(A)袖の分割線、肩線は予め 1.0 cm 前側に移動しましたが、此れは肩線から繋がる上袖線が腕の後ろ側に外側に落ちるのを避ける為の操作です。
(B)前袖を身頃に合わせた際の E 〜 TF の長さを長くすれば袖下は身頃から離れて袖の傾斜はより緩やかになります。
(C)後ろ袖側の e 〜 Tb を前側の E 〜 Tf より長くするのは上袖線が前方向に振れるようにする為の操作です。
◎ 袖の傾斜をあまり高く上げますと腕を垂らした際に袖周りに『たぶり』が出易くなり、
亦上袖線を前に
振り過ぎますと腕を垂らした際に上袖線が後ろ方向へ回ってしまう事があります。
垂れた腕に沿って上袖線が滑らかに落ちるように
調節して下さい。
操作は複雑に見えますが操作の意味と手順を理解すれば容易になります。
最初に前袖を身頃に重ねて身頃側と袖側のマチ線
を描きます。そのマチの寸法を後ろ側に写して身頃側と袖側のマチ線を描き,最後に前後のマチ線を繋げてマチを製図すると云う手順です。
手順通りに意味を考えつつ操作して下さい。