は、読売新聞の"連立は小沢氏からの申し込み"という記事に対して「事実無根」と主張し、7日の記者会見で経緯を丁寧に説明までしています。(その記者会見の内容は民主党ホームページの録画ビデオで確認できます)
論点は、福田首相と小沢氏のどちらが連立の話を切り出して申し込んだのかということです。
読売新聞は小沢氏が申し込んだと報道し、事実無根とする小沢氏を政治部長の赤座氏は多くの関係者からの証言を得ているので事実だと言って非難したのです。(下記11月5日「読売新聞の横暴」をご参照下さい)
小沢氏の記者会見での経緯説明後、さて赤座氏はどう出てくるのかな?と興味津々で待ってましたら、当の赤座氏は遁走してしまったようです。
2007年11月08日
読売新聞社は
渡辺恒雄代表取締役の疑惑に関する説明責任を果たせ!
2007年11月7日
本日、民主党小沢代表は辞意撤回の記者会見を開きました。
そこで「連立の話」に関する顛末を説明したんですが、説明内容からしますと読売新聞、産経新聞等が主張した「連立は小沢氏からの申し込み」は事実無根ということになります。
さて、それらの新聞社達はどうするんでしょうか?まさか、頬被りを決め込むんじゃないでしょうね!? 記名付きで大見得を切った読売新聞社政治部長の赤座弘一氏は謝罪するんでしょうか?福田首相の十八番になっている「私は担当者から聞いた話をお伝えしたまでです」とでも言って逃げちゃうんでしょうか!? そばにいたら、恥を知れ!! と怒鳴りつけたくなりますよね。
しかし、新聞社なんて、一つ間違えばゴロツキ集団と変わらなくなってしまいます。新聞社の被害にあっておられる方々も沢山いらっしゃると思いますが…助けられている方々も少なくありませんので厄介な存在です。彼等の活動は諸刃の剣になりますから、内部で働いておられる人達は本当に良識をもった人達でないと困ります。そうでないと国会議員より始末に悪いということになります。何故って、国会議員の場合は選挙で落選させるという手段がありますでしょう!
2007年11月7日
民主党小沢代表の連立志向の真意
評論家の域を出ていない政治家が多いと思いませんか?言いっぱなしで、言ったことを実行するという責任感が希薄です。これでは政治家とは言えませんよね。
政治家の目的は、己が有権者に訴える政策を実現することです。党を組んだり、政権を取ったりすることは手段です。
国民のためになる政策の実現は、早ければ早いほど良いに決まっています。国民からすれば、そのような政策を実現するのは、極論ではありますが、どの政党でも、どの政治家でも、あるいは如何なる手段・方法であっても法に則っている限り構わないはずです。
議会において多数の議席をもっていないので有権者に訴えた政策は、残念ながら実現できません、と政治家が弁解し続けることに何の意味があるというのでしょうか?少数派でも、掲げた政策を実現するために、あらゆる手段を講じて努力しているんでしょうか?それとも、多数の議席を選挙で獲得出来るまで政策の実現は放っておかれるのでしょうか?何か変な感じがしますよね。
少数政党だった小沢自由党は、政策実現に向けてそれなりに努力しました。自民党と連立した理由は、権力の地位に坐するためではなく、自由党の政策を実現するためです。その後、連立時点で約束された政策の実現が残念ながら自民党の都合で反故にされたので、小沢自由党は連立を解消しました。その時に、権力の座にしがみつきたかった自由党の一部の議員達が離党をして保守党をつくり自民党のコバンザメになったわけですね。
要するに、なんとしてでも掲げた政策を実現させるという気概と責任感のない政治家は、無責任な評論家と同じ穴の狢ですよね。
2007年11月5日
読売新聞の横暴 = 大政翼賛的紙面
11月5日付けの読売新聞紙面は正に大政翼賛的なものですね。
その第一面で政治部長の赤座弘一氏の記名で「自ら真実を語れ」というコラムが掲載されており、民主党代表の小沢氏を激しく非難しています。
事実関係は、勿論、私には分かりませんが、赤座氏の論理には以下のように明らかに妥当性が欠けています。
- 問題の党首会談は小沢氏の方から持ちかけたもので、「大連立」構想も小沢氏の提案だった、と読売新聞は報道した。それに対して小沢氏は、「事実無根」と主張しているわけです。赤座氏は、首相周辺をはじめ多くの関係者が証言しており、確実な裏付けを取ったうえでの報道だ、と抗弁しています。しかし、赤座氏は小沢氏周辺や民主党関係者からも証言を得ているとは言っていないのです。裏付けを取ることの基本は、対立する相手からも同様の情報を得るということではないんですかね。この基本的な確認作業を行わず得られた情報は、報道するにしても「事実」という形には出来ないはずです。
- 党首会談で、全く二人だけで秘密裏に行われた会議であるわけですから、本人達以外に事実関係を証言できる人間はいないはずです。それにも拘わらず、赤座氏は「多くの関係者が証言しており」と書いています。証言とは「ある事柄を証明するために体験した事実を話すこと」つまり、会談を行った本人達が行い得ることなのです。しかし、赤座氏は首相から証言を得たとは書いていないのです。あるいは、会談には二人だけではなく多くの関係者も参加していたのでしょうか? 百歩譲って、その多くの関係者が首相から直接聞いた話を証言したということであるなら、裏付けを取るために首相本人に確認する必要があったはずです。それとも、赤座氏は「証言」の本来の意味を理解せずに使っているのでしょうか?
