結 婚友人が間もなく結婚します。デキちゃった結婚です。ちょっとビックリしました。
まあ、モテモテだった彼としては、妊娠だけが結婚を決断させる要因だったのかな……あるいは、彼女の方がそうだったのかもしれませんね。何れにせよ、現代の(?)世相を反映した結婚事由と言えるでしょうねぇ。新郎新婦

彼は婿に入ります。彼女の実家は酒屋さんで、結婚後に夫婦で跡を継ぐことになったそうです。それはそれでハッピーなことではあります。

彼には何年も追い求めてきた夢がありました。彼は技術の高い美容師で、いつか結婚相手と美容院を経営したいという夢でした。
以前から付き合っていた彼女も美容師でしたので、その彼女と結婚をして美容院を持つことになるだろうと私は思っておりました。そのための資金作りに彼は苦労していたようではありますが…

現実が厳し過ぎるのか、愛情のなせる業なのか、単に夢を追いかけることに疲れてしまったのか、あるいは、それら全部のせいなのかは分かりませんが、彼は三十才半ばを過ぎんとする時に結論を出したわけです。 男なんて余っていて選り取り見取りなのに、何でわざわざ美容師なんかに酒屋を継がせなきゃならないんだぁ〜?と言ったところで詮無いことです。産まれてくる子供と彼女の連れ子(4才の女の子)のことを考えると、彼も地に足をつけて生活するしかないでしょうし、新天地で頑張ることでしょう。 実は、彼女はバツイチなんです…


ところで、美容師って大変な職業のようですね。
美容師になるには資格が必要ですから、それなりの専門学校に通って資格を取ります。美容院に勤め始めてからも、技能を認めてもらい一人前になるまでに5年前後の年数が掛かるそうです。最初の頃は髪のカットなどはさせてもらえず、下働きです。美容院が閉店した後でカットなどの練習を夜遅くまで殆ど毎日やると聞きました。
それ程の努力をして一人前になるのですが、その後が問題です。

美容院というものに数回しか行ったことがないのですが、今では美容院は沢山ありますから通り道で中をチラリと覗くことができます。覗いたときに目にする美容師さんは若い人達が圧倒的に多いですよね。少なくとも40才前後以上の美容師は殆ど見かけません。何故なんでしょうかね?

流行を追うという観点とコストの問題からなんでしょうか?どうも30才代を過ぎると店の方から敬遠されがちになるそうなんです。ですからベテランになってくると、指導者の立場として店に残るとか、独立して美容院を経営するとかの限られた選択肢しか残らなくなるそうなんですねぇ。指導者の立場と言っても、美容院の店長自体も若いと30才前後だそうですから、難しいこともありそうです。
要するに、昔の暖簾分けのように独立することが適当な次のステップなんでしょう。ただし、資金があればの話なんですが…

結婚したがらない女性

むしろ年々増えているんでしょうねぇ。どうしてなんでしょう?と思ったところで、それは男性だけの疑問であって、女性にとってはごく自然の流れなのかもしれませんね。
独身女性
職場・仕事上での女性軽視がまかり通っていた1980年代までとは違って、まだまだ色々な意味・環境において不十分なのでしょうが、職場・仕事が女性に開放され続けてきています。
例えばスポーツの世界において、世界の場での日本女性の活躍には目を見張るものがあります。特に日本男子の活躍がもう一つという状況下においては、尚更です。本当に、日本女性の国際的な潜在能力は日本男子のその能力を超えているのではと思いたくなる活躍ですよね。
他方、男性達は女性の発展に圧倒されているかのようです。見聞きしてますと、若いカップルの男性は相手の女性に結構振り回されているケースが多そうです。一面的には、現代の男子は女子に対して優しくなったとも言えますでしょうねぇ。優しさ≒優柔不断、という場合もありますが…

女性の社会的地位の向上

民間企業におけるリーダー職の男女比率を考慮しますと、まだまだ男性中心の企業社会と言えますが、女子社員の地位は、徐々にではありますが、確実に向上してきております。例えば、あの超保守的と言われる銀行でさえ、今では社内結婚による退社を暗黙の了解事項としている銀行はないのではないでしょうか。
ましてや、女子社員が30才半ば過ぎたら退社しなくちゃならないような雰囲気はなくなってきていますでしょう。そのような雰囲気のある会社は、今となっては「例外」と言えそうな状態だと思います。

そんなこんなで働く女性にも長期的に安定した居場所ができ、なにも好きこのんで男に妥協する必要が感じられなくなった、ということも頷けます。また、若くして結婚しても共働きになってしまうケースが多いです。
そうすると、結婚するなら納得できる男性と、と女性が思うようになっても不思議じゃ〜ありませんよね。その可能性を情報化社会が感じさせてもくれます。(いわゆる「コンパ」も情報化社会現象の一部です)

男女ともに働く条件が悪化してきている

しかしですねぇ〜、ここ数年の女性派遣社員の増加傾向をみますと、働く女性の長期的な居場所が見えているとも言えませんよね。つまり、女性の働く労働条件の二極化が進んできました。職場における地位の向上を享受できる正社員の女性達と、結果的には以前より低く不安定な地位に甘んじなければならない女性達です。つまり、相変わらず将来的に不安定な労働条件下で働いている女性達が極端に増えたわけです。

蛇足ですが、人材銀行ってご存じですか?何のことはない、職業紹介業のことです。日本に5000〜6000社あります。会社自体が出入りの激しい業界です。大手企業グループの殆どが人材紹介会社=職業紹介会社をグループ内に持っています。その職業紹介業界で中堅クラス以上の殆どは人材派遣業も営んでいます。

不安定な派遣社員の一般化

その彼等によると、正社員採用に向けた紹介業よりも社員を派遣する派遣業の方が儲かっているそうです。紹介業の方は赤字、というところも多いそうですね。つまり、それだけ派遣社員の数が大巾に増えたということになります。
働く女性
しかし、だからと言って、結婚したがらない女性達の数が目に見えて減ってきているというわけではないようです。(勿論、働く男性達の二極化やフリーター等の増加が影響を与えていないとは申しませんが…

情報化社会の中で男女が冷めてしまっている!?

何故なんでしょうね?つまるところ、結婚したくなるほど惚れてしまう男が少ないのでしょうか?それとも、若い女性達の心が情報化社会の中で冷めてしまっているんでしょうか?

あるいは、男性達の方が、裏も見透かされてしまうような情報化社会の中で、個々の魅力を発揮すること自体に戸惑っているのかもしれません。

いや、核家族という形態が表面的に親しい友人関係と大差のない印象を与えてきたのかな?淋しくなければ結婚なんて必要ない!なんてね。

でもやはり結婚=子供と考えると、わざわざ自分の子供をつくって自分と同じような苦労をさせることもバカらしいと考えるのかな!?


カルトの問題      トップページ           エンジンオイル