MBAプログラム

1998年春学期 *1998年夏学期 * 1999年秋学期 *2000年春学期

 

1997年秋学期

アカウンティングファイナンス統計マネジメントHR&組織行動論経営戦略
 
(1年目の最初の学期はコアコースです)

Accountancy

Financial Reporting & Control:
当科目は
企業会計のコースです。前半はアメリカの会計基準(GAAP)に基づいた決算書(損益計算書、バランスシート、キャッシュフロー表)の作成方法と読み方を、後半は企業内の原価計算などのManagerial Accounting (管理会計)を履修します。基礎を学ぶコースとはいえ、基本的な会計(仕分けの方法、財務諸表、損益報告書、キャッシュフローの成り立ち)は教えないので、過去に基礎的な会計学あるいは簿記学を勉強したことの無い人は、出来れば日本にいる間、またはサマースクールで、会計・簿記の入門コースを履修しておくとよいでしょう。

Banking and Finance

Financial Management I:
このコースはファイナンスの入門コースとして、基本的な理論の説明と応用を扱っています。
中心命題は”Cash Flowを資本コストでDiscountして得られるNet Present Valueの概念および計算”で、使用するテキストは全米のビジネススクールで使われているファイナンスの入門テキスト Brealey & Myers 著の Principles of Corporate Finance です。(98年からRoss, Westerfield &Jaffe著のCorporate Financeに変更)

Quantitative Methods in Management

Statistics & Decision Modeling:
このコースの前半で扱うのは一般的に数学の得意な日本人にとっては馴染みのある「確率・統計」で、標本の平均分散に始まり、カイ2乗検定、F検定あたりまでをカバーします。主な内容は、確率分布、推定、仮説検定で、ほとんど日本の高校初級レベルです。
公式等が次から次へと出てきますが、確率・統計の基本的な考え方を身につけさせることに重点を置いていますから、公式のまる暗記等をする必要はなく、試験でも問題を読んで、どの公式を適用すればよいのかが判断できれば良いようになっています。
後半は統計的手法や数量モデルを用いて、企業経営情報の抽出・分析や意志決定に役立てようというもので、数値解析に積極的にコンピュータを利用しながら進められていきます。主に輸送計画や線形計画の問題に対し数量モデルを作り、アルゴリズム・グラフその他の手法を用いての解法を学んでいきます。後半は回帰・重回帰を扱い、与えられたデータから回帰直(曲)線を求め、その信頼性をテストしたりします。

Management

Manegement Assessment and Development:
この授業はWSOMの看板科目、名物コースです。
マネジメントに関連する知識や能力が自分にどの程度備わっているか、また今は十分でなくとも、将来獲得すべき知識や能力を生涯のキャリアを通してどのように開発していくべきか、様々な評価用ツールを使って自分の強みや弱みをデータ化することで学びます。またこのコースは自己分析のチャンスを生徒に与え、各個人に最適な長期の学習プランを描くことで、そのひとのhuman valueを最大化しようと試みています。
作業の多くは、7〜8名からなるEAT (Executive Action Team) というチーム単位で行われます。EATはメンバーの多様性から何かを学ぶことを旨としているので、原則として年齢、バックグラウンド、国籍など異なった背景を持つメンバーで構成されます。

Human Resource & Organizational Behavior

Human Value in Organizations:
本コースの主要なメッセージは次のように要約されます。”90年代以降、企業活動のGlobal化と情報通信技術の発達によって組織も変化しているが、それに伴い組織の中でのConflictも生じ易くなっている。このConflictを解消するために、Strategic Design、Political、Culturalの3つのPerspectiveから分析し、解決策を考案することがManagerにとって重要となる。”
EAT単位で"組織における変革"を題材に、Organizational, Political, Cultural という三つの視点から分析しレポートを作成します。どんな組織を分析するかは基本的に自由ですが、クリーブランド周辺の企業や病院を題材にするのが一般的です。

Business Policy

Strategic Issues and Applications:
他のBusiness SchoolではBusiness PolicyとかCorporate Strategy という名称で呼ばれる経営戦略論の授業です。いまや古典の観がありますが、Harvard Business SchoolのMichael Porterが考案したValue ChainやFive Forcesという概念に基づいて、企業の競争優位確立の決め手となるActivityの把握、業界の構造分析手法をCaseを通じて学びます。MBAで学ぶコースの中で最も応用的なコースと言えるかもしれません。ファイナンス、アカウンティング、マーケティング、HRやITなどの「道具」を使って、企業のターニングポイントとなる経営判断に関する問題を解決していくのが、理想的なこのコースへの係わり方でしょう。締めくくりはEATによるCase Presentationで、外部の企業からManagerやコンサルタントを招いて、その面前でプレゼンします。各クラスから1チームが勝ち残り、再度その3チームがPresentationを行い、優勝チームを決めるというものです。

Source: WSOM Cleveland便利帳

アメリカ留学生活の     メールください♪