- 赤座氏は「報道機関が"逸脱"しているというなら、どこがどう逸脱しているのか、具体的に指摘するべきである」と書いています。これも小学生の口論みたいで情けないですが、小沢氏は読売新聞が報道した上記の内容は「事実無根」と指摘しているわけですから具体的なわけです。だからこそ赤座氏は、その具体的な「逸脱」批判に対して反論を試みたわけなのですから。
以上が政治部長たる赤座氏が書いた感情的なコラムの論理矛盾です。
なお、赤座氏は「(報道機関は)政府・自民党の情報を垂れ流し、自ら世論操作の一翼を担っている」という小沢氏の認識は、全くの誤りであると書いてますが、小沢氏の認識は全く正しいと思います。(報道機関)の部分を(読売新聞)と置き換えれば、小沢氏の認識により共感しやすくなります。
私は基本的にはノンポリですから読売新聞を購読していますが、先の参院選後からの読売新聞の紙面構成・内容は、比較的中立的な私の目から見ても、小沢民主党非難が酷すぎ、余りにも自民党支持の態度が露骨過ぎると感じてきました。極端な言い方をしますと、ごろつき集団かのような印象を受けてしまいます。
2007年11月4日
しかし参った。小沢さんが早めに勝負に出てしまったようだ。大連立なんて…まさか考えているとは思いもしなかった。私ですら混乱しそうな展開なんだから、小沢支持者の人達は、会いたくもない人とバッタリあってしまいドギマギしている気分でしょう。「何やってるんだあ〜、バカ野郎ー!」と叫んだ人もいるにちがいない。
現代の立法と行政の関係は三権分立の理念(政治原理)から大きく乖離しています。理由は単純で…立法と行政が癒着し腐敗しきっているからです。しかも、霞ヶ関の官公庁(行政)が主導ときているので始末に負えないのです。憲法判断からも逃げている司法も例外ではありません。
まあ、長期間にわたる体制は腐敗し正常な機能を失ってゆく…そのことは歴史が教えていますよね。
今の日本で、その現状を打破するための手っ取り早くて最も効果的な方法が、政権交替可能な二大政党による理想の政治に向けた切磋琢磨であるわけです。それだけは明白と考えます。そして、今日本に必要なことは、自民党政権を打破し、利権と腐敗にどっぷりと漬かっている霞ヶ関を大改革することなんです。
小沢さんが、その直線的な方向性を変えて連立の手段を選ぼうとすることは、来年中の衆院選は期待薄で、このままだと長期戦になると分析しているのかもしれません。頼りない民主党のお坊ちゃん先生方を抱えての長期戦は不利と言えなくもないです。何しろ、殆どの大手マスコミは自民党(腐敗した現体制)支持派なんですからやりづらいですよね。
しかし、民主主義国家としての日本の新たな船出とも言える政権交替可能なまともな二大政党の出現は、如何なる過程を経ようとも実現させなくてはなりません。これは政治の世界だけではない、日本の大改革です!
2007年11月4日
本日午後に民主党代表の小沢さんが代表辞任の発表を行いました。福田首相との会談で提案された大連立により民主党の国連を中心とした国際貢献を含めた基本政策が実現される可能性が大になるという案件を民主党の役員会に諮って拒否されたことが誘因となったようです。私個人としては、小沢代表が党内で再度信任を確認するための手法としての辞任意向の発表と思いたい心境です。
私は大連立には反対です。しかし、次の衆院選がいつあるのか、衆院選で民主党が過半数を取れる可能性はあるのか分かりません。小沢さんは過半数は無理だと分析しているのかもしれませんね。民主党を含めた野党が衆院で過半数を占めたとしても、小沢さんが標榜する基本政策を実現するためには政界再編成を待つしかないのかもしれません。大連立をして自民党と民主党をガラガラぽんする方が手っ取り早いと考えたのかもしれません。
流石に小沢さんもマスコミの誹謗中傷報道に対する抗議文を出しました。明確な内容ですので下記に添付します。
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平成19年11月4日
衆議院議員 小沢 一郎
中傷報道に厳重に抗議する
福田総理との党首会談に関する新聞、テレビの報道は明らかに、報道機関としての報道、論評、批判の域を大きく逸脱しており、強い憤りをもって厳重に抗議いたします。
特に、11月3、4両日の報道は、全く事実に反するものが目立ちます。
私の方から党首会談を呼びかけたとか、私が自民、民主両党の連立を持ちかけたとか、果ては今回の連立構想について「小沢首謀説」なるものまでが、社会の公器を自称する新聞、テレビで公然と報道されています。いずれも、全くの事実無根です。
もちろん、党首会談及び会談に至るまでの経緯と内容について、私自身も、私の秘書等も、どの報道機関からも取材を受けたことはなく、取材の申し入れさえ全くありません。
それにもかかわらず、事実無根の報道が氾濫していることは、朝日新聞、日経新聞等を除き、ほとんどの報道機関が政府・自民党の情報を垂れ流し、自らその世論操作の一翼を担っているとしか考えられません。
それにより、私を政治的に抹殺し、民主党のイメージを決定的にダウンさせることを意図した明白な誹謗中傷報道であり、強い憤りを感じます。
このようなマスメディアの在り方は明らかに、報道機関の役割を逸脱しており、民主主義の危機であると思います。報道機関が政府・与党の宣伝機関と化した時の恐ろしさは、亡国の戦争へと突き進んだ昭和前半の歴史を見れば明らかです。
また、自己の権力維持等のために、報道機関に対し、私や民主党に対する誹謗中傷の情報を流し続けている人たちは、良心に恥じるところがないか、自分自身によくよく問うてみるべきです。
各種報道機関が一日も早く、冷静で公正な報道に戻られるよう切望いたします。
以上
2007年11月03日
読売新聞は国民に迎合しない全国紙ですね!
