ハーブとは?
地球上にはおよそ75万種とも、150万種とも言われる植物のうち、正確に名付けられ登録されているのは僅か30万種にすぎません。そのうちのすべての「有用植物」はハーブと言われ、この二世紀の間に「緑の健康促進剤」として浸透してきました。
「オックスフォード英語辞典」ではハーブとは「葉または茎と葉が食用、薬用に使われたり、匂いや、香味が利用されたりする植物」と定義している。しかし、今では茎と同様に花や根もハーブに含まれる。ハーブは植物用語で言えば、樹木や灌木に見られる、地表に木質や幹や茎をもたない植物である。したがって、ミント、ショウガ、
すみれ、セロリはハーブである。厳密に言えばバナナの「木」もハーブである。バナナは高さ4mから6mにも生長するが木質の幹をもっていない。
しかし、日常用語としてのハーブは、ウエブスター辞典が「食物、香料として使用され、また医薬品的性質を有する植物
または植物の一部」と定義している。したがって、ハーブとは香辛料であり、医薬品であり、また食品(野菜、果物、穀物、豆類)でもある。我々はハーブと聞くと香辛料や医薬品を考えるのが普通であり、食品を思い浮かべる人は少ない。
多くのハーブは我々の食物として用いられ、何千年もの間安全かつ効果的に健康の増進と病気予防に使用されてきた。
多くのハーブは自然に生育しているそのままの形で使用して良いものであり、化学薬品の一成分として使用し、合成した結果毒性を生じさせたり、効果のないものにしてしまってはならないのである。古来の伝統的なハーブ処方の基本原則、すなわち自然に生育するハーブは単体で考えるの
ではなく、各種ハーブの成分を調合して始めて効果が引き出せるのです。古来の医
薬品に副作用が比較的少ないのは、毒性を持つ成分が他の成分によって解毒されるためであることが往々にしてある。ある種の病気にには純粋な化学薬品が必要とされる場合もあるが、それらの病気を伝統的なハーブとハーブ食品
で治療させることもできる。現代の純化学薬品志向と伝統的なハーブに対する既成概念を改めて考え、健康管理について今までの習慣を変え、ハーブとハーブ食品を重視し、イントラを毎日飲用し、毒性を持つ現代の薬品の使用を減らすことに役立てば幸いである。
イントラは主として薬の範疇に入り食品として用いられたことのないハーブ、使用に当たってかなりの注意を要するハーブは除外し、現代の食生活に欠けている特定の栄養素を補給するという意味で最も優れたハーブを処方し
てイントラを完成させた。これらのハーブの作用はおだやかで、体のバランスを維持を助長し、バランスが崩れたことにより顕在化した生害
問題是正する働きがある。ほとんどの強壮ハーブとハーブ食品には、一見相互に何の関連性がないように見えても、現実に様々な効果と用途があるのはこの理由によるものと思われる。
では、なぜハーブが必要なのだろうか。この答えは観念的になる。ハーブを使用するかどうかは極めて個人的な問題である。先進技術と軽便な食品に囲まれた現代社会に住むあなたが幸せであれば、ハーブが必要などとは考えないであろう。我々の社会は政府が指定した薬を服用することを当然のこととして考えるように「仕向
けられている」。あなたは(これらの薬が原因で)頭痛を覚えたり、(薬に抑圧されて)基本的には自分は健康だと考えている。結局、我々は至る所で薬の宣伝広告を目にし耳にして成長してきたため、大量の薬を飲まざるを得なくなっているのである。どんな小さな痛みや苦痛でも、体の状態の僅かな変調にも薬に頼るように仕向
けられている。そして、あなたは薬を飲んでいるから「極めて健康である」に違いない。こうした薬は、政府が安全だ
と言っているが、その安全性も製薬業界が強く提唱し、我々が健康でありたければ必ず服用するように政府から命令されているに過ぎない。実のところ、あなたが考える健康とは、健康な状態について「教え込まれ」、
「仕向られた」ところの健康であるかも知れないのだ。現在の医療制度で最も経済的恩恵に浴しているのは誰だろうか。あなたや私でないことははっきりしている。この制度には、健康管理技術の提供者(特に製薬会社や医師)にとって、我々を健康にするための動機づけになるようなものは存在しない。むしろ我々を病気にしておいた方が多くの経済的報酬
を得られる制度である。周囲を見渡せば、私の言っていることを理解できるはずである。健康を回復するのに薬を必要としないほどの軽い症状であっても、幼い子供にさえ、薬を使うように仕向ける宣伝が氾濫している。その薬というのもたかが何十年かの使用で「安全」であったというだけの有毒、化学合成品である。我々が薬を服
用するよう誘惑されればされるほど、製薬会社は「健全に」利益を上げていく。
我々はこれらの薬を摂ることによって健康を改善されないばかりか、実際のところこれらの薬のほとんどは健康を改善しないため本当に病気になってしまったり、次第に病状を悪化することさえある。これらの楽剤は現在の症状を一時的にやわらげる
だけにとどまらず、他の病気を誘発している。製薬業界は膨大な利益を上げてきた。そしてこの金は病気管理制度の中枢にまでしみ込んで来ている。このため議員や政府官僚は薬づけの状態から脱却して、本当の健康管理に目を向ける気持ちや動機すらなくしているのである。
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