越前そば食べ!ある記

越前 今立町「和紙の里」
地図
卯立の工芸館
この横にあみだそばがある。
 うだつが上がる、とは家を建てる甲斐性や家格を誇示するステータスシンボルとして言われる。切り妻屋根のすぱっと切られた面に小さな屋根を突きだし思い思いの装飾をほどこす。屋根を支え、防火防水、そしてその家の象徴の役割を果たす。
 越前でも、旧家はうだつを上げているわけだ。兎の耳が両側にピンと立っているみたい、なのでうだつと呼んだとも聞く。
 越前和紙を作る工程を見学したり、大きな和紙に描かれた絵手紙の数々の展覧会を見る。親に、友に、子に、つたなくとも書き届けようと思う心が弾けているようで、暖かくなる。貰った人は心がきっと、ぱっとひらくよ。そう思いながら草花や食べ物の絵とストレートな文を見て歩く。絵手紙って、はがきに書くとばっかり思っていたが、大きな和紙に思いっきり書くのがすばらしい。  
 コウゾ、ミツマタでていねいに作るこの地の和紙は、高級品で、書家、画家に好まれているそうだ。