言い換えると、国民の意思を反映させない身勝手で大政翼賛的な新聞のようです。まあ、今までの読売ジャイアンツに関わる醜態を思い浮かべても分かりますよね。
野党が過半数を獲得した先の参院選後から読売新聞は社説等で自民党と民主党の「大連立政権」の必要性を主張し続けています。このことが、この新聞を大政翼賛的と位置づけてしまいます。その位置づけ以外に、何処からそんな発想が出てくるのかは考えられません。
「大連立政権」というものは、民主主義を前提とした現代の政治制度を否定してしまう、機能不全にさせてしまうものだと私は思います。
数の論理にまかせてやりたい放題やってきた与党政権が、政権にしがみつくために連立を言い出すのは分かります。
しかし、主権者の立場としては政策の選択権を維持したいと思うのです。また、自民党政権を根本から打破することが、本当の意味で大きな政治(官僚機構も含む)改革になります。
「大連立」を主張する読売新聞の大きな誤謬は、百歩譲るとしても、筋論から外れているということです。
筋論としては、自公与党が参院選で大敗した後、速やかに衆院を解散して自公政権への国民の信を問い、その結果として自公与党が野党より多数の信を得た場合に「大連立」を訴えるというプロセスを踏むということでしょう。まあ、あの売り売り新聞では、その能力自体が無いのかもしれませんが。
2007年10月19日
小沢一郎の戦略
民主党代表、小沢一郎の戦略
小沢一郎氏の政権交代可能な2大政党の実現に向けた戦術は、政界構成の変化によって変わってはいるが、その戦略は変わってはいないとみています。
【ゴール】
- 基本政策・方針で対立する政権交代可能な2大政党を確立する。
【戦略】
- 野党連合で自民党政権を倒し、2年以上野党の状態のままにする。
- その状況下で、基本政策をベースとした政界再編成の動きを、徐々に加速し、最終的に基本政策・方針がそれぞれの内部でほぼ一致している2大政党を形成する。
- その過程のおいて、政官癒着で腐敗しきった永田町・霞ヶ関の改革が実行する。(現在の諸問題は氷山の一角であり、提案されている改革・改善は根本的な解決策にはなり得ない)
【戦術】
- 民主党内の護憲派勢力を取り込むことにより、労働組合含む野党の左派勢力との連携を可能にする。手法は、憲法改正を引っ込め、国連決議に基づく武装組織も含む平和維持活動への積極的参加に対する合意を図る。(横路さんとの合意により実行中)
- 憲法、安保、国連憲章に共通する理念を広く議論することにより、国際連合を日本国憲法の平和希求の理念を実現するための活動手段として位置づける。
- 上記国連主導による世界平和のための貢献を民主党の基本方針とし、憲法改正派を党議拘束で縛ることによって党内の一致団結を図る。
政治家としての小沢さんの凄さ
国会議員としての小沢さんの凄さは、マスメディアにどんなに叩かれてきてもへこたれないという点にもあります。何故か、彼はその理由を明確に言っています。自分の政治理念と実現しようとする政策を長年多くの有権者が支持してくれているので、その実現に向けて努力するだけだ、ということです。
憲法解釈に一貫性もなく、誤魔化しとマスコの支持により世論の支持を得ようとし、自らシビリアン・コントロールも出来ていないという体たらくをさらけ出していることにも気付かずにいる、政権担当能力30点未満の自公政権が何故続いているのか、有識者なら不思議に思わない筈がありません。まあ、理由は、マスコミ受けする有識者達が支持しているからなんですけどね…
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